Dr. WAKASAGI at HEI-RIVER(閉伊川ワカサギ博士)

森川海をつなぐ学び合いの活動を紹介します

昨年は,大変お世話になりました。

2025-01-08 | 水圏環境教育
昨年は,大変お世話になりました。皆様のご厚情に心より感謝申し上げます。

 2023年4月に立ち上げた「東京海洋大学コミュニティ・スクールネットワーク推進本部」。東京海洋大学水圏環境教育学研究室が拠点となり、学校、企業、行政、一般市民とともに、地域の子どもたちの探究活動を支援する全国的なネットワークです。
4月:スペイン・バルセロナにて開催された、3000人が集う国連海洋科学の10年会議に日本のエキスパートとして出席。フランス、ロシア、イギリス、イタリア、スペイン,イギリス,中国,台湾の方々ととも海洋リテラシー教育のあり方について議論を交わしました。
6月:ユネスコIOCより日本代表として招待を受け、海洋リテラシー国際会議に参加。次年度の国連海洋会議で採択する海洋リテラシー推進のための「ベネチア宣言」を議論しました。
6月,10月:港区ブルーカーボン事業を推進するため、フィールド調査、講演会を行いました。
11月:「海洋リテラシーを向上させるアクアポニックスSTEAMプログラムの開発,運用,評価」(佐々木,澤田,2025)が、シュプリンガーから出版されることになりました。今年6月に開催される国連海洋会議にても発表される予定です。
12月:第2回森川海街こどもサミットを開催しました。サミットは、東京海洋大学が所在する森川海街の「港区」に集い、台湾、日本(基隆、盛岡、埼玉、東京、千葉、神奈川、小浜、糸魚川、大阪、柏島、南さつま市、港区)の子どもたち(高校生以下)が集い、身近な水辺での探究活動の成果を発表し合いました。主体的に取り組み、地域への理解や愛着を深め(関係価値)、科学的に探究する「エージェンシー」※を養うことが目的でした。
 子供達の探究活動の発表はいずれも素晴らしい発表でした。それぞれの森川海街への想いを持ち,その想いが大きな何かの形を築き上げようとしている様子を感じ取ることができました。主体性、関係価値、科学的探究力を養う海洋リテラシー教育として世界最先端の取り組みです。
 子どもたちの探究活動をはぐくみ育てること、それが私達大人のやりがい・生きがいであり,ミッションだとあらためて思いました。
 今後も、皆様とともに海洋リテラシー教育を推進し世界の子どもたちのエージェンシーを高める取り組みに力を注いで参りたいと思います。
 本年が、皆様にとりまして幸多き一年となりますよう、心からお祈りいたします。引き続きまして、ご指導ご鞭撻のほどどうぞよろしくお願い致します。
           
※エージェンシーとは、変化を起こすために、自分で目標(仮説)を設定して、振り返り、責任を持って行動する能力を指します。

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