Dr. WAKASAGI at HEI-RIVER(閉伊川ワカサギ博士)

森川海をつなぐ学び合いの活動を紹介します

水圏環境教育リテラシー(2007年策定−日本語)を掲載します。

2020-04-26 | 水圏環境教育
第1 水圏環境リテラシーとは
1 水圏環境リテラシーとは,海を中心とする水圏環境を総合的に理解する能力,即ち水圏環境が私たちに与える影響を理解し,そして私たちが水圏環境に与える影響を理解する能力のことである。
2水圏環境リテラシーを持つ人間は①身近な水圏環境を科学的に観察し,②水圏環境に関する諸問題について人々とともに考え,③総合的概念である水圏環境リテラシー基本原則を理解し,④広い見識に基づいて責任ある決定と行動をとり,そのことを伝えることが出来る。
第2 環境と社会
1 仮説を立て,データを収集・分析し,科学的に物事を認識することは大切である。さらに,科学(科学技術)は水圏環境を調査したり,分析する際に,大きな力を発揮する。
2 環境問題というときの「問題」というものは,既に定義されていたり,誰かからこれが「問題である」と教えられたり,与えられたりするものだけではなく,あるものや事柄が問題であることを発見し,認識し,社会的に認知されていくプロセスが存在する。
3 水圏における問題は,一見してわかるものもあるが,それを発展するため,問題として取り上げるため,問題として認識するため,科学的な実験や調査,分析(いわゆるアプローチ)を積み重ねていくこと,問題をどのように認識し,解決する道を探すかが,重要なことである。
4 しかしながら,産業革命以後の近代文明において,その科学技術によって,自然環境が破壊された。単純に環境に科学的にアプローチを行えばいい,ということにはならない事も事実である。
5 環境を科学的にとらえる・認識する,という重要性ばかりに意識が向きがちであるが,社会的・歴史的な視野をもって,環境について考えていくことの重要性も忘れてはならない。
[2年環境] 海洋環境経済論
[3年環境] 環境汚染防止論
[3年政策] 生命論,科学技術論,科学哲学,生命論の諸問題,科学技術論の諸問題,科学哲学の諸問題,国際文化思想論,海洋文学,環境思想
第3 環境としての海
1 地球表面のほぼ70%を占める海には他の惑星にはない大きな特徴がある。太平洋,大西洋,インド洋,北極海,南大洋と広大な面積を有する5大洋は,ひとつの繋がった海なのである。(1.a)
2 大洋の大きさ,形,海底地形の特徴(島,海淵,海嶺,海谷など)は地球内部の運動によって引き起こされた大陸移動とともに形成されている。地球上の最も高い山,最も深い谷,最大の広野など,全ては海洋の内部にある。(1.b)
3 海洋には海洋大循環と呼ばれる大規模な海流がある。海面を通して加えられる熱エネルギーや海面風などが関与して海流は起こり,地球自転の影響(コリオリの力)や摩擦力を受けながら海洋大循環は維持されている。海洋の形状や陸上の地形が海洋大循環の道すじ(ルート)に大きな影響を与えている。(1.c)
4 海水の基準面(あるいは単純に海水面)とは,潮汐による干満や波の影響を除いた陸地に相対的な高さをいう。プレートの移動は大洋の大きさを変え,陸地の高さを変えることから,当然のこととして海水面も変化させる。陸上にある雪や氷が解けたり,成長したりすると海水面も変化する。海水が温められたり,冷やされたりすると,膨張したり,収縮する事から,海水面は変化する。(1.d)
5 地球上に存在する水の約97%は海水である。海水は塩を含むので以下のような特有の性質を持っている。氷点は真水より1.8℃ほど低い,密度(比重)は真水よりわずかに大きい,電気伝導度は高いので海水は電気を通す,弱いアルカリ性を示す,などである。海水中の塩の起源は陸上の岩石に含まれた塩が浸食され流入したもの,火山の爆発によるもの,海底からの溶出したもの,大気から降下したもの等である。(1.e)
6 海洋は地球上の水循環の一部であり,降水と蒸発の過程を通して,河川,湖など水を蓄える様々なものと密接に繋がっている。(1.f)
7 地球上の全ての水は海に流れ込むようになっているから,海は主要な湖,川,運河などと繋がっていると考えてよい。河川や運河,水路は栄養塩,塩,堆積物,汚染物質など様々なものを河口域および沿岸域に運び,さらに海へと運び込む。(1.g)
8 海洋は地球上のエネルギー循環,水循環,炭素循環において主要な役割を果たすことから,気象や気候を支配している。(3.a)
9 海洋は地球表面に届く太陽放射熱の大半を吸収する。逆に海洋は蒸発熱(潜熱)によって大気へ熱を放出する。この潜熱は大気循環を駆動する。大気に水蒸気として放出された後,大気中で冷やされて凝結し,降雨となる。熱帯海域で蒸発した水蒸気の凝結による凝結熱は熱帯低気圧のエネルギー源となり,成長すると台風,ハリケーン,サイクロンとなる。(3.b)
10 エルニーニョ南方振動(ENSO)は熱帯や亜熱帯の太平洋で大気に放出される熱の分布が平常時とは異なるために生じる異常現象で,地球規模での気象に通常とは異なる重要な気象変化を引き起こす。(3.c)
11 陸上で降る雨の大半は熱帯海洋で蒸発した水である。(3.d)
12 海洋は地球の炭素循環を支配している。地球上の基礎生産の半分は海洋の有光層で行われ,大気に放出された二酸化炭素の約半分は海洋が吸収している。(3.e)
13 海洋は地球上の熱,炭素,水などを吸収し,蓄え,移動させることで,気候変化に(気候を調節)重要な役割を果たしてきたし,今後も続けるであろう。(3.f)
14 過去5万年間に,海洋大循環の変化は地球の気候に大きなそして急激な変化を引き起こした。(3.g)
15 海洋はまだ5%以下しか開拓されてない地球上で最後の最も大きな未開拓域である。次世代の技術者や科学者に残された大きなフロンテアで,彼らは調査や研究に大きな夢を持って望むであろう。(7.a)
16 海洋を理解するという事は単なる好奇心ではなく,多くのものが期待される。探査,調査,研究については海洋の様々なシステムや過程をより深く理解することが要求される。(7.b)
17 海洋を探査するに際し,新しい技術,新しいセンサー,新しい手法が我々の可能性を用いれば,さらに広げてくれる。海洋学者は人工衛星,漂流ブイ,定置ブイ,係留系システム,海中探査システム,無人潜水艇などを大いに活用して挑戦している。(7.d)
18 数値モデリングを海洋現象理解に用いるのは海洋科学では本質的なことである。数値モデルは海洋の複雑さの理解を助けるとともに,地球の気候の複雑さ,すなわち海洋と大気の相互作用の理解に大いに役立つ。数値モデルは観測に指標を与えるとともに,海洋と大気間の相互作用を表現するための助けにもなる。(7.e)
19 海洋の探査は学際的分野の代表的なものであろう。海洋の生物学者,化学者,気候学者,コンピュータプログラマー,技術者,地質学者,気象学者,物理学者,および新しい学問分野の学者,などの間で緊密な連携を取りながら進めねばならない。(7.f)
20 多くの地球上の物質や生物化学のサイクルは海洋に起源を持ちます。 現在、土地に露出している堆積岩の多くは海洋で形成された。 海洋生物は膨大な量の珪質岩と炭酸塩岩を築いた。(2.a)
21 海面の変化は大陸棚を拡大したり縮小したりして内陸の海を作り破壊し、土地の表面を形作った。(2.b)
22 岩や土などの生物的あるいは非生物的な土壌物質を削る浸食は、沿岸部で河川や海洋の風、波、流れとして発生する。また、プレートテクトニクスに関連するプロセスは堆積物を移動させます。 ほとんどの海岸の砂(小さな動物、植物、岩石、鉱物)は陸地から削られたものであり、河川沿いに海岸に運ばれます。 また、砂は海岸沿いの地層から浸水している。 砂は波や沿岸の流れによって季節的に再配分されます。(2.c)
23 海洋は、地球上で急速に循環する炭素の最大貯水池です。 多くの生物は、海洋に溶けた炭素を使って殻、他の骨格部分、サンゴ礁を形成しています。(2.d)
24 Tectonic activity, sea level changes, and the force of waves influence the physical structure and landforms of the coast.(2.e)
[2年環境] 地学,海洋観測論,環境システム科学,海洋流体力学,海洋リモートセンシング, 海洋生態物理学,環境物理学,生物地球化学
[3年環境] 化学海洋学,海洋物理学,海洋情報解析学,環境測定学,大気科学,沿岸海洋物理学,環境エネルギー工学,海岸環境工学
[2年生物] 陸水学
第4 海の生態系
1 大気中の酸素のほとんどは,本来海の光合成生物に由来している。(4.a)
2 最初の生命は海で誕生したと考えられている。最も早い生命の痕跡は海で発見されている。(4.b)
3 海に存在する生命は最も小さいウイルスから,シロナガスクジラのような地球上で最も大きな動物まで幅広い。(5.a)
4 海におけるほとんどの生命は微生物として存在する。微生物は海の中で最も重要な基礎的な生産者である。海の中で最も豊富な生活様式をもつだけでなく,極めて早い成長速度と生活サイクルを持っている。(5.b)
5 ある主要なグループは独占的に海で発見されている。その主要なグループの多様性は陸上よりも海で確認できる。(5.c)
6  海洋生物学は,生活サイクル,適応,生物間の重要な関わり(共生,食う食われるの関係,エネルギー移動)等多くの類のない例を提供してくれる。(5.d)
7 海は3次元であり,水の支えによって,水面から海底に至るまで広大な生活空間や様々な生息環境を提供してくれる。(5.e)
8 海の生息環境は環境要因によって定義づけられる。塩分,温度,酸素,pH, 光,栄養分,水圧,基質,循環等の関係によって海の生物は時・空間的に均一に分布しているのではなく,例えば,斑点状に分布している。ほとんどの海域は砂漠のような場所であると考えられている一方で,ある海域ではどこの地球上の海域に比較しても,より様々で豊富な生物を支えている。(5.f)
9  海洋には,太陽エネルギーによる光合成を行う有機体から,独立した深海の生態系が存在する。熱水鉱床,海底温泉,メタンハイドレードは,化学的なエネルギーとして,また人類にとって有益な化学合成細菌が見いだされるものとして期待されている。(5.g)
10 潮汐,波,そして捕食は生物の分布や多様性に影響を与えながら,沿岸に沿って鉛直的な帯状分布のパターンを示す。(5.h)
11 河口域は,多くの海や水圏の生物種にとって重要な生産的な成育場を提供する。(5.i)
[1年環境] 魚類学,無脊椎動物学,藻類学
[2年環境] 生物海洋学,鯨類・海産哺乳類学,生物地球化学,生化学
[3年環境] 個体群生態学,浮遊生物学,化学海洋学,海洋バイオテクノロジー,海洋天然物化学,環境微生物化学
[2年生物] 動物生態学,水族生理学,分子生物学,動物組織学,水産遺伝子工学
[3年生物] 集団生物学,保全増殖学,応用藻類学,水族養殖学,水族育種学,水族病理学,水族病理組織学,水族栄養学
[1年食品] 有機化学,生産物理学
[2年食品] 基礎分子生物学,生物化学,物理化学,微生物学,
[3年食品] 衛生微生物学,海洋バイオテクノロジー
第5 海洋資源
1 海は大きいが,限界があり,資源にも限りがある。(1.h)
2 過去40年以上にわたり,海の資源を利用することが明らかに増えてきている。それゆえ,将来の海の資源の持続的可能性はこれらの資源やその潜在力,および限界に対する我々の理解にかかっている。(7.c)
3 資源とは,人間が活動するために利用する物質,エネルギーなどを指す。代表的なものは,鉱物資源,水資源,生物資源である。石油や石炭などの化石資源や鉱物資源は,利用した量だけ一方的に減少する資源である。水は生物体を構成する物質として必要であるばかりでなく,農業,工業などに使う重要な資源であり,利用しても減少せず,地球上で雨川,海湖になり,再び水蒸気となって循環する。
4 水産資源は,規則を作らない限り資源枯渇に陥る。したがって,水産資源の再生産を合理的に利用するため,漁業者同士の取り決めや漁獲の時期,漁網の目合を制限するなど漁獲の方法を工夫する必要がある。
5 水産資源は,自然環境やその他の環境条件に影響され変動する。水産資源は大きさによって価値が変化するので,最大限の利益を上げるためには「どのくらいの大きさをどのくらいの量を漁獲するか」を適切に判断し漁獲することが必要である。次の世代を維持するために十分な子供を産める親魚を残すことも忘れてはいけない。
6 水産資源は適切に管理することによって持続的に生産していくことができる。このような考えに基づく漁業を,資源管理型漁業といい,国連海洋法条約のもとでの200海里時代に,日本の沿岸や沖合漁業が発展するためのふさわしい方法である。
[2年環境] 海事法規
[3年環境] 数理生態学,藻類生理生態学,海洋資源生態学,環境関係法,海洋資源動態論 
[2年生物] 藻類機能生態学,鯨類資源論
[3年生物] 資源統計学,資源解析学 
[2年政策] 海洋法総論,国際関係論
[3年政策] 水産国際関係論,漁業管理論,海洋利用制度論,資源統計学,資源解析学,国際協力論
第6 食文化と漁業
1 我が国にとって食生活の基盤としての海の存在は重要である。日本は面積が378,000平方km,北海道から沖縄まで南北に細長く,南北3,500km,東西3,000kmにおよび,日本海流や千島海流がぶつかり合う特別な場所である。環太平洋地帯にそった花綵列島であり,中央部を脊梁山脈が走る。
2 日本は6,000以上の島々を有する,複雑に入り組んだ島国であるとともに,山地部が多い山国という特徴を有する。そのため,多くの山々から多くの河川を有し栄養分を含んだ水が海に注ぎ込まれ,様々な水生生物の生息場を提供してきた。その結果として豊かな漁業資源に恵まれるという特別な状況を生み,有史以来魚介類を通しての海との深い関わりを持ち続けている。
3 弥生時代には水田稲作が生業として人々の暮らしを立ててきたが,それ以前より様々な海や山の恵みが不可欠な要素として食生活を支えた。
4 ユーラシア大陸北西部(ヨーロッパ)では,小麦を栽培する農耕と牛や羊の牧畜が結びつき,パンや乳製品を主食とする食文化が生まれたが,東南部(アジア)では,高温多湿な気候から水との関係が深まり,水田や川沼,海での漁業と結びつき,米と魚を中心とした食文化が形成された。
5 日本は,他のアジア圏と異なり,西暦675年に天武天皇の肉食禁止令により,肉を排除し,魚介類中心の食体系が形成された。江戸時代には肉食禁忌が最高潮に達した。明治時代1871年に肉食が解禁となったが,肉類と魚介類との消費量が逆転し,魚の減少が見られるようになったのは1988年であった。
6 魚を長期保存させるために,塩蔵や発酵技術がアジアで発達し,うまみ成分を含む塩辛やフィッシュ・ソース,ナレズシ等の発酵食品が誕生した。これらは日本に伝わり江戸前寿司などの日本独特の食文化の源流となった。
7 漁業はユーラシア大陸東南部で発展してきたが,日本では,氷期から後氷期への温暖化への転機にあたる約1.2万年前,漁撈が本格化した。
8 後氷期の温暖化に従い,海水面が急速に上昇し,河川が浸食した谷間に海水が流れ込み,各地で複雑な海岸地形を作り出し,遠浅の干潟が発達し,水産資源に恵まれ,有明海沿岸,知多半島,渥美半島,東京湾周辺,霞ヶ浦周辺,いわき市周辺,仙台湾周辺,三陸沿岸,八戸市周辺,噴火湾沿岸等,全国各地に貝塚が形成された。
9 各地の貝塚からは当時使用されていたたこつぼ,土器片錘(網の錘),釣り針,銛などの漁具や水産加工場と見られる遺跡が見つかっており,海における食料確保のための生業が営まれていたことが明らかになっている。
[3年環境] 海洋機能材料学
[2年生物] 漁法学,魚群行動学
[3年生物] 生産システム学,漁具学,漁業解析学
[2年食品] 食品化学,食品工学,食品微生物学
[3年食品] 機器分析概論,公衆衛生学,資源利用化学,食品衛生学,食品加工学,食品機械装置工学,食品殺菌工学,食品ゼロエミッション通論,食品貯蔵学,食品分析学,食品包装論,食品保全化学,食品冷凍学,食品レオロジー,食文化史(隔年開講),食と健康の科学
[2年政策] 異文化政策論,海洋文化史,海洋政策文化特別講義
[3年政策] 表象文化論,日本社会理解
第7 沿岸域と私たちの生活
1 海はすべての人間の生活に影響を及ぼす。淡水(ほとんどの雨は海から来る)や,ほとんどの地球の酸素を供給する。また,海は地球の気候を穏やかにし,天候に影響し,人間の健康に影響を与える。(6.a)
2 海から我々は食料や医薬品,ミネラルそしてエネルギー資源を得ている。加えて,海は仕事の場を提供し,国の経済をサポートし,商品や人々の輸送のための幹線路を提供し,国の安全上の役割を担っている。(6.b)
3 海は,創造力をかきたてるような刺激や,レクリエーションの場,若返りの要素をもつ。それと同時に多くの文化遺産として重要な要素である。(6.c)
4 人間は様々な形で海に影響を与えている。法律や規制,資源管理は,海に対して何を取り出して何を放出するかに影響を与える。人間の活動や生活の発展は汚染(重要な資源やそうでない資源あるいは騒音公害等)や,物理的な変化(砂浜,沿岸,川への影響)を引き起こす。加えて,人類は海洋から最も大きな脊椎動物を取り出してきた。(6.d)
5 人間活動の影響による海洋の気温やpHの変化はある種の生物の生存に影響を与え,生物多様性にも影響を与える(水温上昇によるサンゴの白化現象,海洋酸性化による貝殻形成の阻害)。(6.e)
6 世界中の人口のほとんどは沿岸域に分布している。沿岸域は自然災害(津波,ハリケーン,サイクロン,水位変化,暴風雨による高波)の影響を受けやすい。(6.f)
7 多くの人々は海に対する思いやりを持つ必要がある。海は地球上の生命を維持し,そして人類は海を維持するように生きていかなければいけない。個人や共同体の行動はすべての海の資源を効果的に維持するために必要とされる。(6.g)
[2年環境] 応用情報テクノロジー,海洋計測学, 電気電子工学, 海上安全工学
[1年政策] 海洋政策文化研究法,食料経済論,水産技術経済論
[2年政策] 資源利用関係論,水産経済学,水産調査,海洋環境経済論,海洋産業経営論,食品流通論,マーケティング,食料市場論,地域政策論,海洋性レクリエーション論,現代生活と健康
[3年政策] 海洋政策文化セミナー,海洋レジャー経済論,日本経済論,沿岸域利用論,水産経済史,地域環境論,スポーツ生理学,水産政策論,会計学
第8 環境教育の現在・未来
1 身分制から能力主義へと人材登用の方針が変更される中で,近代学校は出世のための重要な場となる。こうした中で,後発国である我が国は,短期間で近代的知識を身につけるために、教師から生徒へと一方的に伝授される授業形式が採用された。
2 学校知の特色は,抽象性(中立性)であり,学んでいる内容が日常レベルで必要な知識と一定の距離がある。そのため授業内容に偏りはないが,学習が形式化している。
3 今の学校教育の一方的な教育の在り方を認識し,この傾向を見なおす必要がある。これからは,感性知(センスオブワンダー)を育てる体験学習と各教科の知識を統合することが重要となってくる。
4 これからの教育の方法論として,知識の共有のためのコミュニケーションの考え方が重要となる。
[2年政策] 海洋政策文化特別講義,海と教育
[2年全学科] 水圏環境リテラシー学実習(水圏環境教育推進リーダー養成コース必修科目)
[3年全学科] 水圏環境コニュニケーション学,水圏環境コニュニケーション学実習(水圏環境教育推進リーダー養成コース必修科目)
 


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