二鶴工芸のきままなブログ

京都で呉服に金箔を装飾する金彩工芸の職人です。
仕事のうんちくや商品説明等きままな事を更新していきます。

切廻し

2018年05月31日 | 日記

二鶴工芸です。
切廻し(きりまわし)という箔です。
通常箔というのは四角にカットされたものを使いますが、これは四角にカットされた後かき集めた切り端になります。
使い方は砂子にしたりします。
通常の箔をつぶして砂子にするよりは、切廻しを使う方がコスト的にも経済的なので使っています。

画像の切り廻しは真空蒸着の箔で、はじめから切廻し状のものです。
こういう切廻しの箔は同業者さんはよく海苔の瓶のような入れ物に入れて保管されています。
うちでは保管をするのに場所をとるので、ほとんど瓶には入れていません。
紙の袋に入れて吊ってあります。