今日のお仕事
相変わらず、この手の故障が多いです。
ドライブベルトが切れると走行がその時から出来なくなり、走行していた場所によっては非常に危険な事になったりいたします。
また、切れたベルトがフロントまたはリアのプーリーに絡まり、周辺の部品を破壊したり、瞬時にホイールがロックしたりする事もあります。(リアホイールがロックして追突されそうになったお客様も実際にいます)
ドライブベルトの交換は20000kmごとにするようにメーカーは指定しています。(一部24000kmの機種もあります)
シビアコンディション、業務用などの車両は10000kmごとに交換をお勧めします。(メーカー推奨)
スピードが出なくなった。スムーズに加速しない。加速が遅い。異音が出てきた。などの症状が出てきた場合は出来るだけ早くオーバーホールをした方が良いです。
ドライブベルトは切れてから交換では遅いのです。
故障を未然に防ぐ整備が必要です。
今修理をしているこのバイクはプーリー廻りにガタが出ていますので、交換部品も多く、駆動系の部品がほぼ全損に近いです。
↑ 写真は、トルクカムの溝に磨耗があり、加減速がスムーズに出来なかったと思います。
トルクカムの溝の中にはまっているピンです。
このピンは写真の様にボスに開けてある穴に差し込まれています。
その差し込まれている穴もガタがでています。
この様に細かく、詳しく不良部分を検査して、使用できない部品は交換いたします。
今回このバイクの駆動系オーバーホールで再使用が出来ない、又は次回オーバーホール(20000km後)まで持たないと判断された部品が写真上部の部品になります。
この様に部品の検査をして部品注文、組み付けをいたします。
よくお客様に 「ベルトが切れたのだから、ベルトだけの交換で修理をしてください」 と言われるのですが、当店ではその様な修理はいたしません。お勧めしません。
ベルトが切れて走行不能になったのは、ベルトの使用限界ももちろんありますが、ベルト以外の部品の不良によってベルトに負担がかかり切れてしまう事もあります。
ですので細かい部品一つ一つを検査して交換いたします。
この様な当店の駆動系オーバーホールですが、すべてはお客様に安全にお乗りいただける様にと考えます。。。
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