二鶴工芸のきままなブログ

京都で呉服に金箔を装飾する金彩工芸の職人です。
仕事のうんちくや商品説明等きままな事を更新していきます。

直し加工

2016年09月10日 | 日記

二鶴工芸です。
知り合いの方が地直し屋(染色補正)で難しいから金屋(金彩)でやってもらったら!!と言われたし持って来てん!!
よくある案件ですが・・・(-_-;)
古い留袖で裾の背筋のところに黒いカビのようなシミがびっしり((+_+))
どうも結婚式で着たいけど、シミが気になるから!!と。
お客様の頼まれものらしい。
正直、本仕立てなんで加工するのは結構大変です。
やれる範囲内で納得していただくしかありません。
画像のように金砂子で霞を並べました。
柄に合わせてどう加工するか!?は任せてもらいます。
どうしてもシミを隠すのに不自然に何本も並んでしまいます。
なんで、他の綺麗な場所にも追加してなんとなく流れのあるようにします。
こういうメンテナンスもたまにします。
高い買い物されたわけですし、思い入れもあるでしょう。
着物だからできる加工です。
染め替えもできますしね。
長く着ていただけます。