Dr. WAKASAGI at HEI-RIVER(閉伊川ワカサギ博士)

森川海をつなぐ学び合いの活動を紹介します

港区水辺フェスタ

2010-09-26 | 水圏環境教育センター
港区主催水辺フェスタは,港南地区,芝浦地区,台場地区の海に接する地区の小学生から大人までの地区対抗のボートレース。今年で4回目となり1000人近くの参加者があった。

マンションの住民によるチーム対抗レースや,港南,港陽,芝浦各小学校対抗レースが行われた。お台場の会場は,笑顔と声援でいっぱいになった。このような活動はあまり都心では行われていなかったが,地域の人々の熱意により実現にいたったもの。どのようにして地域や行政の方たちを説得して地域イベントに仕立て上げたかぜひ学んでいきたいものである。

昭和初期の学習指導要領

2010-09-24 | 水圏環境リテラシープログラム
「水産教材の解説並びにその取扱」という本を海洋大図書館で閲覧した。この本は,水産講習所(現在の東京海洋大学)の妹尾先生の著作である。1926年出版とあった。日本の誇れるものは海である。海を制するものは世界を制するとの認識のもと,文部省は,小学校の学習指導要領に取り上げた。

 しかしながら,教える側の教師は,水産について学んでおらず,教えることは用意ではなかった。そこで,夏期水産大学や,水産講演会を開催し,各地域で教師を対象とした水産教育が行われていた。「水産教材の解説並びにその取扱(理学士 妹尾秀実,1926,大日本水産会)」はその講習会のために書かれたものである。

「里海探偵団が行く!」が農文協より出版されます

2010-09-23 | 水圏環境リテラシープログラム
水圏環境リテラシー教育推進プログラムを紹介した「里海探偵団が行く!」が農山村漁村文化協会(農文協)より出版される運びとなった。里海や水圏環境リテラシーの考えを踏まえ,全国の海の活動をまとめたもの。定価は1800円(税別)9月下旬より,店頭にて販売される。
ヤフーブックス http://books.yahoo.co.jp/book_detail/ABA22384/
セブンイレブン http://www.7netshopping.jp/books/detail/-/accd/1102975466/subno/1
でも予約受付中。

総合科学技術会議パブリックコメント募集

2010-09-17 | 水圏環境リテラシープログラム
 総合科学技術会議では,来年度の予算申請に向けてパブリックコメントが募集始まった。嬉しいことに,おおかたの施策には,国民との科学技術対話の必要性が盛り込まれるようになった。

 しかし,「シンポジウム開催等を実施してアウトリーチ活動を行う」というのが多く見受けられる。具体的に積極的な対応になっていないというのが現状である。

 そこで,具体的な提案が必要である。今回海洋に関連するすべての施策に以下のようなパブリックコメントを送付した。「海洋は我々人類にとって必要欠くべからざるものであり,国民はもっと知る必要があります。東京海洋大学では海洋リテラシー部門を立ち上げております。ぜひ,何らかのお役に立てればと思います。」少しで施策の中に盛り込まれることを願いたい。

 

宮古市主催「川の体験活動」が開催されました

2010-09-13 | 水圏環境リテラシープログラム
宮古市主催の川の体験活動が、ゆったり館前の川原周辺で地元小学生20名を対象に、閉伊川大学校が中心となり開催された。あいにくの降雨となっていたが、何とか持ちこたえメニューを変更して実施することができた。

内容は、リバーレスキュー協議会のメンバーより川の安全教室、水圏環境教育学研究室より、海と川と森のつながり、宮古の昆布の科学しよう!を実施した。9時から14時半間で実施し充実した内容であったが、参加した子供たちは集中して取り組んだ。

幸いにも、雨はやみ、お昼休みのアユとヤマメのバーベキューは川原でいただくことができた。ほとんどの子供たちが20cmを超えるアユを始めていただき、「おいしい」といいながらほうばっていた。

子供たちの自然への興味関心は高く、大人顔負けの知識を持っている生徒もいた。特に、魚類に対する強い興味関心を抱いていることがよく理解できた。

これからも地域住民と一体となって子供たちが河川に親しむ環境づくりに取り組んでいきたいと一同決意を新たにした。



高校生対象の進路講演会が開催されました

2010-09-09 | 水圏環境教育センター
残暑の厳しいさなかではあったが,知り合いの先生から依頼を受け,岩手県花巻にある普通高校において2年生の理系クラスを対象に進路講演会を実施した。時間は1時40分から3時10分までの90分の時間を頂いた。

テーマは「東京海洋大学水圏環境リテラシー推進プログラム ひろげよう 水圏環境教育の輪」として,私が現在取り組んでいる水圏環境教育についてである。それに,大学の紹介を若干行った。

水圏環境教育については,小学生,中学生を対象に教育実践という形で,これまでいろいろな場面で展開してきたが,高校で進路指導の一環として講義形式で実施したのは初めてである。

水圏環境教育学研究室としては,もちろん海洋科学の研究分野により多くの高校生に興味を持ってもらうことが重要な任務であると考えている。したがって,講演会ではできるだけ一方的な話に終わらないように,ビデオや実験を組み入れて考える時間や発言する時間を多くとった。

生徒の感想を伺うと,水圏環境の汚染の問題や,水を使った実験に興味を持ったようだ。

ラーニングサイクルには,振り返りというステージがあるが,このステージは探究活動が行われることで,自然に頭の中で繰り返されるものである。どのぐらいの頻度で,彼らの頭の中にリフレクションが起こっているのかが興味深いところである。