閉伊川河口域に於いて,流下仔魚の滞留機構解明のため,表面流速の測定を実施,第一堰堤下から旧宮古橋下まで,GPSを用いて流下時間を測定。強風のため,調査は難航。流下仔魚はまだの模様。
水温13度。水位は3程度,いよいよ遡上か?今までになく開始時期が遅く,そして体サイズが小さいようである。写真は6cmぐらいであろうか?2000年と同様,今年はかなり小型個体が主流となりそうだ。水温の関係なのであろうか?未だに,早池峰山は雪を被っている。
ついに、ワカサギ博士実践研究の集大成がパブリッシュされた。「魚類環境生態学入門」(東海大学出版会、3800円)合計12章からなり最終章「魚と環境教育」に収められている。全国の書店で取り扱うが、ワカサギ博士も著者割引で取り扱っている。各章では全国各地の生態研究者の実践的研究を平易に書き下ろしたものであり、魚類に知識がなくてもとても理解しやすいように編集した。なお,宮古市にある「かんの書店本店(宮町)」では,近々(全国初となるであろう)販売を開始する。
日本語訳では,全米海洋教育者会議とでも訳したらどうか,アメリカでは海洋教育に携わる教育者が集まり,毎年研究発表会を開いている。ホームページ(http://www.marine-ed.org/)を見ると幼稚園から大学まで一貫して国を挙げて取り組んでいる事がわかる。。その中で目につくのはocean literacy という言葉である。日本語では海洋リテラシーとでも訳そう。リテラシーつまり海に関する技術や能力のことである。もうすでに,昨年11月に海洋学者を始め政府の役人,教師が集まり7つの基本原理を決めている。なんと,啓蒙用のOne Big Ocean という歌まで作っている。マトリックスまで作りパンフレットして各地に配布している。その中には,海は人と密接に関わっている。海を理解することはとても大切なことである。海は未開拓の学問である。どんどん研究しなければいけない。というような内容が書かれている。日本はどうか?実はまだここまでの議論は,海洋国とはいえできていないのである。
最近読んだ本である。ロシアの心理学者ビゴツキーの理論。「高次心理機能の発達はすべて外的機能から内的機能へと移行する。」「子供の科学的概念の形成は生活的概念の形成の逆をたどる。」など興味深い内容である。