浄土真宗本願寺派 法徳寺ブログ

神奈川県厚木市にある浄土真宗本願寺派(西)のお寺です。
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お盆にはご先祖様が戻ってくる

2023-08-06 17:48:10 | 日記

8月に入り、どういうわけか、葬儀のご依頼が多くなりました。お寺が忙しいのは、良いことではなく、「商売繁盛で良かったですね」とは、誰にも言われませんし、私自身も、仕事が忙しいことを喜ぶことはありません。一件一件、無事にお勤めを終えることが出来るよう、身が引き締まる思いです。私は、「お盆には、ご先祖様がお帰りになられるのだから、遊びになど行って、家を留守にするのは、ご先祖様に失礼だよ。ちゃんと、ご仏壇にお参りしなきゃいけないよ。13日には、長旅ご苦労様と、温かいお茶をお供えして、疲れを癒して頂くのだよ。甘い物がお好きだった方には、お供えをして、食べてもらうんだよ」という話を、いろいろな方からお聞きするのです。また、「お盆の時期は、山の事故や水の事故が多くなる、気をつけなきゃいけないよ、それは、せっかく、家に戻ってきたのに、出かけてしまった家族を、ご先祖様が、あの世に連れていってしまうからだよ」という話もよく聞きます。昔の私は、「そんなの迷信だよ」と思っていたのです。もちろん、お盆と水の事故の因果関係はありません。しかし、私は、今は考えが変わりました、こういう話は、もっと、子供たちにも伝えるべきです。たぶん、真剣には聞いてくれないと思いますが、それでも良いのです。いつか、「昔、おばあちゃんが、そんな話をしてくれたなぁ、懐かしいなぁ」と思い出してくれたら良いのです。お年寄りがこういう話をすると、嫌がられるかもしれませんが、ご先祖を大切にする、亡き方を粗末にしてはいけないという話は、大事なことです。何も伝えなければ、やがて、自分が亡くなった後、粗末に扱われますという先人の言い伝えです。迷信を否定する浄土真宗の教えからしたら、こんなことを、法話で話をする布教使さんはいらっしゃいません。「ご先祖を大切にしましょう」なども、法話でする布教使さんも聞きません、どうしてなのでしょうか?しかし、私は、あえて、こういう先人の話を、迷信で、片付けていいのだろうか?と最近思います。お盆には、ご先祖様が戻ってくる、家族でご仏壇にお参りしましょうということを、もっと、伝えて下さい、子供さんやお孫さんは、お盆の意味も何も知らない可能性が高いです。ある程度の年齢の方は、お盆の意味位、常識だろうと思いますが、そんな常識は通じてないと思った方が良いと思います。お盆休みだから、家族で、キャンプに行こう、海水浴に行こう、プールに行こう、海外旅行に行こうとなりますが、それで良いのか?思うのです。ご先祖様が戻ってきてくれてますから、ご仏壇にお参りする、お墓参りをする。また、亡き方の思い出などを思い出してみてほしいと思います。浄土真宗は、お盆にだけ戻ってくるという考えではないことは、何度も、書いておりますが、それでも、お盆の13日~16日は、特別な期間だと私は思っています。


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