二鶴工芸のきままなブログ

京都で呉服に金箔を装飾する金彩工芸の職人です。
仕事のうんちくや商品説明等きままな事を更新していきます。

どんだけ伏せるねん!!

2021年06月16日 | 日記

二鶴工芸です。
金彩のみで仕上げる帯の柄の一部。
得意先の仕事ですので完成はお見せできません(>_<)
白地の帯でしたので草稿(下絵)の上に生地を置き、直接デザインカッターでマスキングテープを下絵通りにカット。
通常は生地に青花で下絵を描いた状態から加工しますが、できる場合は直にします。
下絵が筆で走り書きしたようなイメージで形も色々。
ある程度修正しながらイメージを崩さないようにカットします。
綺麗に整いすぎると面白くないデザインになってしまいます。
「味」を崩さないようにすることです。
箔と金泥の併用で多色。
切って加工、伏せては切って、また加工。
色数と加工方法が変わると手数が増えていきます。
どんだけ伏せるねん!!(;^ω^)
そして最後は全部めくっていくわけです。