遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

ビールを飲めないなんて!

2010-04-12 23:27:45 | 
1~3月のビール類出荷量、過去最低に(読売新聞) - goo ニュース
『ビール系飲料』というカテゴリーがすんごく嫌いなんだけど、発泡酒や第3のビールをビールの代わりに飲む人がほとんどだからしょうがないんだろうね。発泡酒は発泡酒として独自の文化を持ってほしいと思ってるんだけど、それを目指した試みをした製品は売れないんだよねぇ~。
今回のこの記事でちょっと救われた気分になったのはサントリーが好調だったこと。プレミアムモルツが売れたんだそうだ。最近の消費傾向でも『節約疲れ』が見られるそうで、うちでちょっと贅沢するのが流行ってるそうな。それならプレミアムビールはいい商品だ。
最近、ビールを飲まない若い人が増えている。苦いのがいやなんだそうな。それを情けないようにいう年配の人がいるが、そんなの嗜好の問題なのでどうでもいいと思う。もちろん、ビール会社にとっては深刻かもしれんけど。苦いだけがビールの味じゃないんだからやりようはあると思う。果汁入りのビールなんてのはどう? 欧州じゃ普通にあるよ。

カールスバーグの従業員、職場でのビール制限に抗議してスト
カールスバーグはベルギーのビール会社。大手です。ここのブランドのビールの特徴は・・・とっても普通。ベルギーのビールに対する期待感を持つと裏切られます。そういう人はちょっとお金を多めに出してトラピストビールを買ってくだされ。
この会社、ビールがいつでも飲めたのに昼休みだけになってしまった。これに抗議して倉庫作業員とドライバーらがストで戦っている。以前は昼休み以外にトラック運転手は1日3本までビールを飲む権利をもっていた。そこで倉庫作業員も同じ権利を主張して一緒にストライキに入ったんだそうな。んー・・・俺にはよくわからんなぁ。飲む時には仕事のこと忘れたいもんだと俺は思うんだけど。飲みながら仕事か・・・Q大時代はやってたな。(笑) 自転車通勤だったもん。宴会の後、職場に戻って仕事の続きなんてことは普通のことだったんだよ。Q大ではね。
アルコールを代謝するには、アルコール脱水素酵素がまず機能する。この酵素の活性は吸光度計のキュベットの中で反応させて『反応速度』で比較します。例えば、馬のアルコール脱水素酵素を使うと一瞬にしてピュッと反応して基質のアルコールを分解してしまう。この酵素、日本人の持っているのはたいてい弱いタイプ。馬のと比較すると遅い。すぅぅぅーっと分解していく。測定器の測定値の変化を目で追える程度のスピード。欧米人は馬並みの強さの酵素を持っている。だから、同じ酒を飲んでも日本人とは違う。日本人で強い酵素を持っている人は4割以下じゃないかな。ちなみにモンゴルでは8割くらいの人は強いタイプの酵素を持ってるらしい。確かに彼らはウォッカをカパカパ水みたいに飲む。モンゴルからの留学生に「きっと、お酒の弱い連中がモンゴル高原を追い出されて東の島に移ったんだよ」といったら、彼も同意してた。負けてるのは相撲だけじゃないんだよなぁ。
コメント
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