荒涼とした砂漠地帯が続くカルフォルニア内陸部に入ること60分,目的地であるデルタスメルト(私はカルフォルニアワカサギと呼んでいる)のふ化施設に到着した。UCデービス校の付属の施設である。責任者であるJoan博士(女性である)に,場内を案内していただく。この施設は,州政府が管理する揚水ポンプ場施設の中にあり,入室が厳重に管理されており,一般人は立ち入り禁止である。
10名ほどのスタッフがおり,ふ化したデルタワカサギを交代で飼育管理している。各ステージごとに200L程の円形水槽で飼育しており,スタッフが丁寧に説明してくれた。
はじめて生きたデルタスメルトを触ることが出来た。以前,研究者から聞いた話では,キュウリくさくて,触れたものではない。こんなものは食べられない。といっていたが,今回手に取った感触では,日本のワカサギによく似て,区別はつかない。匂いも決して強いものではない。むしろ,日本のワカサギより匂いがしない方である。ただ,之は天然ではないからとジョーンは話していた。
彼らは,デルタワカサギを食べない。食べないものでも,これだけの施設と人員を配置しているのは,どのような背景があるのであろうか?
ワカサギの餌であるコペポーダの種類が変わった。これは,船のバラスト水により,運ばれてきたものである。デルタスメルトへの影響が懸念されている。
また,連邦政府の役人であるフリオより,40年間にわたり,デルタ地域で魚類の最終調査が継続的に実施されていることを聞いた。調査は,月1回,あるいは月に2回の割合で,トロール船によりリングネットを曳いて,生息魚類の個体数と生息域の経時変化を調査し,その結果をインターネットで公開している。
デルタスメルトの産卵場はサクラメント川であると推定しているが,産卵場を具体的に推定することはほとんど不可能であるという。これまで,1個の卵しか発見していないという。また,水深が深く,透明度が悪いために,しっかりとした産卵生態が抑えられていない。
その後,閉伊川ワカサギの生活史に関する調査結果を紹介した。特に,ワカサギの産卵遡上の環境要因,ならびに産卵床,そして産卵行動に興味を持っていた。
10名ほどのスタッフがおり,ふ化したデルタワカサギを交代で飼育管理している。各ステージごとに200L程の円形水槽で飼育しており,スタッフが丁寧に説明してくれた。
はじめて生きたデルタスメルトを触ることが出来た。以前,研究者から聞いた話では,キュウリくさくて,触れたものではない。こんなものは食べられない。といっていたが,今回手に取った感触では,日本のワカサギによく似て,区別はつかない。匂いも決して強いものではない。むしろ,日本のワカサギより匂いがしない方である。ただ,之は天然ではないからとジョーンは話していた。
彼らは,デルタワカサギを食べない。食べないものでも,これだけの施設と人員を配置しているのは,どのような背景があるのであろうか?
ワカサギの餌であるコペポーダの種類が変わった。これは,船のバラスト水により,運ばれてきたものである。デルタスメルトへの影響が懸念されている。
また,連邦政府の役人であるフリオより,40年間にわたり,デルタ地域で魚類の最終調査が継続的に実施されていることを聞いた。調査は,月1回,あるいは月に2回の割合で,トロール船によりリングネットを曳いて,生息魚類の個体数と生息域の経時変化を調査し,その結果をインターネットで公開している。
デルタスメルトの産卵場はサクラメント川であると推定しているが,産卵場を具体的に推定することはほとんど不可能であるという。これまで,1個の卵しか発見していないという。また,水深が深く,透明度が悪いために,しっかりとした産卵生態が抑えられていない。
その後,閉伊川ワカサギの生活史に関する調査結果を紹介した。特に,ワカサギの産卵遡上の環境要因,ならびに産卵床,そして産卵行動に興味を持っていた。