先日、生徒さんと、ディズニーの、リトルマーメイドの曲をレッスンでやっていました。
私は子供の時から人魚姫の話が嫌いで。
やっぱり、良いおじいさんおばあさんの隣の家に、悪いおじいさんおばあさんがいて、最終的に良いおじいさんおばあさんが幸せになって、悪いおじいさんおばあさんに罰が当たる、ようなお話の方が納得感、安心感があるのです。
人魚姫って、悪人が誰も出て来なくて、でも、王子様は違う人を愛して人魚姫は死んでしまう。
何て悲しい(;_;)
それを言ったら、亀を助けておじいさんになっちゃった浦島太郎も意味不明だし、小人たちの言うことを聞かずに義理のお母さんに何度も殺されても懲りずにやっぱり毒リンゴなんか食べちゃってまた死んじゃったのに美しいというだけで通りすがりの王子様とハッピーエンドになる白雪姫もどうかと思いますが。
それは置いといて。
今度リトルマーメイドが実写化される時に、主人公は黒人さんらしいですよ、っていう話からどんどん話が逸れていってしまいました。
「黒人さんがダメってわけじゃないですけど、アリエルのイメージとちょっと違いますよね」
…つまり、アリエルがアリエナイ、そのアリエルが有り得る、とは思わないということですね。
「人種問題ってわけじゃないけど、海の中に住んでて、メラニン色素がたくさん作られるってことはあるのかなあ?回遊するとしたらやっぱり、背中側が青黒くてお腹側が銀色になるんじゃないのかな?」
「それ以前に、人魚って、哺乳類ですか、魚類ですか?」
「人魚は歌を歌うと昔から決まってるから、えら呼吸ってことはないよね。水面から顔を出した時に船に乗ってる王子様を見て恋に落ちたんだよね、水面から顔を出したのが呼吸の為だとしたら肺呼吸じゃないかな。」
「でも人魚って、15歳の誕生日まで水面まで行けないんですよ!」
「ってことは、幼いうちはえら呼吸で、大きくなったら肺呼吸に変わるってことは、…両生類だ。」
「うわ、こわっ。」
「体の表面ぬるぬるしてるよね。指とかちょっと千切れても生えてきそうだし…」
「あれ?でもおっぱいがあるってことは哺乳類じゃないですか?お姉さんいっぱいいるけど、胎生なのかなあ?」
「あああ、そっかあ、そうだよねえ。尾びれの付き方も、魚類の向きじゃなくて、イルカとかアザラシとかと同じ向きなんだよね、動きも上下だし。魚類だと横動きだもんね。あれ?でも、ウロコがあるよ?」
「あれは…ウロコみたいな模様なんじゃないですか?」
「じゃあ、イルカみたいに、ゴムっぽい質感なんですかねえ?」
「ひええええ、たまにコバンザメがくっついたりするかも!!」
「でも人間の皮膚だったらずっと水に浸かってたらふやけてぶよぶよになるじゃないですか。」
「そうだねえ、じゃあやっぱりイルカの表皮みたいになって、あと、指に絶対水かきあるよね?」
「人魚の魔女は下半身タコですよ、あれは魚類ですか?」
「えええええ?!タコタイプもいるの?!それ、血液成分も全然違うよね、ヘモグロビンじゃなくてヘモシアニンだもんね、じゃあそれは同族じゃなくて収斂進化じゃないかなあ。違う種類の魚が一緒に住んでたりするし、そんな感じかなあ。」
「心臓はどういう作りなのかなあ??」
なんて、議論は尽きないのでした。
マナティーやジュゴンが人魚姫のもとになったという説がありますが…
…そうかなあ…。
魚類に腕が生えている感じなら、…ホウボウじゃないでしょうか、近いの。
あ、しかも、ホウボウなら声を出せる!!!
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新たな説だ!!
何かご意見ある方は、ご意見お待ちしております。