一国の国産拠点 一国オート からのお知らせです。

横浜のバイクショップ 一国オート からのお知らせを発信しますので、お見逃し無くよろしくお願いします。

メカニックの独り言。ベルトの耐久性

2015年08月05日 | メンテナンス

 

 

一昨日はスクーターのベルトの事を少し書きましが、少しつづきを。。。

 

 

 

 

ベルトってどんなふうに出来ているんでしょうか?

 

 

ベルトの構造を簡単に説明すると、心線という強力な紐をゴムで固めて成型してあるんだそうです。

 

ではなぜ?切れてしまうのでしょうか?

 

① 過走行ですり減ってしまう。

② 過走行で疲労してしまう。

③ 前後プーリーの摩耗や変速不良でベルトに負担がかかってしまう。

④ 経年変化で強度が落ちてしまう。

⑤ 加熱で変質してしまう。

 

どうかな?自分が考えて浮かんだ答えですけど。

 

まだまだもっと切れてしまう原因がありそうだけど。

 

 

 

 

メーカーのベルト交換の目安の距離は20000km。(車種によっては24000km)

 

シビアコンディション車は半分の距離で交換する様にといっています。

 

そうですねえ、20000kmも走ってくれたのですから、交換をしておきたいですよね。

 

でも自分たち整備、修理の現場では20000kmで交換をしていただけるお客様は少ない?のかもしれません。

 

切れて、走行不能になってから修理って場面が日常茶飯時なのが現実です。

 

 

 

 

この写真のベルトは、、、

 

 

ゴムの部分がヒビ割れています。

 

ベルトもタイヤと同じ様に古くなるとヒビ割れてしまうようです。

 

原因は経年変化なのか?加熱なのか?は解りませんが、ゴムが変質して硬化いる事は確かですね。

 

 

 

 

 

ベルトは走行距離での管理はもちろんですが、経年変化での交換も少し考えないといけないのかもしれませんね。

 

ゴムで固めてあるベルトは古くなると硬化してヒビ割れて、ベルトが剥離してしまう。そして切断。

 

十分考えられる事です。

 

 

 

 

 

 

 

 

もうひとつの加熱ですが、これは、、、

 

 

ベルトケースには空気の取り入れ口があり、そこにはエアーエレメントが取り付けられています。(エレメントが無い機種も一部ありますが)

 

このエアーエレメントが汚れて詰まってしまうと、ベルトケース内に空気が入らず、ベルト等内部の部品の冷却が出来なくなってしまい、高温になります。

 

こうなると耐久性が著しく落ちてしまいます。

 

これを防ぐには定期点検、清掃または交換をするしかありません。

 

この様な事も使用者であるお客様には知っておいていただきたいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

老メカのつぶやきでした。

 

 

 

 

http://www.ichikoku.com/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする