遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

ノーベル賞

2007-01-24 23:28:13 | 大学生活
湯川博士生誕100年、母校・京大で記念式典(読売新聞) - goo ニュース

米国に留学した時に出身大学を聞かれ、O大だと答えると、「ノーベル賞学者は何人出ている?」と聞かれた。欧米では何人のノーベル賞学者が出ているかは大学のレベルを知るのに良い尺度なんだ。
当時、日本の常識では全員が京都大学ってことなんだが、それはちょっと違う。京大にゆかりはあるが、朝永博士は筑波大学時代、江崎博士はIBMの研究所時代、利根川博士はバーゼル免疫研究所時代の仕事で、京都大学の研究者がとったというわけではない。こじつけだ。もちろん、私の出身校も1人ノーベル賞学者を出している。湯川博士だ。中間子論は彼がO大講師時代の論文。彼は学位を京大でとったが、京大に残れずO大で働いていたのだ。ま、これもこじつけかもしれないけど・・・。

研究生活を長くやってるとノーベル賞学者と知りあったり、競争するはめになったりすることがある。T. Hunt博士(2001年生理学・医学賞)はQ大時代の上司と旧知の間柄で、僕もいっしょに博多の屋台で飲んだくれたりした。Q大時代の上司は部下に客人の夕食とかの接待を任せてくれたのだけど、先輩の助手も助教授もすぐに逃げちゃうので僕が一緒に飲んで食べて、ホテルまで送ることになってた。おかえしにロンドンでは彼に怪しいトルコ料理の店につれて行かれたような記憶がある。共同で仕事をすることはなかったが、いろいろとアドバイスしてもらったり・・・もらったっけ??彼とはなんか酒飲んでばかりだったような・・・。G. Blobel博士(1999年生理学・医学賞)はある核膜孔タンパク質のクローン化で争った。やなやつだった。(笑)

本日の酒:粕取り焼酎 良々音
コメント
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