温風茶館(おんぷうちゃかん)

好きなことを温かく語ろう。おひとりさま茶話会気分のとうとう還暦ブログ。

「其礼成心中」

2014-08-10 23:30:46 | Weblog
8月9日、京都劇場に
三谷幸喜脚本、演出の文楽
「其礼成心中(それなりしんじゅう)」を観に行く。

何年か前にシェークスピアの「テンペスト」を
脚色した創作文楽を見たことがあるが、
正直おもしろくなかった。
それ以来、新作の文楽には抵抗があったのだけど、
三谷幸喜氏お得意の人情喜劇は
文楽の世界にすんなり馴染んで、違和感なく見られる。
現代劇のせりふも、三味線と太夫さんで語ると
きれいな浄瑠璃になるから不思議だ。

劇中に「曽根崎心中」や「心中天の網島」の
クライマックスシーンが織り込まれていて、
古典の名場面に触れられるのは、
三谷さんの文楽への愛情の表れかな。

最後にカーテンコールがあったのが
日本の古典芸能では考えられないことで、
出演者みんなが手を振って拍手に応えていたのが目新しかった。
普段は顔を見せない人形遣いの方たち、
太夫さんや三味線の方たち、
客席に手を振るのがちょっとぎこちなくて
照れくさそうだったけど、とても嬉しそうだった。

最近、舞台って全然観に行ってなかったのだけど
やはり生の舞台を見ると、吸収するものがあって
面白い。
ちゃんとした(?)文楽も1年以上行ってないので、
11月の錦秋公演のときは
大阪の文楽劇場まで足を運ぼうと思った。




コメント
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