二鶴工芸のきままなブログ

京都で呉服に金箔を装飾する金彩工芸の職人です。
仕事のうんちくや商品説明等きままな事を更新していきます。

京の名工展の搬入

2017年10月10日 | 日記

二鶴工芸です。
昨日、京の名工展の搬入でした。
今回は昨年から進めていた京もの認定工芸士のユニットでの出品です。
京友禅の私、上仲昭浩、同じく京友禅の弟の上仲正茂、京漆器の太田勲、京竹工芸の細川秀章、京焼・清水焼の柴田恭久の5名での
ユニット「京もの倶楽部」
今回は残念ながら太田さんは出品は叶わなかったですが、残りの4名での出品です。
作品名は「読書セット」
「着流し姿の男性が、公園や鴨川のような場所で、お酒を嗜みながら読書」というイメージで制作したセットものです。
私は柴田さんのスキットル(酒器)を入れる袋を制作しました。
帯に装着できる、提げ物的な袋です。
弟に染めてもらった正絹黒地に蛸唐草紋様を加工しています。
パーツ類にも拘り、クロコ型押しの本革を組み合わせ、コキは象牙製、正絹組紐、緒締めは京銘竹、根付は柴田さんに制作していただきました。
細川さんは網代編の手提文庫、柴田さんは竹節のスキットル型酒器、弟は本革に手描き友禅を施したブックカバーです。
初めての試みですので、どう評価されるかわかりませんが、ご高覧いただければ幸いです。



京の名工展


京都府伝統産業優秀技術者の作品と京の若手職人「京もの認定工芸士」の作品の展示
会場:京都府京都文化博物館 5階
期日:10月11日(水)~15(日)
時間:AM10時~PM6時まで(最終日PM4時まで)
入場:無料

※各日、京の名工による列品解説や京の名工、京もの認定工芸士による制作実演・制作体験もあります。
※会場内では立命館大学茶道研究部による呈茶席を御用意しております(一席500円)
※着物を着用の方は各日先着20名様に呈茶券をプレゼントします。


詳細:http://www.pref.kyoto.jp/senshoku/news/h29meikouten.html