「他人の悪いところはよく目につくが、自分の悪いところは気づかないものである。もし自分で悪いと気づくようであれば、それはよほど悪いからこそ自分でも気がついたのだと思って、心をあらためなければならない。人が注意をしてくれることに耳を傾け、素直に受け入れなければならない。自分自身の悪いところはなかなかわからないものである」と蓮如上人は仰せになりました。(本願寺出版社 蓮如上人御一代記聞書 現代語訳)
蓮如上人御一代記聞書とは、本願寺第八代宗主 蓮如上人の御一代における法語や訓戒などが収録されたものです。生活の規範や座右に置いて反省の資とすべき教えが記されています。私も、この上記の言葉には、反省させられます。ところが、反省しても、やっぱり、相手が悪いと思ってしまうものです。そして、他人から注意されると、聴いているそぶりはしますが、内心、腹が立ちます。