大学から自転車で10分。港区内に芝浦アイランドがある。広さは6ha(6万平方メートル),大学の広さは22haであるから,4分の1ぐらいの広さである。この島の西側にはモノレールが走る。その直下に、長さ約500m、幅5m、深さ1mほどの浅瀬が広がっている。初めて訪れたとき、「おやっ?」と思った。何かが違う。いつも見ている色ではないのである。
品川浦周辺には見ない光景だ。観察すると石の間に潜り魚たちが何やら食事中であった。ボラが群れている。ハゼもいる。ここに集まる魚は10cm程度の小型魚が多い。浅瀬が生物の多様性を育んでいるようだ。生物が有機物を固定しているのであろう、この周辺は特有のにおいが少ない。
このような場所がなぜ東京湾沿いに少ないのか?東京湾は、埋め立てられて運河になっており、あくまで船の通り道だからでだ。生態系のことを考えて作られていないのだ。品川から深川までのエリアは、かつて江戸前の干潟が広がった。今となっては、運河や桟橋が目立つ。
この芝浦アイランドには、平成17年にマンションが完成し,人口が1万人の町が現れた。平成21年には町会が立ち上がった。この浅瀬は、カニ護岸といい、環境浄化を願い、住民の強い要望でできたものらしい。そして、住民らによりボランティアで環境浄化活動が行われているという。
品川浦周辺には見ない光景だ。観察すると石の間に潜り魚たちが何やら食事中であった。ボラが群れている。ハゼもいる。ここに集まる魚は10cm程度の小型魚が多い。浅瀬が生物の多様性を育んでいるようだ。生物が有機物を固定しているのであろう、この周辺は特有のにおいが少ない。
このような場所がなぜ東京湾沿いに少ないのか?東京湾は、埋め立てられて運河になっており、あくまで船の通り道だからでだ。生態系のことを考えて作られていないのだ。品川から深川までのエリアは、かつて江戸前の干潟が広がった。今となっては、運河や桟橋が目立つ。
この芝浦アイランドには、平成17年にマンションが完成し,人口が1万人の町が現れた。平成21年には町会が立ち上がった。この浅瀬は、カニ護岸といい、環境浄化を願い、住民の強い要望でできたものらしい。そして、住民らによりボランティアで環境浄化活動が行われているという。