Dr. WAKASAGI at HEI-RIVER(閉伊川ワカサギ博士)

森川海をつなぐ学び合いの活動を紹介します

内部被曝検査の結果(平成24年1月31日)

2012-01-31 | 放射能
本日,東京K品川駅近辺にてホールボディーカウンターによる内部被ばく検査を行った。

イス型のホールボディーカウンター(ベラルーシ性ATOMEX)に座り10分間計測する。

検査の結果セシウム137,134とも検出限界内(157Bq,140Bq)となった。

1年間に浴びる放射線量は0.00687mSv未満となっていた。

三陸の魚介類や国産和牛を多く食べているが検出限界内とのことでひとまず安心した。

ただ,今後どのように値が上昇していくのか(上がることはあってもこのまま下がることは決してない)を継続的にモニタリングする必要があるだろう。

この検査機関はそれが目的の一つのようである。

しかしながら,毎回1万円近くの金額を個人で負担するのはどうか。

継続的に多くの国民に参加してもらうためには一企業が儲かるような仕組みは決していいものではないような気がする。

これも原子力産業の一つと見られてもおかしくない。




1月30日(月)のつぶやき

2012-01-31 | 臼澤みさきファンクラブ
02:16 from gooBlog production
これからの日本に必要なものー人間の能力を開発する教育ー goo.gl/tZjLQ

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これからの日本に必要なものー人間の能力を開発する教育ー goo.gl/mw7FU

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液状化で盛り土崩落か 福島原発の鉄塔倒壊 at-s.com/news/detail/10… via @shizushin海岸部の盛土の危険性を考慮する必要がある。

09:00 from Tweet Button
at-s.com/news/detail/10… via @shizushin海岸部の盛土の危険性を考慮する必要がある。

09:08 from gooBlog production
静岡大学防災情報センター,静岡大学教育学部総合科学教室 blog.goo.ne.jp/hypom/e/75deb7…

by Hypomesus2 on Twitter

これからの日本に必要なものー人間の能力を開発する教育ー

2012-01-30 | 水圏環境教育
今回の第3次予算によって国は本格的に東北地区の支援に乗り出す。
しかし,困ったことに費用のほとんどは設備機器であり,大半が現地から離れた都市に置かれる。
残念ながら,地元にどれだけ利益をもたらすのであろうか。地元ははそのようなものを求めているのであろうか。

国の予算は競争的資金であるが,競争して獲得したら自由に使用してもいいというわけでもないであろう。
使用する前に,国民に問う機会を設けてはどうであろうか。国の予算には国民の顔が見えているのだろうか。
予算は国民のために使われるべきである。

オリザさんが言っていた,北海道のある町の聖徳太子が回転する五重の塔の二の舞になることを危惧する。

18世紀中頃のイギリスに,ラスキンという経済学者がいた。18世紀中頃のイギリスといえば,産業革命で世界一の経済大国であった。
「富」について次のように語っている。

「わたくしはこれが最高のもので,これからもこれ以上のものは今後書けないであろう。富の正確にして確固不動の定義を示すことが,以下の諸論文の第一の目的であった。第二の目的は,富の獲得が結局は社会のある道徳的諸条件のもとにおいてのみ可能であることを示すこと」と。

第二の定義について述べる。富はモノが持っている固有の価値と,それを活用できる人間の能力とからなる。富がモノとともにそれを利用する人を構成要件とするとしている。

富の利用とは消費者のことであり,消費する人間の能力を開発する教育を重視している。のである。水圏環境教育の目指す方向性に一致する。

これまでの日本を振り返ると,世界第二位の経済大国に上り詰めた。その富は都心を中心とした土地に投資された。地方の活性化,漁業の活性化にどれだけ使われたのか,もし使われたとしてもどれだけ消費者である人間の能力の開発に使われたのかは疑問だ。

予算の取り合いではいけない。その予算がどれだけ,消費者の能力を高めるのか,そして地域や地方に活用されていくのか,をもっと我々は真剣に考えないといけない。


いのちを守る森づくり宮脇昭氏の挑戦

2012-01-29 | 水圏環境教育
横浜国立大学海センターの池田先生から,宮脇先生のお話を伺った。300kmのいのちの森づくりを提唱している。
自然をたくみに利用した自然と人間との共存。人にやさしく,そして海にもやさしい。
you tubeでわかりやすく説明されている。
様々な課題もあろうかと思うが,地域住民の一人としてぜひ前向きにみんなで考えて,検討,行動していきたいものである。

多くの生命をさらった津波に立ち向かうため、
お亡くなりになった皆様の無念の気持ちにこたえるため、
私達は自然と共に生きる智慧の波をつくらなければなりません。

「緑の壁」が私達の命を守る切り札になってくれるのです。
著作:仙台輪王寺 監修:宮脇昭 原案・構成:日置道隆 
監督:伊藤定国 制作:(株)イトオン
『みどりの防潮堤』推進宮城協議会



學びて時に之を習う,亦悦ばしからずや

2012-01-27 | 水圏環境教育
「學びて時に之を習う,亦悦ばしからずや」

この言葉は,孔子の有名な言葉だ。
日本人であれば,誰でも知っている言葉だ。

おそらく,東アジアの韓国,中国の人たちもよく理解していると思う。
この教えは,私たちの思想の中にいい意味と悪い意味で浸透している。というのが私の仮設だ。

いい意味とは,日本を含めアジアの人々はこどもの教育を大切にする。こどもを大切に育てる。自分が経験したこと,学んだことを手取り足取り教えていく。

カナダのブリティッシュコロンビア州はカナダでも子どもの学力がトップクラスであると聞いた。その理由はアジア人が多いからだという。アジアの子供たちは教育熱心な親に支えられているのだ。アジア人は勤勉である。

一方で,この思想が度を過ぎると,子どもの自由を奪ってしまう。ラーニングサイクル理論で言うところの『概念の確信』(成山堂書店「水圏環境教育の理論と実践」)の部分である。

まず,言葉を分析してみたい。
とはどういう意味か。
學のあたまにあるものは大人の手を意味する。両手を使って子どもに教える姿を指しているようだ。しかも真ん中にある×はムチを表しているそうだ。ムチを使ってまで手取り足取り徹底的に子どもに教えるというのが學ぶの語源なのだそうだ。

さらに,習うとは何か,この漢字の上には羽が付いている。ならうとは羽をつけて自由自在(福沢諭吉「学問のすすめ」)に飛び回るということである。

つまりは,しっかりと學ぶことによってはじめて自由自在に世の中を渡っていけるのである。

そして,悦ばしいとはエクスタシーの意味があるそうだ。學ぶ事がいかに重要であり,自分のためになるのだということを示したものである。

過ぎたるは及ばざるが如しということわざがあるように,ラーニングサイクル理論に基づいた教育の重要性を実感する。