遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

わぁ、すっごーい

2017-04-14 23:29:59 | BIONEWS
ぬくい日でした。ベランダの桜はすっかり葉桜になりました。これからはチューリップの出番です(上の写真)。
土日は夏日続出 大気不安定 雷雨注意
〈以下引用〉
土曜日と日曜日はさらに気温上昇。所々で最高気温が25度以上の夏日になりそうです。上空に冷たい空気が残るなか、地上付近は暖かくなるため、大気の状態が不安定に。急な雨や雷雨に注意が必要です。

各天気予報サイトみてると、雨マークがあったりなかったり・・・まあ、南西強風で気温が上がっても、うれしいことナーンもありません。実験の方はトランスフォーマントが出るのを待ってる状態だしなぁ。プレートをどんなに眺めても酵母ちゃんは生えてこんのだよ。今日なんか、ピペットを洗いながら一日書類書きだよ。楽しかったぁ♪

血湧き胸踊りますな。
土星衛星、地下の海に水素か…地球外生命に期待
地球外生命の可能性、木星と土星の衛星が有力に NASA (CNN)
土星衛星エンケラドスの氷の雲に水素、微生物誕生の環境示す (REUTERS)
読売新聞は「エンセラダス」、CNNとロイターは「エンケラドス」と呼んでいる衛星が注目されています。ここでは「エンケラドス」としましょう。宇宙戦艦ヤマトの中でもそう呼んでいました。
カッシーニのお仕事です。彼が土星の惑星をまわって分析してくれた結果です。NASAの土星探査機「カッシーニ」が2015年10月、エンケラドスの南極点上空49キロを飛行してプリュームに入り、標本を採取したのです。エンケラドスは64ある土星の衛星の中でも6番目の大きさを持つ衛星です。表面に海を持っていますが、凍っています。でも、「タイガーストライプ」と呼ばれる亀裂から水が噴き出してます。これを分析した結果、水素分子が含まれとるとのこと。生命が存在するためには、液体の水やエネルギー源のほか、炭素、水素、酸素、窒素、硫黄、リンなどの化学物質が欠かせません・・・地球の常識では・・・。それらがある。地球には水素を酸化し生じるエネルギーを利用して、炭酸同化する細菌がいます。それなら、エンケラドスにも・・・
ほんで、ハッブル宇宙望遠鏡で木星の衛星エウロパを観測した時にもエウロパの地表の最も温暖な場所から水が噴き出すのが観測されています。液体がそういう運動をするにはエネルギーが必要です。自然現象なら熱エネルギー。エウロパとエンケラドスではいずれも、海中に炭素、水素、酸素、窒素、硫黄、リンなどの成分が存在しているそうです。
たぶん、いたとしてもちきうでいうところの「古細菌」のたぐいでしょう。宇宙人がいるわけじゃない(ガミラスの前線基地ならありそうだが)。でも、その可能性を確かなものにするためには、他の星に生命を見つけることが必須。まあ、見つけたところでどうすんのって・・・何かの役に立つことしか研究しちゃいけないんでしょうか? 「わぁ、すっごーい」ってゆうだけでいいじゃん。これが「科学」ってやつですよ。これだけのことに大金投じられるかどうかが、一流国と二流国の違い。日本政府は分かってないみたいですが、日本人は生来「わぁ、すっごーい」ってゆうのが、大好きだから大丈夫じゃないかなって思う。日本人のノーベル賞学者って、大金投じたビッグプロジェクトでとった人少ないんだよ。カミオカンデくらいじゃないの?

本日の酒:KIRIN CLASSIC LAGER + 立山 特別本醸造
コメント
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