先日、雪の多い土地に住む友達と、街中で、雪にタイヤを取られて動けなくなっている車がいたら、車に一人で乗っていて、停まって助けられるか?という話になりました。
山道の、誰も通らないような場所ではなくて、街中で止まっていたら。でも、きっと、牽引ロープもない、非力な私や友達では、助けようとしても一人ではどうしようもない状況。しかも、助けようとして、邪魔にならない場所に自分の車を停める、ことだけでもかなりリスクが高いような。邪魔にならない場所、って、道路のすみっこの方だと思いますが、そんな場所に車を停めたら、自分だって動けなくなるかも、で、結局、更に他の人に迷惑がかかったり、自分や他人を危険にするかも知れない…。二次災害を起こすような気も…状況によって、ですが、助けに行くのが正解とも言えないかも、という話になりました。
でも、助けなかったら、(助けようとせず通り過ぎたら)、ずっと、大丈夫だったかな、やっぱり何かできたんじゃないかな、なんて、気にしちゃうんだろうなあ…なんて。
高校生の時、学校の行事で2泊3日のスキー学習に行きましたが、その時、陸上部だったかな?の、男の子が、「先生、ランニングしてきて良いですか?」「いいぞ、行ってこい。」(学校行事の最中、ホテルの敷地外に、しかも雪道に、自由に行かせるなんて、今ではあり得なさそうですが…)ってなって、一人でホテルの敷地の外に走りに行ったらしい(雪道私は怖い…よく行ったなあ…)。しばらく走ると、どうやら、雪にで動けなくなっている車を発見。
中にはおばさんが一人、携帯も持っていなくて困っていたようです。
おばさん、大丈夫ですか??と、声をかけ、やはり動けないと分かると、
今からホテルに帰って部活の仲間連れて来ます!ラジオでも聞いて待ってて下さいね!!と、ホテルに走り、今度は部員みんなと先生を連れてそこに戻り、車を雪から出してあげたそうです。
かっこいい…!!!絶対、かっこいい!!!感動ですね。
当時新聞にも載ったそうです。
以前、車で仕事に向かう途中、コンビニの駐車場でうずくまるおばあちゃんがいて、店員さんが出て来て声をかけているところでしたが、え?!あ?!と、思ううちに通り過ぎてしまいました。
とっさにそのコンビニの駐車場に入り、どうしましたか?!って、声かけたら、私でも、何か役に立てることがあったのでは…なんて、しばらくくよくよしていました。が、母に言うと、お医者さんとか看護師さんでもないし、しかもあんたみたいな人が出て来てもあんまり役に立たないと思う。それよりも、仕事に間に合わなくなったら仕事先の人に迷惑が掛かるでしょ。
とのこと。
うーん…確かに…。
以前、同じく、車で仕事に向かう途中、歩道に四つん這いになっているおじいちゃんを発見したことがあります。その時は、かなり早めに家を出ていたこともありますが、割と迷わずに、おじいちゃんのところに戻ろうとハンドルを切りましたが、車って、そう簡単に戻れない…ちょっと住宅街をうろうろしてからおじいちゃんの倒れて?いた道に戻れたので、ゆっくり徐行して近づくと、おじいちゃん、四つん這いで、草抜きしてました。
まぎらわしいわ!!!
うちの夫は、向こうから歩いてきたおばあちゃんが倒れた、とか、頭から血を流してるおばあちゃんがいた、とか、交差点の真ん中でエンストしてるおばちゃんがいた、とか、助けが必要な人にたびたび遭遇して、なんか時々助けているので、すごいと思います。
一度、お散歩中、砂浜にタイヤがはまって出られなくなっているおじさんをみつけ、夫と、周りにいたサーファーのおじさんたちと数名で試行錯誤して助けたことがありますが、その動けなくなっていたおじさんは、特に感謝するでもなく、動けるようになっても車から降りてお礼を言うでもなく、あ、これで動けますんで、じゃあ、くらいで去っていき、残された、知らない人同士のにわか救助隊。一人のおじさんがボソっと、
「もっと埋めときゃ良かった」
全員同じ気持ちだったと思う。助けてもらったらちゃんと感謝しないと!!!
「お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんか?!」
なんてアナウンス、電車に乗っていた時一度だけ聞いたことがありますが、その時に、どうしましたか?私は医師です、とか、看護師です、なんて出て行って処置している方もいらっしゃるわけで、素敵だなあ、と、思ってしまいます。
お医者さんは、そういう場面に遭遇しても大丈夫なように、あまりお酒を飲まないようにとか、簡単な手当てができるセットとか、持ち歩いている方もいらっしゃるのだとか。…かっこいいなあ…。
「お客様の中にフルートが吹ける方はいらっしゃいませんか?!」
なんてこと、まずありえないですもんね。
人が困っている時、サッと助けられる人は、やっぱりかっこいいです!!