Dr. WAKASAGI at HEI-RIVER(閉伊川ワカサギ博士)

森川海をつなぐ学び合いの活動を紹介します

「桂林荘雑詠諸生に示す」広瀬淡窓

2025-03-25 | 水圏環境教育
 令和7年3月26日卒業生へ ご卒業おめでとうございます。
 海,川,森,自然と人とのつながりを大切にすること,そしてそのつながりから人と人とがつながり,そして生活や社会が形成されていること,このようなつながりの価値(関係価値)を意識し意味付けることが,持続可能な社会を目指す上で重要なポイントです。
 実習や研究を通して,このような自然とのつながりに対する価値【関係価値】に対する認識が高まったのではないか,と思います。
 経済と自然とそして関係価値の3つのバランスの取れた社会づくりを目指して各方面での活躍を期待します。



<令和7年度日本水産学会春季大会 水産教育推進委員会企画 シンポジウム> 人口減少社会における海洋・水産に関わる教育機関の課題と展望

2025-03-25 | 水圏環境教育


水圏環境リテラシーを高める「海街コミュニティ・スクール」について 東京海洋大学 佐々木剛教授②

2025-02-13 | 水圏環境教育
水圏環境リテラシーを高める「海街コミュニティ・スクール」の二日目
本日は,水圏環境リテラシー教育推進プログラムについて紹介させていただきました。2007年からスタートして10年間文科省からの支援を受けて実施した事業,その後10年間,海洋政策文化学科での講義,実習として継続し実施しています。2007年から網中館長さんにお世話になり,港区立中高生プラザでの「海の科学を学ぼう」が実習の原点でした。

南側のビル15階から見た東京海洋大学全景です。

2025-02-11 | 水圏環境教育
周囲を高層ビルに囲まれてこの大学エリアだけが,空が大きく悠然とした佇まい。周囲のマンションに住む方々の憩いの場所となっている。今日はテストのため人通りがなく「歯医者さんから今日は学校は休みですか」と質問を受けた。


FMヨコハマのKeep Green & Buleに出演ー水圏環境リテラシーを高める「海街コミュニティ・スクール」について 東京海洋大学 佐々木剛教授①

2025-02-11 | 水圏環境教育
FMヨコハマのKeep Green & Buleに出演し,水圏環境リテラシーを高める「海街コミュニティ・スクール」についてお話をさせていただきました。
 2006年から取り組んできた「水圏環境リテラシー教育推進プログラム」。以来20年経過し,水圏環境リテラシーの意味もそしてその重要性もこの時代にはなくてはならないことを,年を経るごとにそして今まで以上に強く感じています。
そして,収録を聞き,その思いが強くなりました。
 第1回目の今日は,なぜ水圏なのか,そしてリテラシーとは何なのか,について,DJMITSUMIさんのかけあいで,わかりやすく解説しています。水圏というと馴染のない言葉なので難しく感じるのですが,「地球を覆っている水」という意味です。そして,水は地球を覆っているだけでなく,深海から大気圏まで循環し,回っているその現象を捉えた言葉でもあります。その意味で水圏は特別な役割を果たしています。そして,環境はある物体(主体)とその周囲(客体)との相互作用を表現した言葉です。人と水圏との相互作用のことを水圏環境と取らることができるでしょう。
 そしてリテラシーとはもともと読み書き「識字」できる能力という意味ですが,水圏環境リテラシーとは,人と水圏との相互作用を理解し,活用できる力と捉えています。
 ここで,大切になってくるのが人と水圏との相互作用です。アメリカの海洋教育者の方々と日本の海に関わる教育者の方々にアンケートを取る,海の捉え方に大きな違いがあることに気づきます。それは,その地域に住む人々の水圏への関わり方,接し方が異なっているためなのです。さて,どのように異なっているのでしょうか。ぜひ,この続きはFMヨコハマをお聞きください。
 DJのMITSUMIさんの的確な質問と前田さんの総括で大変聞きやすい内容に仕上がっております。DJのMITSUMIさんそしてディレクターの前田さんにはお世話になりました。この場をお借りしてお礼申し上げます。お時間のある方はぜひ,こちらのURLにアクセスをしてみてください。


「魚類生態環境学の不思議を探る~涸沼のシラウオから深海魚のシーラカンスまで~」

2025-01-29 | 水圏環境教育
2月13日(木)に東京大学猿渡敏郎先生をお招きして行う講演会「魚類生態環境学の不思議を探る~涸沼のシラウオから深海魚のシーラカンスまで~」ですが、初回参加の方は参加費無料となります。

オンライン参加も可能ですので、お忙しい折かと存じますが、ぜひご参加ご検討のほど、どうぞよろしくお願いします。

                記

日本水圏環境教育研究会主催
講演会「魚類生態環境学の不思議を探る~涸沼のシラウオから深海魚のシーラカンスまで~」

講演者/東京大学大気海洋研究所 資源生態分野 助教 猿渡敏郎先生(農学博士)

1 日時:2025年2月13日(木) 17:00〜18:30(受付16:30〜)、18:30〜20:00 懇親会

2 場所:ハイブリッド(東京海洋大学5号館410番講義室 o rオンライン)

3 目的:猿渡先生が取り組まれてきた、涸沼のシラウオや深海魚のシーラカンスをはじめとした魚類の生活史と進化に関わる研究のお話をお伺いします。     実はまだ未解明のことが多い魚類の生態を知り、私たち人間の暮らしとの深い関わりについて考えます。

4 対象:どなたでも参加可能です。

5 参加費:会員・学生は無料、一般 2,000円(初回参加の方は無料)  懇親会:3,000円(学生無料)

6 申し込み方法:下のフォームに送信をお願いします。オンライン参加の方には、Webリンクをお送り致します。
https://forms.office.com/r/JdSPCZrTeF

7 〆切:2/12(水)24:00



AMEA with ECOPs 2025 JAPAN を開催します!!

2025-01-09 | 水圏環境教育
2025年8月4,5,6日(東京),7,8,9日(糸魚川市)にてアジア海洋教育学会を開催します。
 
発表会は東京にて,エクスカーションは世界ジオパークである糸魚川市にて開催します。詳細はHPにて。

1 基調講演:東京大学大気海洋研究所 道田豊名誉教授(ユネスコIOC議長)

2 教育と科学・技術の若手専門家(小中高大学生含む)の情報共有とネットワーク化を図る

3 スケジュールは,8月4日夕方集合事前ミーティング,8月5日&6日 本会議,7,8,9日 2泊3日@新潟県糸魚川市

4 会議では,ストランドごとに各地域の問題,課題解決の取組について発表し,その後みんなで時間をかけて議論する
1)小中高生が取り組む海と生活をつなげる探究活動
2)大学生が取り組む海洋リテラシー教育と研究活動
3)若手専門家が取り組む海洋リテラシー教育・研究とエンパワーメント
4)インフォーマル,フォーマルな教育機関におけるユネスコ海洋リテラシー教育の展開
(海洋リテラシーテーマ)レジリエンス,気候変動,水産資源,水産養殖,海水温上昇,海水面上昇,ブルーカーボン,アクアポニックス,エネルギー資源,関係価値,生物多様性,等々

5 AMEA with ECOPs TOKYO宣言(オーシャンディケード2030の目標達成に向けて何ができるのか,その可能性を皆さんで議論して宣言にまとめます)を出す

6 森川海街こどもサミット優秀者によるプレゼン,全国公募のポスター展示
https://www2.kaiyodai.ac.jp/~t-sasaki/AMEA2025/



中高生海洋生物学シンポジウム「海を探る、海を調べる。キャリアと研究 VIII」

2025-01-09 | 水圏環境教育
中高生海洋生物学シンポジウム「海を探る、海を調べる。キャリアと研究 VIII」
シンポジウム概要
主催: 海洋生物学アウトリーチ研究会、成蹊学園サステナビリティー教育研究センター
共催:国立科学博物館
後援:自然史学会連合
協力:朝日学生新聞社
協賛:日能研
開催日時:2025年2月1日(土)13:00-17:30
開催方式:Zoomを用いたオンライン開催。
対象:中学一年~高校三年
参加費:無料
事前参加申し込み制:先着順
定員:250名
参加申し込み方法:こちらのURLからGoogleformに必要事項を記入して申し込んで下さい。
https://docs.google.com/.../1FAIpQLSdqpIhzy7emJI.../viewform
あるいは、jhsmarinebio@gmail.comまで、氏名、フリガナ、学年、学校名をメールで送ってください。
プログラム
2025年2月1日(土)
13:00 開会の挨拶 猿渡敏郎 (東京大学大気海洋研究所、成蹊学園サステナビリティ教育研究センター)
13:15 海洋と水生生物を “かがくあそび” で考える
山村紳一郎 (和光大学、成蹊学園サステナビリティ教育研究センター)
14:00 休憩
14:10 みんな違ってそれでいい。十魚十色、魚の一生
猿渡敏郎 (東京大学大気海洋研究所、成蹊学園サステナビリティ教育研究センター)
14:40 休憩
14:50 地域の自然史を知る:沿岸魚の地域集団とその起源
松井 彰子(大阪市立自然史博物館)
15:20 休憩
15:30 側線系をとおして探る魚類の進化と適応
中江雅典(国立科学博物館、成蹊学園サステナビリティ教育研究センター)
16:00 休憩
16:10 バイオロギングと安定同位体比で探るクジラの暮らし
青木かがり(帝京科学大学)
16:40 ブレイクアウトルームでの講演者との交流会
山村先生の部屋:  地球のこと、理科実験のこと、工作のことなんでも相談室
猿渡先生の部屋:  魚の人生相談室
松井先生の部屋:  地域の自然相談室
中江先生の部屋:  魚の感覚相談室
青木先生の部屋:  イルカ・クジラなんでも相談室
ずかんくんの部屋: 海の生き物のイラストの描き方
17:20 閉会の挨拶 藤原 均 (成蹊学園サステナビリティ教育研究センター)
コンビーナー
猿渡敏郎(東京大学 大気海洋研究所、成蹊学園サステナビリティ教育研究センター)
中江雅典(国立科学博物館、成蹊学園サステナビリティ教育研究センター)
山村紳一郎(和光大学、成蹊学園サステナビリティ教育研究センター)
藤原 均 (成蹊学園サステナビリティ教育研究センター)
問い合わせ先
〒277-8564 千葉県柏市柏の葉 5-1-5
東京大学大気海洋研究所
猿渡敏郎
jhsmarinebio@gmail.com


昨年は,大変お世話になりました。

2025-01-08 | 水圏環境教育

昨年は,大変お世話になりました。皆様のご厚情に心より感謝申し上げます。

 2023年4月に立ち上げた「東京海洋大学コミュニティ・スクールネットワーク推進本部」。東京海洋大学水圏環境教育学研究室が拠点となり、学校、企業、行政、一般市民とともに、地域の子どもたちの探究活動を支援する全国的なネットワークです。
4月:スペイン・バルセロナにて開催された、3000人が集う国連海洋科学の10年会議に日本のエキスパートとして出席。フランス、ロシア、イギリス、イタリア、スペイン,イギリス,中国,台湾の方々ととも海洋リテラシー教育のあり方について議論を交わしました。
6月:ユネスコIOCより日本代表として招待を受け、海洋リテラシー国際会議に参加。次年度の国連海洋会議で採択する海洋リテラシー推進のための「ベネチア宣言」を議論しました。
6月,10月:港区ブルーカーボン事業を推進するため、フィールド調査、講演会を行いました。
11月:「海洋リテラシーを向上させるアクアポニックスSTEAMプログラムの開発,運用,評価」(佐々木,澤田,2025)が、シュプリンガーから出版されることになりました。今年6月に開催される国連海洋会議にても発表される予定です。
12月:第2回森川海街こどもサミットを開催しました。サミットは、東京海洋大学が所在する森川海街の「港区」に集い、台湾、日本(基隆、盛岡、埼玉、東京、千葉、神奈川、小浜、糸魚川、大阪、柏島、南さつま市、港区)の子どもたち(高校生以下)が集い、身近な水辺での探究活動の成果を発表し合いました。主体的に取り組み、地域への理解や愛着を深め(関係価値)、科学的に探究する「エージェンシー」※を養うことが目的でした。
 子供達の探究活動の発表はいずれも素晴らしい発表でした。それぞれの森川海街への想いを持ち,その想いが大きな何かの形を築き上げようとしている様子を感じ取ることができました。主体性、関係価値、科学的探究力を養う海洋リテラシー教育として世界最先端の取り組みです。
 子どもたちの探究活動をはぐくみ育てること、それが私達大人のやりがい・生きがいであり,ミッションだとあらためて思いました。
 今後も、皆様とともに海洋リテラシー教育を推進し世界の子どもたちのエージェンシーを高める取り組みに力を注いで参りたいと思います。
 本年が、皆様にとりまして幸多き一年となりますよう、心からお祈りいたします。引き続きまして、ご指導ご鞭撻のほどどうぞよろしくお願い致します。
           
※エージェンシーとは、変化を起こすために、自分で目標(仮説)を設定して、振り返り、責任を持って行動する能力を指します。

琵琶湖を訪ねて その1

2024-11-04 | 水圏環境教育

琵琶湖周航の旅

われは湖(うみ)の子 さすらいの
旅にしあれば しみじみと
昇る狭霧(さぎり)や さざなみの
志賀の都よ いざさらば
・・・・・
この歌詞は,1917年に第三高等学校(京都大学)2年生の小口太郎氏が作ったものだという。小口氏は水上部(ボート部)に所属し,大津市を出て3泊〜4泊の旅程で,漕手6人舵手1人からなるフィックス艇に乗船して琵琶湖を一周する琵琶湖周航の時に思いついたものだという。1960年代に大ヒットし今もなお多くの人達に親しまれている。
 では,なぜこの歌が100年経過してもなお,人々に愛され続けているのであろうか。私は,今回大津市に3泊し,琵琶湖の中心部に船で移動し水質調査を行い,そして琵琶湖周辺の酒蔵で作られた数種の地酒をいただき,そして滋賀県民と語り,琵琶湖の魅力に気づいたのだ。その魅力とは何か,これから心象を綴っていきたい。

佐々木家の氏神 沙沙貴神社を訪ねて
まず一つ目は、佐々木氏の始祖である沙沙貴(ささき)神社だ。今から20年度ほど前になるが,北海道大学でのサイエンスコミュニケーションの研究会でお会いした国立政策研究所の研究者から「佐々木さんの氏神は近江八幡市の沙沙貴神社ですよ。」と伺っていた。実は佐々木姓は,東京では決して多くない。同じ岩手県内でも盛岡も多くない。しかし,宮古や山田には多い。なぜなのだろう。沙沙貴神社に行けば,何か情報が得られるのかな?いつかは訪問したい,そう思っていた。いよいよその日が来た。
今回は,日本理科教育学会の参加発表の途中に立ち寄ってみた。学会の発表会場は琵琶湖湖畔の大津市を訪問した。大化の改新後に遷都された「大津京」があった場所。謎が多い場所だ。大津市へ向かう途中,東海道新幹線米原駅で東海道本線に乗り換えて安土駅で下車。琵琶湖畔の平坦な土地に閑静な住宅街が広がっていた。19時を過ぎており周辺は薄暗がりの中,遠くに鎮守の森が見えてきた。

歩いて20分ほどで到着。真っ暗で遠くがよく見えないが,鈴虫の音だけが四方から鳴り響いている。門前には大きな石垣が組まれていて,広々とした空間が広がっていた。
門の中にはいると案内板があった。そこにはこう書かれていた。「沙沙貴神社は,延喜式に掲載されている式内神社で,第1座に少名彦明神(すくなひこのかみ),第2座に大毘古神(おおひこかみ),第3座仁徳天皇(おおささきのすめらみこと),第4座宇多天皇(うたのすめみこと),敦實親王(あつみのみこと)を佐々木大明神と申し上げる。」


少名彦明神は神代の昔よりお鎮まりの産土(うぶすな)の神,大毘古神は,古事記日本書紀そして万葉集に登場する豪族「沙沙貴山君」の始祖という。沙沙貴山君(ささきやまぎみ)は,この地域を支配した豪族のようだ。また,仁徳天皇は,沙沙貴の地に由緒深い祭神と書かれていて,「おおささきのすめらみこと」と読む。仁徳は漢字読みで、和式では「おおささき」だ。宇多天皇は,敦實親王とともに宇多源氏佐々木の始祖という。ここから佐々木氏がスタートした。佐々木義経(のりつね)は,佐々木初代当主であるという。

近江佐々木氏と岩手とのかかわり
 鎌倉殿の13人にも登場した源頼朝の挙兵を助けた佐々木4兄弟(長男・定綱、次男・経高、三男・盛綱、四男・高綱)の先祖ものここの出身だ。佐々木4兄弟は義経とともに源平合戦で戦った。奥州藤原氏とのつながりもあり、義経と佐々木4兄弟は太いつながりがあったようだ。彼らの祖父は,佐々木家歴代当主であり、宇多天皇の子孫であるという。4人兄弟の父親である佐々木 秀義は、 1112年生まれ。両親は、 佐々木爲俊、 安倍宗任の娘 (佐々木季定の室)、祖父母: 佐々木経方、 安倍宗任、曽祖父母: 佐々木義経(のりつね)、 安倍頼時、 清原氏 (安倍宗任の母) というから、東北にゆかりのある家系でもある。しかしながら、奥州合戦に従軍し、自らの先祖を滅亡させることになったのは残念ではある。とはいえ、この合戦を機に佐々木家の一門は東北地方に移り住んだ。たどり着いた地域の一つが、ここ下閉伊地域だ。

佐々木氏と義経伝説との関わり
 一方で、義経伝説が宮古を中心に語り継がれてきた。義経は清和源氏、佐々木一族は宇多源氏であるが、義経と静御前の間の子供は佐々木四郎太郎義高と言い伝えられている。義高が実在しているとすれば,義経とゆかりのある佐々木一族が養育していた可能性がある。
 佐々木氏は宇多天皇の流れをくむ由緒ある氏であるが,その佐々木氏の末裔が、住んでいた地域を「みやこ」と呼ぶようになったのは、当然のような気もしないでもない。義経が住んでいたので当時の天皇からみやこの名称を賜ったとの言い伝えがあるが,いずれにしろ源平合戦以降のことであり,佐々木氏一族は何らかの理由で宮古に定着し歴史を刻んだことであろう。
 
なぜ,下閉伊地区に佐々木氏が多いのか
 地元滋賀県の小学校の先生たちと話をする機会があった。「佐々木さんはクラスに、何人ぐらいいるのか。」と訪ねてみた。実は意外と少ないようだ。今はどうかわからないが、当時山口小学校や宮古第一中学校ではクラスに4,5人はいたような気がする。その話をしたところ、滋賀の先生たちは驚いていた。宇多天皇直系の子孫が滋賀県から遠く離れた地で生活していたのだ。子供心にどうして佐々木は多いのか、不思議でならなかったが,何かを成し遂げるために,住み続けたのではないか。その子孫が,1000年近くその信念を貫き通した。その信念とは何か,考えるだけでワクワクする。