二鶴工芸のきままなブログ

京都で呉服に金箔を装飾する金彩工芸の職人です。
仕事のうんちくや商品説明等きままな事を更新していきます。

和食と伝統産業の協演

2016年03月11日 | 日記

二鶴工芸です。
8日の午後、京都府主催の「和食と伝統産業の協演」 木乃婦 三代目主人 高橋拓児さんの講演に行ってきました。
場所は京都府立大学内の稲盛記念会館。
どの業界もそうかもしれませんが、成功されている方はだいたい同じようなことをおっしゃっていますね。
和食はユネスコ世界無形文化遺産にも登録され、世界中でも注目されています。

また高橋さんは伝統的な日本料理を基本としながら、フランス料理や化学の理論を取り入れ新しい技法も駆使される料理人です。
今回は料理なので特に焼き物、器の職人さんに向けられました。
印象に残ったのは「
和食は進化していってますが、それを盛りつける焼き物が時代が止まっててしまっている感がある!?」と(゜o゜)
「進化した料理をつくっても盛り付ける器が古いと料理そのものも新しく見えない、料理自体も止まって見えてしまう」と。
アンティークが悪いわけではないが、博物館レベルの料理になってしまう。クリエイションできない!?
先を走っておられる方だから、感じることがあるんだろうと思います。
普通にアンティークの器で料理を出されているお店もありますし、それはそれで個人的にはいいとは思いますが~。
勝負している所・お客様の違いもあるんでしょうね。
また時代に合わせて作っていただき、できれば料理も食べてもらい意見交換して創作されたらどうか!?と。
自分のやりたいものつくり(料理)と、それとは別に自分のやりたいことを継続させるために流行にのせる、大衆に迎合させるものつくり(料理)もやっていると。
こういう異分野の方の話を聞くのもいい参考になりますし、発見もあります。