「講師になろう」「あなたも講師になれる」という広告
「資格も取ったので、私は講師になりたい、でもどうやって?」と考えている人がなんと多いことか。
でも、講師ってそんなに簡単になれるものでしょうか?
「収入1000万も夢じゃない」という本。
読んでみると、たしかに「収入1000万円も夢じゃない人はいるけれど、本当にその講座を受ければ誰でも達成できるの?」
ということになります。
講師や先生って、そんなに簡単になれるものじゃ、ないと思います。
まずは自己理解。
その科目で100%の専門知識があるかどうか、なんと言ったって「講師」「先生」と名がつくのですから
他の人より十分できる、という確証が100%ないといけません。
これが講師の最低ラインです。
次に人を惹きつけて話すことができるかどうか。
今や講師も受講者から評価される時代。
授業のマネージメントができないと、あっという間に苦情が来ます。
自分ばかりが話している座学は、聞いていてつまらないもの。
授業の工夫があるかどうか、、、
この辺りは資格を取得したからできるものではありません。
高校の先生になるには、まずは大学で教職課程を取り、教育実習に行き、国家試験に合格、さらに最近は修士課程に進む人がいっぱいいます。
ここまでで6年。
その後、先生としての修行を積みます。
資格を取ったばかりの先生は、保護者も「大丈夫かなあ、、うちの子どもを任せて」なんて思っているかも。
資格取得1年目はまだまだ新米ですから。
日本はとっても資格を大事にする国。
それはそれで悪くはありません。
資格は使い方次第。
でも、「講師になってすぐに400万稼げる、1000万だって夢じゃない」というのは
冷静になれば、現実的ではない、とわかります。
弊社のプログラムも、講師養成のクラスがありますが、アシスタントやインターンを経て、実習をして、合格してからの登壇になります。
およそ1年以上、かかるかもしれません。
でも、私は教育の責任を持つものとして、このスタンスは崩したくないなあ、と思うのです。