1月25日、「知識経営」の生みの親として知られる野中 郁次郎(のなか いくじろう)氏が亡くなった。
野中 郁次郎氏(1935年5月10日 - 2025年1月25日)は、日本の経営学者で、数々の受賞歴があるが、中でもカリフォルニア大学バークレー校ハース・ビジネススクールから授与された生涯功績賞は史上5人目であり傑出している。。
「空気の支配、縦割り組織、異質性の排除、不都合情報の隠蔽――。一言で言えば、成功体験への過剰適応だ。過去の成功から脱却できず、むしろ過度に適応しすぎて内外環境の変化に対応できない。それを表現した」
野中氏は生前、今も読み継がれる著書『失敗の本質』(1984年、共著)についてこう語っている。
Wikiを改めて読んでみた。
商業高校からかカリフォルニア大学バークレー校ハース・ビジネススクールに至るまでの屈曲した道のり。
それを支える奥さんと会社(富士電機)。当時の日本企業の懐の深さに感動する。
以下は、2020年8月2日にアップしたブログ。野中氏が亡くなった今となっては少し恥ずかしいブログだ。
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「本と映画でカミサンポ」シリーズは、今回でいったん終了。ネタは沢山あるが、ブログを書いている本人が飽きた。
さて、最後に選んだ本は『戦略の本質』(野中侑次郎、戸部良一、鎌田伸一、寺本義也、杉之尾宜生、村井友秀著、日本経済新聞社)。第4次中東戦争、ベトナム戦争、スターリングラードの戦いなどの戦争の歴史から戦略を分析し、リーダーシップのあり方を説いている。
この中で私が繰り返し読んだのは「第5章 朝鮮戦争」である。この戦争は1950年6月25日に始まり、28日には北朝鮮軍がソウルを占領。そして、一気に釜山近くまで南下。
この状況を変えることになったのが同年9月15日の国連軍による仁川上陸。28日にはソウルを奪還している。
今、韓国ソウルに旅行をするときに迎えてくれるのが仁川空港。沖合に作られた仁川空港からバスあるいは電車でソウルに向かうと、両側に海が広がる。しかも、かなりの遠浅。
『戦略の本質』によると、仁川上陸は困難であるとされていた。その理由は、「仁川港付近は泥洲地帯であり浜辺がない。このため、・・・・・・」「干満差が平均6.9メートルあり、世界で2番目の大きさである。・・・」「・・・仁川上陸は、大潮の時の夕刻時の満潮を利用して・・・」。かなり限定された時間、場所での上陸が必要であった。
実は長い間気になっていたのが、仁川空港を出てから車窓の両側に広がるさきほどの遠浅、というよりも平らにならされたなにもない土地でした。この本でそれが泥洲であることがわかりスッキリ。
仁川の町にも行ってみたが、少しだけ観光客のいる港町といった感じで、食べきれないほど刺身や煮つけ、焼き魚がでてきたのを思い出します。
<2007年夏の仁川>
野中 郁次郎氏(1935年5月10日 - 2025年1月25日)は、日本の経営学者で、数々の受賞歴があるが、中でもカリフォルニア大学バークレー校ハース・ビジネススクールから授与された生涯功績賞は史上5人目であり傑出している。。
「空気の支配、縦割り組織、異質性の排除、不都合情報の隠蔽――。一言で言えば、成功体験への過剰適応だ。過去の成功から脱却できず、むしろ過度に適応しすぎて内外環境の変化に対応できない。それを表現した」
野中氏は生前、今も読み継がれる著書『失敗の本質』(1984年、共著)についてこう語っている。
Wikiを改めて読んでみた。
商業高校からかカリフォルニア大学バークレー校ハース・ビジネススクールに至るまでの屈曲した道のり。
それを支える奥さんと会社(富士電機)。当時の日本企業の懐の深さに感動する。
以下は、2020年8月2日にアップしたブログ。野中氏が亡くなった今となっては少し恥ずかしいブログだ。
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「本と映画でカミサンポ」シリーズは、今回でいったん終了。ネタは沢山あるが、ブログを書いている本人が飽きた。
さて、最後に選んだ本は『戦略の本質』(野中侑次郎、戸部良一、鎌田伸一、寺本義也、杉之尾宜生、村井友秀著、日本経済新聞社)。第4次中東戦争、ベトナム戦争、スターリングラードの戦いなどの戦争の歴史から戦略を分析し、リーダーシップのあり方を説いている。
この中で私が繰り返し読んだのは「第5章 朝鮮戦争」である。この戦争は1950年6月25日に始まり、28日には北朝鮮軍がソウルを占領。そして、一気に釜山近くまで南下。
この状況を変えることになったのが同年9月15日の国連軍による仁川上陸。28日にはソウルを奪還している。
今、韓国ソウルに旅行をするときに迎えてくれるのが仁川空港。沖合に作られた仁川空港からバスあるいは電車でソウルに向かうと、両側に海が広がる。しかも、かなりの遠浅。
『戦略の本質』によると、仁川上陸は困難であるとされていた。その理由は、「仁川港付近は泥洲地帯であり浜辺がない。このため、・・・・・・」「干満差が平均6.9メートルあり、世界で2番目の大きさである。・・・」「・・・仁川上陸は、大潮の時の夕刻時の満潮を利用して・・・」。かなり限定された時間、場所での上陸が必要であった。
実は長い間気になっていたのが、仁川空港を出てから車窓の両側に広がるさきほどの遠浅、というよりも平らにならされたなにもない土地でした。この本でそれが泥洲であることがわかりスッキリ。
仁川の町にも行ってみたが、少しだけ観光客のいる港町といった感じで、食べきれないほど刺身や煮つけ、焼き魚がでてきたのを思い出します。
<2007年夏の仁川>
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