Dr. WAKASAGI at HEI-RIVER(閉伊川ワカサギ博士)

森川海をつなぐ学び合いの活動を紹介します

ワカサギのルアー釣り

2008-05-25 | Weblog
 本日夕方の調査において,水温15度。魚道付近のみ大量のワカサギ卵。ワカサギの遡上も活発であり,ひと網で100匹以上とれる。しかし,左岸側はほとんどとれない。
 ところで本日はルアー(ミノー)にワカサギがかかったのである。かかったといっても,偶然であろうと思うかもしれないが,30分で7本である。これが多いか少ないかは別問題として,すべてオスである。この時期のワカサギはメスをオスが追尾する行動が確認される。産卵前の追尾行動である。1996年に潜水観察によってこの場所において観察された。オスがメスの生殖口付近をめがけて突進するのである。場所はワカサギの産卵場ではなく,産卵場の途中にある瀬で流れが急な場所で,魚影も濃い場所ではない。メスのようにキラキラ光り輝くルアーをメスと間違えて(この時期のオスは黒ずんでいる)次々と突進してきたのではないだろうか。今度は,暗色のルアーを作成して実験する必要があるだろう。



ワカサギの産卵場

2008-05-25 | Weblog
漁師によると,今年の遡上は今のところ少ないという。ワカサギの産卵場に変化が見られた。今年,5月18日に産卵場を調べたところ,第一堰堤右岸側に完成した魚道下砂礫にワカサギ卵の付着が見られた。95, 96年に確認された中央部付近では,卵を確認することができなかった。堰堤の水たたき(コンクリート板)に集中的に産みつけられた卵を初めて確認した。流れの緩やかな捨て石下の川底には付着珪藻が一面に付着していた。
3日前の気温の上昇後,ワカサギ卵のふ化が確認された。