遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

通勤電車

2006-06-20 23:14:46 | 大学生活
実家から学会会場までは電車を乗り継いで早くて1時間半。京阪電車で丹波橋まで行って近鉄に乗り換え、さらに相互乗り入れしている京都地下鉄に竹田で乗り換え。今朝は運良く丹波橋から国際会議場行きの地下鉄に乗れました。だいたい今出川駅辺りまで立ちっぱなしです。いつもは職場まで自転車で5分の通勤ですからしんどい。途中、ドアの手すりにもたれることが出来ればラッキーな感じ。大阪・神戸方面に通えばもっとつらいので、マシといえばマシですけどね。京都方面の乗客はビジネスマンより学生が多い印象が有ります。破れたジーンズを履いたTシャツの兄ちゃんが憲法関係の本を読んでたり、化粧ばっちりで短いスカートの姉ちゃんのトートバックに何語かわからない外国語の教科書が無造作に差し込んであったりします。満員電車の中でも学会に向ってる人はだいたいわかりますよ。いい歳こいてネクタイはおろかワイシャツも着ずに通勤電車に乗ってたら間違いなくそうですし、ワイシャツにネクタイ姿でもいかにも「若い時から自分の好きなことしかやってませーん」という雰囲気だしてますから。

本日のお酒:キリン 発泡酒 円熟
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学会が始まった

2006-06-19 22:36:34 | 大学生活
学会の正式名称は"20th IUBMB International Congress of Biochemistry and Molecular Biology and 11th FAOBMB Congress"です。第79回日本分子生物学会と第29回日本生化学会も共催で、日本細胞生物学会も協賛しています。参加登録費が2万円もしたのに事前にプログラムは送られてこずに受け取ったのはメールでID番号だけ。会場に着くと日本人参加者の長蛇の列が出来てた。外国人にはID番号が違うらしくてスムーズだ。並んだあげくにそこでもらえたのはネームカードだけ。これが無いと会場内には入れないから必要ではあるんだけど・・・プログラムは?ネームカードを首からぶら下げて会場に入ると入り口で係のお姉さんが、"Congress Bag!!"と叫んでた。会場内に入ってプログラムを受け取る・・・リュックサック?!リュックの中には電話帳並に重いプログラムと要旨集、そして、プログラムのCDとボールペン。片手で気楽に持てない重さじゃないことは予想して自分のリュックを持ってきたけど、学会がリュックサックでプログラムを配るとは思わなかった。2つもリュックがあるとかえって持ちにくいよ。

本日のお酒:アサヒ生ビール + 焼酎お湯割り
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野の花の咲く道

2006-06-17 23:51:01 | たわごと
上の写真はこの春に出来た金沢の山側環状線。大桑入り口から上がって入ると道の土手の斜面で白や赤や青い野の花がびっしり咲き乱れて美しいです。これから毎年こんなにきれいになるんかいな。
テキサスでは冬が終わって春が来るといっせいに野原が青い野の花で青く染められます。ハイウェイの土手も真っ青です。これがテキサスの州花ブルーボネット。この期間がたったの10日から2週間くらい。これが終わると初夏です。あっという間の春なんすよ。
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半年早い勝負

2006-06-16 23:20:43 | 大学生活
来週から国際分子生物学会です。今日は午後からバタバタして準備してました。例年、学会は12月なのでなんだか勝手が違って準備する気持ちが湧き上がってきませんでした。そんなもんでバタバタです。 もう実験してもしょうがないので、夕方にはデータの整理とか帰ってから実験をスムーズにスタートできるようにDNAの合成をオーダーしたりしてました。早めにさっさと家に帰るつもりでしたが、そうも行きませんでしたね。朝からバタバタしていたら出来たと思いますけど・・・。
たいてい一年に一度の大きな学会が終わるとしばらく放心状態なんですが、これまではそれがちょうど年の暮れになっていいリズムだったんです。でも、今年は6月!放心状態で夏を迎えるのって違和感あるなぁ。きっと一息もつけずに働いちゃうんだろうな・・・。

本日のビールはエビスでした。素朴な感じがする麦がムギムギしたビールです。 いいビールですよ。麦の味は肉料理に合うと思います。テレビの宣伝では、なんか割烹の板さんが出てきて「エビスあります」なんてやってますね・・・ちゃんとした和食には合わないと思うよ。ま、個人の好みですが。

本日のお酒:YEBISU BEER + 大分麦焼酎 二階堂 吉四六
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上等なのはビールだけで十分

2006-06-15 23:12:59 | 
職業柄いろんな学会やシンポジウムに顔を出します。基本的に基礎研究の集まりに出るのですが、たまに医者の集まりだったり、会社の人が多い会だったりいろいろです。先日の甲府出張は基礎研究の人も多かったですが、会社の人もいっぱいいました。ビール会社の人とビールの話をするのは、けっこうやな思いをすることが多いのですが、好きなのでついしちゃいます。製品の味を褒めると相手は喜ぶのですが、ビールについてなんか語ろうとすると「おまえは素人なんだから」という態度見え見えで話をふさいできたりします。ちょっとむっとするのですが、社外秘のこともあるようなので、多くを語ろうとしません。だったら、適当に話を合わせりゃいいものを業界のプライドがあるんでしょう。関東人独特のビヘイビアとも考えられます。

気をつけないといけないのは、研究者という人間はやたらにいつまでも細かいことを覚えていることがあるということです。酒の席だからと油断してると何年も前のことも消去されてない。気をつけてくださいね。俺も気をつけます。

さて、今夜のビールはブラウマイスター。ゴージャスな金色の缶に入ってます。磨き上げられたキリンラガーって感じです。無駄がなく、美味しいところだけを製品としてまとめてあります。しかもキリンラガーの味を逸脱していません。あくまでもラガーです。晩酌のお供でなくて、それだけで飲むべきでしょう。ひと缶飲んでも飲んだ気がしなくて、もう一本いってしまう危険なビールです。二本目からは普通のビールに戻さないと金かかってしょうがないっすよ。

本日のお酒:KIRIN BRAU MEISTER
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DNAでイミュナイゼーション

2006-06-14 22:09:55 | BIONEWS
ベータアミロイドを発現するDNAを細胞に導入し体内にベータアミロイドに対する抗体を作らせることでベータアミロイドの脳内での蓄積を抑制する技術を東京都神経科学総合研究所を始めとするグループが開発した。いわゆる"Genetic Immunization"とか"DNA Vaccination"とか呼ばれる方法なんだけど、筋肉注射で出来るようにしたらしい。DNAを細胞内に取り込ませてちゃんと発現させることが難しかったんで、その方法さえ確立すれば応用は他の遺伝子を使っていろいろとできると期待できます。

ベータアミロイドは変性型が蓄積して脳細胞に炎症を起こし、認知症を引き起こします・・・・一般にアルツハイマーと呼ばれている病気です。ベータアミロイドが原因であるとする説に異論を持つ医学者もまだいますが、メカニズムはともかくアルツハイマー症を抑えることが出来るなら結果オーライで臨床的にはOKでしょう。

記事のURLは、http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20060613i503.htm
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初夏の楽しみ

2006-06-13 22:30:56 | 
このところ出費がかさんでたんで我慢してたんですが、ついに我慢できなくなって源左ェ門に飲みに行きました。

先ずは山形の銘酒くどき上手の純米大吟醸です。僕は寝かした酒の方が好きですが、生なのに雑味が感じられない。しかも、芳香がすんばらしい。味わいは重ためですがそれはそれでOK。肴を必要としない出来です。必要としないと感じる前に肴は注文済みでした。それはそれでよし!刺し身はカツヲと能登生ガキ。この時期のカツヲは身が締まってます。板さんはちゃんとワサビで食べるかショウガで食べるか聞いてくれます。できればニンニクで食べたかったんですがショウガでいいです。能登のカキは岩牡蛎なので広島や仙台のと違って春から初夏が美味しい。それから鮎塩焼きとハモの天ぷら。鮎の塩焼きにはタデ酢が付いてましたが、そのままかぶりついて酢は使いませんでした。土佐人には上品な食べ方は無理です。ハモの天ぷらには出汁が付いてましたが、鮎の塩焼きのしっぽについてた塩をこれにパラパラと振りかけて食べてみたら美味でした。もちろん、抹茶塩があればサイコーでしたが・・・。くどき上手の後にはあっさりすっきりした立山の雨晴です。高いですがいたしかたありません。(笑) その後、小柱の酢味噌和えとカッパ巻きで菊のしずくをいただいて閉め!

本日のお酒:くどき上手 純米大吟醸 生詰 + 立山 純米吟醸 雨晴 + 萬歳楽 吟醸 菊のしずく 
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Go! Mavericks!!

2006-06-12 19:38:30 | たわごと
今夜はサッカーワールドカップで日本の試合がありますね。楽しみです。

世界はワールドカップ一色に染まっていると思われますが、実は米国ではNBAのファイナルが行われていて、Dallas MAVERICKSがなんと開幕2連勝!(ファイナルは7試合、先に4勝したら勝ち)あの弱小MAVERICKSがファイナルっすよ。これはすごい・・・って、ほとんどの人は興味ないかな?
僕がDallas在住の頃、アメリカで一番弱いチームでレギュラーシーズン80数試合のうち10勝できないだろうと言われてました。結果的には11勝して大恥はかかずに済んだんだけど、ドラフトで指名しても大学生に露骨に断られたりして情けないチームでした。この最弱のシーズンが僕の米国留学最後の年で、記念にアリーナまで観戦に行きました。相手はDenver NAGETS。デンバーにも住んでたことがあったんで記念にはちょうどいいかなと思ったんですよ。当時のNAGETSにはムトンボという人気選手がいて彼を見たいというのも目的でした。MAVERICKSが勝つとは思えなかったし・・・。ところが、ぎっちょん!勝っちゃったんですよ。1シーズンでたったの11勝だったのに、その勝ちゲームに遭遇できたのです。その年はとても巡り合わせのいい年で、NFLのDallas COWBOYSがそのシーズン、ホームで1敗しかしなかったのですが、その負け試合をしっかり観戦したりしました。相手は当時の弱小チームのひとつLos Angels RAMS。Running Backに走られまくりました。


えーっと・・・どうでもいいですね。そんな話題。

とりあえず・・・頑張れ!ジーコジャパン!! 頑張れ! マーベリクス!!
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風の篝火

2006-06-11 20:46:56 | たわごと
昨夜はパラグライダーの仲間とお好み焼き&チヂミで夕食でした。10時過ぎたくらいに蛍を観に行くと女性陣はそろって旧鳥越村に遊びに行って、男どもはワールドカップをテレビで観るために部屋でダラダラ・・・。

タイトルの『風の篝火』は蛍を歌った歌で一番好きな曲。さだまさしの夢供養というアルバムにあります。以下、一部を引用・・・

突然舞い上がる 風の篝火が 二人の物語に 静かに幕を引く
降りしきる雪のような 蛍 蛍 蛍
光る風祭の中 すべてがかすみ すべて終わる

蛍といえばはかない風情ですが、この曲はとても情景が美しい。でも、二人の関係はドロドロのようです。
ついでにもう一曲。さだまさしさんがソロになって最初に出した曲『線香花火』にも蛍が出てきます。以下、一部を引用・・・

君の浴衣の帯に 蛍が一匹とまる 露草模様を信じたんだね
君への目隠しみたいに 両手でそっと包む 薬指からするりと逃げる

『風の篝火』では蛍の群れですが、『線香花火』では一匹です。薬指から逃げたのは蛍だけだったんでしょうか。蛍は子供の時に土佐の田舎でよく見かけましたが、大人になってからはあまり見かけません。北陸だとチャンスはあると思います。ただ、探し回るのはどうかなぁ。そっとしておくのが一番いい。偶然見かけることが出来たらハッピーでいいかなっと。
日本の蛍ははかなくほわぁと光りますが、アメリカで生活している時に見かけたヤツは少し大きくてビカァァっとギラギラ光ります。この蛍をさだまさしさんが見たら曲はずいぶん変ったでしょうな。

蛍が光るのはルシフェラーゼという酵素の働きのためです。試験管内でも光を出して吸光度計でその強さがはかれるので、遺伝子の発現レベルを測定する指標として使われます。この酵素をコードする遺伝子に目をつけて早い時期に日本で実用化に取り組んだのがキッコーマ○というお醤油の会社だったと思います。キッ○ーマンのおかげでご飯が食べれてる分子生物学者は多いと思いますよ。俺はルシフェラーゼは使わないですが、醤油はけっこう使います。特選丸大豆醤油。(笑)
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切り替えポイントがわかった

2006-06-09 20:39:00 | BIONEWS
国立精神・神経センター神経研究所を始めとする日英独の共同研究で、言語を切り替える時に脳の左尾状核と呼ばれるところが働いていることが明らかにされた。明らかにされたからって、語学に堪能になれる薬が急に出来るわけじゃないけどね・・・。

職業柄、英語は使えないとまずいので使いますが、切り替えって大変なんですよね。年とともに遅くなってくる。どうするかってーと、頭の中で日本語に約そうとしない。英語は英語のままで頭に入れてしまう。先にそうやってコミュニケーションとっておいて、後で日本語で「なにしゃべったっけ?」と反芻する。日本語に約そうとするから知らない単語が出るとパニクるのだ。そりゃ語意が多いに越したことはないが、分からないことに慣れるのも大事。英語にならない日本語があるように日本語にならない英語もあるもんだ。文化が違うんだからしょうがない。特に専門用語は英語のまま日本で使われてるのも多いしね。約す必要なーし♪

英語教育を拡充すると日本語教育がおろそかになると主張する教育者がいるが、それは逆。ちゃんとした日本語を使う習慣が無いと英語なんて出来るようにならないし、英語に限らず外国語を学ぶと日本語も良くなるはずだ。日本語だけだとつい文の中で主語や動詞を省略する癖がついてしまう。論理的な文章を作るには最悪な癖だ。日本人は討論が下手くそだが、普段から情緒的な文で考え会話してるからだと思う。もちろん、情緒的な文章は省略があったほうがいい。"I love you."を「私はあなたを愛してます」というと日本語としてはメチャメチャ変だよね。

そんなわけで、もうすぐ京都で国際学会(6/19-23)があってそれに参加します。さて、学会期間中に脳が英語に切り替わるかな?!

記事のURLは、http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/20060609ddm012040086000c.html

本日のお酒:大分麦焼酎 二階堂 吉四六
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