駆動系のオーバーホール。。。
H社の110ccスクーターで毎日通勤で使っているお客様で、、、
距離が40000kmになったので、、、メンテナンスの為にお預かりしまして、、、
前回は20000kmでオーバーホールでしたので、、、今回のオーバーホールが2回目。。。
クラッチの組み立てまで終わってましたので、、、
セカンダリーシーブを組み立てていきます。。。
セカンダリームーバブルフェイスは、、、磨耗が少なく再使用可能でしたので、、、
交換をしません。。。
オイルシール、Oリングはオーバーホールですので、、、もちろん新品に交換です。。。
センタースプリングも、、、
ヘタルのは、、、
いつもいつも解っていますので、、、交換をいたします。
センタースプリング、、、役目は、、、オートマチック変速に直接影響する大事なスプリングです。。。
トルクカムのピンとローラーを新品にして、、、
組み付けます。
使用グリスは、、、Y社純正グリスの、、、グリス H、、、 ビッグスクーターのセカンダリーシーブ用 (グランドマジェスティ400、T-MAX用)を使いました。
このグリスは、、、最近かな?販売になったのは、、、
今回このグリスHを使った理由は、、、次のオーバーホールの時に、、、グリスの状態がどうなっているのかを確認したく、、、
mさんのこのバイクに使わせていただきました。
通常使用しているグリスは、、、同じくY社製グリスE
https://www.ysgear.co.jp/Products/Detail/top/cat/0/item/907934001400
という銘柄を、、、50ccからすべてのスクーターに老メカは使っていましたが、、、
あれ、、、まだY社のhpには掲載されていませんねえ、、、グリスH、、、https://www.ysgear.co.jp/Products/List/index/class2/43000/class3/43200/class4/43210/cat/0
まだ、、、発表前???
ビッグスクーター用、、、となっていますので、過酷な使用にも適していると思いますので、、、それを原付に使用した場合、、、さらに良くなるのでは。。。
100000㎞は乗るよ、、、とお客様は言っていますので、、、次回のオーバーホール時のグリスの状態を確認してみたいです。。。
セカンダリーシーブのグリスって、、、
オーバーホールで開けてみると、、、
使い古しになると、、、グリスというよりは、、、オイル?と言う位に、、、トロトロに解けているのを見ます。。。
見かけるというよりも、、、ほとんどのバイクでトロトロなっています。。。
劣化してしまうのでしょう。。。
このトルクカムの溝をガイドにローラーが動くのですが、、、溝を削ってしまったりしてスムーズに動かなくなる車両をよく見かけます。
数万KMも使っているのだから、、、削れる事ももちろんありますが、、、それがグリスの性能で延命が出来るのなる、、、という思いです。。。
セカンダリーシーブもこれで完成いたしました。
クランクシャフトのオイルシールよりオイルのにじみがありましたので、、、
オイルシールを交換いたします。。。
ファイナルシャフトのオイルシールもね。。。
ファイナルシャフトオイル、、、もちろん交換いたします。。。
ファイナルシャフトオイル、、、各メーカーで交換時期や使用オイルが違っています。。。
ですが、、、老メカはオーバーホール時にはファイナルギアオイルも交換させていただいています。。。
ベルトの部分とはまた違った、、、独立したギアユニットですが、、、ファイナルギアも含めて 駆動系 ですので、、、オイルくらい交換はしておかないと、、、です。。。
ケースパッキンも交換、、、
あとは、、、
エアークリーナーも交換して、、、
エンジン左の部分は完成。。。
もう一つの依頼事項で、、、
スパークプラグの交換を、、、
ガソリン給油口の奥に手を入れて、、、
交換します。。。
狭ッ、、、
やり難いです。。。
外したプラグは、、、
前回交換して、、、20000㎞!も使ってしまった!
え、、、使い過ぎ。。。
電極の消耗が激しい!
2015.7の当グログでも書いていますが、、、
http://blog.goo.ne.jp/ichikokuath/e/3375da9015247454a62fe59aee959871
消耗部品ですので、、、早目に交換いたしましょう。。。
今回のメンテナンスで交換した部品です。。。
それなりに減ってしまったり、ガタが出てしまったり、、、ありました。。。
それら減ったりガタが出た部分が直接壊れて走行不能になる事もありますが、、、その事が影響して初めに負担がかかって壊れるのがドライブベルトになります。
ですのでドライブベルトのみの交換で駆動系の修理を終わらせるのではなく、、、使用不能の部品や次のオーバーホールまで再使用不可能な部品の見直しをして、、、オーバーホールになります。。。
という作業でした。。。
このような作業で完成いたしました。。。mさん。