アニマルカム通信

ヒト(まつやま)とイヌ(ぐり子)の日常

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最近観た映画

2023-04-29 10:17:00 | 日常
最近、こればっかりですみません。
映画の備忘録です〜。
(青字Amazonプライム・ビデオ 赤字ディズニープラス


『エンパイア・オブ・ライト』(2022年・イギリス/アメリカ)
1980年代初頭のイギリスの港町にある映画館(劇場)が舞台。
アール・デコ調のクラシカルな建物と、いつも曇り空の海辺がひたすら美しい。
不景気ゆえに暴力的に変化していく世の中と、劇場のアットホームな雰囲気の対比も面白い。
主人公たちの物語も良かったですが、サム・メンデス監督の映画と映画館に対する愛情が
大変優美に温かく描かれていて、とても素敵な気持ちになりました。

『ゴリラのアイヴァン』(2020年・アメリカ)
実話を元にして描かれた小説の映画化。
なので、これが実話そのものというわけではないようです。(相当ファンタジー入っていますから。)
昨今、動物園や水族館のショーに対する考え方も変わってきましたね。
これもそんな動物たちのお話であり、色々と考えさせられました。

『アナザーラウンド』(2020年・デンマーク)
マッツ・ミケルセン主演映画。
この映画で初めて知りましたが、デンマークって飲酒に年齢制限がないんですね!
さすがヴァイキングの末裔。(売る方には法律がありますが、飲む側にはなし。)
パッとしない毎日を過ごす中年教師4人組が、
『血中アルコール濃度を一定に保つと仕事の効率が良くなり想像力がみなぎる』
という哲学者の教えを確かめるために、午後8時までは血中アルコール濃度を0.05%に保つ
実験を始めて・・・という大変面白い作品。
題材はアルコールですが本質は違うところにある、哲学的な作品です。
とはいえ堅苦しくなく、とてもユニークで楽しく鑑賞できます。
ちなみに飲んだら車を運転するなは、主人公たちも守っていました。(^^)

『モーリタニアン 黒塗りの記録』(2021年・イギリス/アメリカ)
アメリカ同時多発テロ事件の首謀者の一人として捕らえられた、
モハメドゥ・ウルド・スラヒ氏をめぐる実話を元にした作品です。
ずいぶん前に、彼らの収容に関してアメリカ政府が行った非人道的な扱いが
ニュースでずいぶん話題になりましたよね。
無実の人間が罪を着せられ非道な拷問を受け、その後勝訴したにも関わらず
累計14年間も収容され、釈放後も政府から謝罪のひとつもないなんて。
信じられませんがそれが現実なんですよね。
この日本でも、警察による冤罪事件は多々あるんですよ。
仕組みはやはり似ていて、被疑者を精神的肉体的に追い詰め、自白を強要するというもの。
証拠の捏造もありましたね。
そしてそれが過ちとわかった後でも謝罪はなし。
正義を行うべき彼らが信用できないなんて、こんな恐ろしいことはありません。
ですがこの映画の主人公であるスラヒ氏は、ひどい扱いを受けたのに相手を赦すんです。
そんな彼と彼の弁護士たち、彼を起訴する側だったはずの大佐の真実を大切にする姿が
とても尊く、こんな世界にもまだ希望はあるのだと思えて良かったです。

『ファイアー・オブ・ラブ 火山に人生を捧げた夫婦』(2022年・アメリカ/カナダ)
1991年に長崎県は雲仙普賢岳で命を落とした、
フランスの火山学者のご夫妻の軌跡を描いたドキュメンタリー作品です。
ファイアー・オブ・ラブの名にふさわしい、ご夫妻の火山に対する激しい情熱と
魂の伴侶とも言えるお二人の絆を描いた素晴らしい内容でした。
このご夫妻の生き方、私はとっても好きです。
最後まで二人隣り合って火山と共に、本望だったのだろうなあ。

『クレイジーホース・パリ 夜の宝石たち』(2011年・フランス/アメリカ)
パリの一流ナイトクラブ「クレイジーホース」の舞台裏を描いた
こちらもドキュメンタリー作品です。
女性がほぼヌードでショーを・・・というとよくあるストリップのように思えますが、
こちらのクラブはそれとは全く違って、スタッフが一丸となって芸術の域まで高めていました。
芸術監督を務める男性のこのクラブに対する想いを語るシーンが面白くて、
その表現として使われた「地球上の愛だけでは足りない。」というセリフに爆笑。
とにかくすごくいいキャラでした〜♪

『ウィッチサマー』(2020年・アメリカ)
離婚して一人暮らしをしている父の元へ、高校生の息子が夏の間だけやってきます。
父の仕事を手伝いながら、地元の女の子と知り合ったり、男の子たちからは嫌がらせを受けたり。
そんなある日、隣家の奥さんの様子がおかしくて・・・というホラー作品です。
よくある設定ですが、これがよくできていてぐいぐい観せてくれました。
とても面白かったです!

『ピートとドラゴン』(1977年・アメリカ)
この映画を今まで見たことはなかったのですが、作中で歌われる『水辺のろうそく』や
『それはむずかしい』は知っていてとても好きだったので、ずっと気になっていました。
なのに!!!
なんと『水辺のろうそく』の歌をまるっとカットしているではありませんか!
調べたら最新の配信版は、オリジナル版より30分短縮されているのだそうです。
確かに映画自体は編集したほうが良いと思われるような冗長な部分が多々あるのですが、
そんな中からあの名曲をカットしてしまうなんて。
一番楽しみにしていた部分を視聴できず、とても残念でした。

『BFG: ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』(2016年・アメリカ)
ロアルド・ダール原作本の映画化作品。
巨人の国の様子や、女王のおもてなしを受ける巨人の描写が楽しい。
うちにも本があるのに、この作品はまだ読んでいなかったんですよね。
ちゃんと読んで映画と比べてみたいです。

『トーゴー』(2019年・アメリカ)
1924年、アラスカのノームという町でジフテリアが流行り、多くの命が危険にさらされます。
大量の血清を運ばねばなりませんが、猛吹雪で飛行機は飛ばせない。
そこで犬ぞりで1085キロというものすごい距離(しかも極寒、猛吹雪、険しい山有り氷有り!)を
リレー方式で運ぶことになり・・・という実話を基にした作品です。
この犬ぞりリレーで有名なのが、アンカーを走った犬のうちの1匹である『バルト』。
(ちなみにこのアンカーのリードドッグは『フォックス』という犬なのですが、新聞社が
名前が狐じゃウケが悪いという理由で、バルトをリードドッグということにしたそう。)
この映画の主人公はその前の距離を走ったマッシャーのセッパラと、リードドッグの『トーゴー』。
もうね〜犬好きなら涙なしには観られない!すごく!良い作品!
セッパラとトーゴーの絆の深さも良いし、犬ぞりの使命に燃える犬たちも最高!
この血清を運ぶリレーに参加したマッシャー&犬たち全てが称えられて然るべきですが、
特にトーゴーはバルト以上にもっと知名度をあげるべき存在ではないでしょうか。
だってこのリレーの時にトーゴーって12歳なんですよ!?
ハスキーの平均寿命を超えているんですよ!?
そんなわんこがリレーの中でも最長で険しい地形の146キロを走りぬくんですよ!?
それもこれもセッパラへの信頼と犬ぞりに対する使命感ゆえ。
本当〜に最高のわんこなんですよ。(あ、こんブとは違う意味でね!)
ちなみにこの名前、日本の東郷平八郎からとられたそうです。
もちろん脚色はあるものの、大部分が実話と遜色ないというこちらの作品、
犬好きの方にもそうでない方にもおすすめです!


トップの写真は近所の動物公園のロバさん。
ここのロバさんはすごくシャイなので、いつも奥の方にいるんですよね。
この日はごはんが手前に置かれていたので、結構そばで見ることができました。
ごはんが終わったら、さっさと奥へ行ってしまいましたが。(笑)