本日
1時半~3時
降誕会・永代経法要をお勤めいたします。
法徳寺では、毎年五月二日に、親鸞聖人のお誕生をお祝いします降誕会法要と、永代経法要を合同でお勤めしております。
このたび、本堂右余間に、聖徳太子像のお厨子と、本山より聖徳太子、七高僧の掛け軸をお迎えしましたので、入仏式も
兼ねてお勤めいたします。皆様、どうぞ、お参りください。
法話講師 伊東英明(住職 長男) 龍谷大学在学中
講 題 「親鸞聖人と聖徳太子」
本日
1時半~3時
降誕会・永代経法要をお勤めいたします。
法徳寺では、毎年五月二日に、親鸞聖人のお誕生をお祝いします降誕会法要と、永代経法要を合同でお勤めしております。
このたび、本堂右余間に、聖徳太子像のお厨子と、本山より聖徳太子、七高僧の掛け軸をお迎えしましたので、入仏式も
兼ねてお勤めいたします。皆様、どうぞ、お参りください。
法話講師 伊東英明(住職 長男) 龍谷大学在学中
講 題 「親鸞聖人と聖徳太子」
現世利益 皆さんはお寺や神社にお参りした際、何か願い事を込めて手を合わすでしょうか?病気平癒、合格祈願、商売繁盛、家内安全、恋愛成就・・等々。
私たちは煩悩にあふれる弱い人間ですから、そのように願うのも無理はありません。ただし、あまりにも身勝手は願いをもって礼拝するのはいか
がなものかと・・。もしその願いが叶ったら「ご利益があった」と喜ぶでしょうが、もし叶わなかったら「あの寺はダメだ」などと思うのでしょうか。 仏教でいう「ご利益」とは本来、善行の積み重ねを通して得られるもので、仏さまの教えに従い正しい行いを心がけた結果、仏さまが私たちにくだ
さるものです。その善行が何かと言ったら一般には、お賽銭などの布施、数多くの寺参りをする、何かを我慢する、等であるように思われます。
しかし親鸞聖人は、その善行はできる人とできない人の差別が生まれ、できた人は必ずうぬぼれ、自慢し更なる煩悩を引き起こすとし、そのような
修行は必要なく、ただお念仏をするだけで良いのだと示されました。さらにお念仏よりもさらに信心が大事だとし、その信心だけで皆、平等に頂く
ことのできる十種の利益があると、主著である「教行信証」の中で示されました。 冥衆護持の益・・天の神々がいつも見守ってくれる 至徳具足の益・・この上なく尊い功徳がそなわる 転悪成善の益・・罪悪が、念仏を称えようという功徳に転じる 諸仏護念の益・・諸仏が護ってくれる 諸仏称讃の益・・諸仏に褒め讃えられる 心光常護の益・・阿弥陀如来の光明に常に照らされ、救いを受けられる 心多歓喜の益・・浄土に迎えられることを知り、心が喜びに満たされる 知恩報徳の益・・如来の恩を知り、恩に報いながら暮らせる 常行大悲の益・・如来の慈悲の心を人に伝えることができる 入正定聚の益・・仏になることが定まる ご覧になって分かるようにいわゆる冒頭に示したような「現世利益」は入っていません。でもあらためてよく読むと「現世利益」より素晴らしい仏教本来
の「ご利益」ではないかと思います。仏さまに守られながら浄土に行ける・・これが最大のご利益です。