人は私のことを「変わっている人だねえ〜」と言います。
確かに、最近は私も自分が変わっている人間なのではないか、と自己理解を深めています。
「変わっている人だね〜」と思っている人はご自身の基準に当てはめて、自分とは違う、と判断しているんですよね。
何しろ、人は皆自分を中心に考えますから。
なんで「人と意見が違うのか」のポイントを知ると、もしかしたら今より相手の気持ちが理解でき
コンセンサス(合意形成)に向かって進むことができるかもしれません。
4つのポイントをあげてみたいと思います。
1 持っている情報が異なる
A:友人2、3人との会食、ソーシャルディスタンスさえ保っていればいいんじゃないのかなあ、、、体力には自信あるし、毎日鍛えるから大丈夫だよ
B:え、まあそうかもしれないけれど、最近のコロナウイルス の情報を考えるとね、、、、やっぱりやめておこうかな、今回は。
2人は新型コロナウイルス に関して持っている情報が違うようです。 これでは合意は取れないのですよね。
どちらも、少々確信を持って自分の情報を出しています。
どこが同じでどこが違うかも含めて「情報の共有が必要」です。
A: やったことないけど、できると思う。
B:できるかもしれないけれど、初めてだから完璧にはできないと思う。
2 分析や解釈の方法が異なる
過去 20 年間の中学生の学力を分析すれば→「あまり上がってはいない」
だけど、100 年分を分析すれば→「かなり上がった」
50年分を分析→「上がったり下がったりする」という結論
平均値なのか、分散に注目しているのか、グローバルな視点で分析しているのか、etc、
分析や解釈の方法が異なれば、結果も違って来てしまいます。
だから、お互いの分析方法を開示して比べて、どっちの分析方法が適切 か? と話し合うことが必要かもしれません。
3 価値観が異なる
朝の連続テレビドラマでヒロインの”音”が言います。
「あとで後悔するぐらいなら挑戦してみたほうがいい」
でも、そもそも「後悔するぐらいなら、やらないほうがいい」と思う人がいるはずです。
価値観が違うと情報や分析解釈の方法が同じでもコンセンサスは得られません。
なぜなら、それぞれの人が持つ価値観は、みんな異なり、話し合いでは解決できないからです。
それにみんなが同じ価値観になってしまったら、、、、ちょっと危ない感じがしませんか?
価値観が違うと、例え「持っている情報や分析、解釈の方法が同じであっても意見は同じになりません。
そんな時はお互いの意見を聞いて
「ふーん、そういう考え方の人もいるんだ」と相手の考えを理解するしかありません。
どうしても結論が必要なら究極の民主主義 「ジャンケン」で決めるのも、一つの方法です。
4 目的が異なる
再就職をする時に「600万円以上の年収を目指す」人と「年収はそこそこでも、仕事のやりがいを求める」人とでは
目的が違うので、計画も異なってきます。
例えば、オリンピックで「日本記録を更新する」のと「金メダルを目指す」のでは目的が異なりますから、方策も違うはずです。
でも、こちらはどうにかコンセンサスは取れそうです。
どちらが正しいのかではなく、どちらを私たちは希望するのか、の話し合いを重ねればいいわけですから。
1と2は、ミーティングや議論の中で、次第に明らかになってきます。
しかし3と4は話し合いの中では見えづらい部分です。
まずは、4番目の目的の合意を目指してみるのが、良いかもしれません。
どうも、意見が異なってやりにくいなあ、と思う人とは、どこが違うのか1〜4でチェックしてみてください。
もしかしたら、意外な解決方法が見えてくるかもしれません。