『ペスト』。作者はアルベール・カミュ。ノーベル文学賞受賞者・・・・セイン・カミュの大叔父さんの方が分かりやすい?
医学部生協の本屋で買いました。一応、医学部の本屋なので医学生に向いた本が選ばれて置いてあります。この本も医学を志すなら読んどくべきでしょう。
アルジェリアのオランという街にペストは突然やってきて、ネズミを殺し人々を殺し、街は当局に閉鎖されます。例外も特別扱いもありません。突然閉鎖され、市民だろうが、たまたまの滞在者だろうが、閉じ込められてしまいます。主人公の医師リウーは病気療養で街を離れていた妻と引き離されてしまいますが、脱出して恋人の元へ行こうとするランベールを横目に黙々と続出する患者のために働き続けます。医師というよりも死刑執行人のような立場。ペストと診断された患者は市に隔離され、市立競技場に設けられた収容所では治る可能性もなく絶望だけが患者を待っています。そのペストはリウー達の努力と関係なく、突然潮が引いて行くように終息していきます。しかし、終息の兆候をあざ笑うようにリウーとともにペストと闘った相棒タルーがペストに犯され、リウーはルールを破ってペストに罹ったタルーを自宅で看病します。そしてタルーの命を見送った後、彼は一通の電報を受け取ります。妻が療養先で亡くなったという知らせでした。小説はそこで幕を閉じるのではなく、開放され歓喜に沸く人々の中を歩き続けるリウーをしばらく描き続けてから終わります。『現実』は悲劇でも喜劇でもなくひたすら『現実』でしかないのだと思わせる物語でした。
本日のお酒:KIRIN 一番搾り + 鹿児島芋焼酎 薩摩古秘
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