二鶴工芸のきままなブログ

京都で呉服に金箔を装飾する金彩工芸の職人です。
仕事のうんちくや商品説明等きままな事を更新していきます。

振り砂子

2014年08月19日 | アート・文化

二鶴工芸です。
久しぶりに仕事の話でもしましょうか
毎日更新していますとだんだんとネタ切れになってきます
日々そんなに変化のない生活ですので当たり前です。

加工技術の中に振り砂子といって箔を竹筒の中に入れ、画像のように筒の先に張ってあるメッシュ(網の目)の大きさによって箔を細かくさせて落とす、あるいは筆等で軽くかき混ぜて細かくして落とす。
蒔絵のように金粉を落とす。
そういうイメージでOKだと思います。
うちでは振り金といってます。
箔をそのまま入れたり、切り廻しといってはじめから細かく破れた状態の箔を使います。
画像の荒口でメッシュの間隔が約5~7mm前後です。
数字が大きくなるほどメッシュは細かくなり、細かくなった箔も粉状になっていきます。
うちは200番が一番細かいメッシュです。
但し、材料店では箔の種類は違いますが325、500とかの細かい砂子にしたものが販売しています。
これくらい細かいものは使う用途がまた別になります。
この技術は箔を振る(落とす)量が大変大事で覚えたてというか、初めて作業すると大体落としすぎてしまいます。
少しずつ量を確認しながら少しづつ振って(細かい砂子状であれば筆等でかき混ぜる)いくのが肝心な作業です。
画像は振り砂子、以前お話ししました切箔を使って加工したものです。

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