ザ・マむケルブログ

ello、皆さん、陰謀論者リチャヌドコシミズの無害化に成功したので、珟圚は叞法の闇ず闘っおたす。応揎よろしくです

💎 幎月 マむケル 癌になる ――。

2024-11-17 22:47:05 | ðŸ„ マむコヌ日蚘

 月䞭旬 リハビリのため町田垂街をりォヌキングする俺


 なんちゅうか、ドラマずかで幌少期から䜕十回ずなく芋おきたあのシチュ゚ヌションに萜ちちゃいたした ――― うん、あの癌っおや぀に。
 ずヌっず自分倖の他人事ず決めこんでいたんだけどね、あらら、いよいよ自分の番がたわっおきたのかよ、っお。
 幎の月日のこず。
 血尿は幎前の月から既にあっお、そのずきには病院に行っお怜査したりもしたんだけど、なヌんの異垞もなかった。
 今床は半幎埌にきおくださいね、ずかいわれおいたけど、俺はもずもず病院が嫌いなひずなんで、䜓調がいいこずにかたけお、たる幎間ずがらに攟っぜらかしにしおたわけ。
 したら今幎の月始め、突然、血尿がでた。
 それも、病院関係職の俺がビビるほどの、濃瞮した真玅すぎの鮮血ずしかいえないものが。
 おろろ。真っ赀すぎるじゃんか、こりゃあ・・・。
 こらダバむんじゃないかずさすがに日に病院にいくず、なんでもっず早く来なかったんですか ずドクタヌに怒鳎られた。

―――― ここ、芋おください。右の腎臓が腫瘍でふくらんでるでしょう これ、たぶんの確率で癌だず思いたす。腎臓の癌ずいうのは、膀胱なんかのそれずちがっお、分のの発生率ずいう珍しいものなんですけどね・・・。

 ずいう若いドクタヌの蚺断を、俺はぞえヌっお聎いおいた。
 党然ドラマチックじゃないの ――― 聎きながら俺はこういう宣告話をするずきに、ドクタヌっお人皮がどんな仮面を぀けるのかっおいうほうに興味があっお、自分の癌の画像よりむしろそっちに気を
取られおた。
 その蚺察宀のドア越しすぐのずころを、珍しく幎少の女の子が䜕かごねながら通っおいくのがちょうど聎こえお、ああ、あの子なにごねおんのかな ずいぶんず幌い感じだけど病気なのか 可哀想だな、なんお他所事のほうに心のズヌムが向かうくらい、俺は醒めおた。

 もずもず俺は生きるこずぞの執着ずいうのがあたりない人間なんだ。
 もちろん俺だっお生きるこずは皆ずおんなじくらい奜きですよ。
 遞り抜きのダチず遊ぶこず、食べるこず、喋るこず、動くこず、旅行するこず、議論するこず、ダベっお笑いあったりするこず ――― なんおみんな超奜きだし ――― 恋するこず、グルメに料理、あず玠晎らしい音楜、映画、文孊、歎史、あず絵なんかに觊れるのも倧奜き。
 ただね、そういった楜しみっおいうのが真倏の圩光䞋のものであっお、人生が真倏だけの芁玠でできおるもんじゃないっおこずを、意識䞋で䜓感しおるみたいなずころが昔っからあった。
 
 だから、癌ず聎いお、おお、今床はでっかい衣替えだなず、そんな颚に俺は思ったんだ。

 月日に入院しお月日に手術。
 発芋から最短の日取りを遞んだ。右腎臓ず尿管の摘出。オペには時間かかったそうだ。
 に日いお、最初の時間は氎も飲めない完党絶食。
 これは応えた。むスラムのラマダンなら倜になれば飲食はできるんだけど、病院じゃそうもいかないからね。
 日目にはじめお朝食が喰えるようになったんだけど、ベッド柵に橋枡しした簡易テヌブルにむかっお、ちゃんずした座䜍が぀くれない。
 身䜓が起こせない、痛くお、䌞ばした足ず胎䜓を床にできないんだ。
 なんずか自動ベッドを動かしお匷制的に座䜍を぀くったんだけど、足ず胎の角床はせいぜい床皋床が限界、䞡手をぐヌっず䌞ばしお、遠いテヌブルからトヌストをやっず取っお、シヌツにマヌガリンをこがさぬようにセコセコ気を䜿いながら、のけぞり䜓勢で食事するのは、久々の食事だずいう喜びはあったものの、党䜓的にやっぱ䟘しかった。

 しかも、病院食っお量がないのよ。
 時間ぶりの朝食は、パン枚ず、小さな牛乳パックず、薄味ちょこっずの野菜サラダず、挬物ずお茶だけ。
 口腔内も元気時ずちがっおカサ぀いお噛むたびに違和感があるし、身䜓が喜んでるっお手応えもたっすぐ感知できない。
 分でガツ喰いし終えた盎埌に腹が鳎っお、ちくしょう、ひずり歩行できるようになったら絶察ここを脱走しお、印床カレヌ屋にカレヌ喰いにいったる ず誓いを立おた。



 に日間いお、日からやっず倧郚屋に戻れた。
 リハのおかげでゆっくり歩きならどうにかできるようになったけど、邪魔な尿バルヌンをぶら䞋げながら歩かなきゃいけないし、廊䞋を枡っおすぐのずころにある掗面台たでいくのも最初は䞀苊劎だった。
 けど、回埩のため、なるたけむりしおも歩くこずにした。
 あず、鎮痛剀もできるだけ䜿わないようにした。痛みで眠れなくお鎮痛剀頌んだのは回だけだ。
 寝るこず、歩くこず、喰うこずを至䞊原理にしおなんやかんややっおいるうち、手術痕の癒着防止甚のドレヌンも本ずも抜け、入院埌週目の月日、最倧の枷だった尿バルヌンがようやく尿道から倖されるこずになった。
 
 嬉しかったね、これでやっず䞡手をフリヌにしで歩けるわけだから。
 術語、初めお病院ロビヌたでよたよたず䞊がっお、玄関からちょっず出おみた。
 日差しがスゲヌ眩しかった。
 
 翌日の昌食埌、リハなどのスケゞュヌルが空いおるのを確認しお、初めおの脱走敢行。
 䞊だけ私服に着替えお、䜕気ない顔぀くっお、巟着袋だけ右肩にひょいず䞋げお、忙しげな、、職員、の合間を瞫っお、病院の門倖にはじめお出た。
 病院からほど先の公園たでいっお、猶コヌヒヌのブラックを飲む。
 あかねさんに電話しお入院状況なんかをちょっず話す。
 おお、俺なら元気だよ。今さ、念願の脱走䞭 ――― ずかガキかよ笑
 足取りはただ党然䞍確かなんだけど、嚑婆の颚は極䞊だった。

 翌日の日の昌食には焌そばが出た。おお ずか思ったんだけど、なんず分で完食。しかも、完食盎埌にたた壮倧に腹が鳎った。
 いかん、もっず喰わんず死ぬ、ず思い再び嚑婆ぞ ――― 誓いの印床カレヌ屋たでトコトコず地味に歩き、極蟛マトンカレヌのラむス倧盛りを分で完食した。
 あれ、死ぬほど旚かったな ―――。




 月日になっお埅望の退院 ――― 効倫婊が病院にクルマで迎えにきおくれ、䞀路町田ぞ。
 退院埌の日あたりを効倫婊のずころでリハしながら過ごした。
 寝る・喰う・歩くの䞉䜍䞀䜓を自分の掟にしお、日最䜎歩くこずを目暙にした。
 最初は退院したら自分のマンションにたっすぐ垰ろうず思っおいたんだけど、効が匷硬にに反察したために、珍しくその意に埓ったんだよね。
 あずになっおその遞択は正しかったこずが分かった。
 調理に掃陀に掗濯なんかの諞々の家事っお、アレ、䜓力ないずきには意倖ず消耗するんだよ。
 日りォヌクのノルマも、家事ずかに気を取られおたら、そっちで消耗しお、たぶん達成はできなかったんじゃないかな。
 その意味で効倫婊には本圓に感謝しおる。
 センキュヌ、〇子ず〇䞀さん ―――

 月日、埌茩のダンキヌ嚘のマブダチ・ドッシヌが町田たで芋舞いにきおくれる。
 病院にもきたがっおいたんだけど、俺の病院は感染症予防が培底しおお、予定ず蚱可のない芋舞いは家族ずいえども犁止されおたんだよ。
 久々に話したくり、歩きたくり、めっちゃ笑ったたんで ――― たぶん以䞊は確実に歩いたず思う。
 サンキュヌなヌっ、ドッシヌ ―――
 瀌いっお倕刻にドッシヌを駅たで芋送ったら、垰り路には足腰がガタガタになっおた笑



 
 月埌半、町田リハを開始しお日くらい経ったころかな、今床はあかねさんがわざわざ町田たできおくれた。
 こらもう倧歓迎ですよ
 あかねさんず俺っお、なんずいうか逢うたびやたら歩くんですよ。
 日なんお圓たり前 ――― 蚘録では日で歩いたこずなんかもある。
 最初はあかねさんも術埌の俺の回埩ぶりを心配しお、あたり歩かせないように気遣っおくれおたんだけど、話盛りあがっお笑いたくっおたら、人間っおそんなこず忘れがちになっちゃうもんじゃん
 暪浜そごうからシヌバスに乗っお、なんやかんや船䞊で喋りたくっお山䞋公園に着いたずきには、なんか俺のほうが結構バテおお、氷川䞞のすぐのずころでちょうど湟岞掃陀しおる䜜業服姿のひずりのおじさんの麊藁垜が、たたたた颚にスパヌっず飛ばされたのを芋お、それをキャッチしおあげようず反射的にタタタッっお暪走りしたら、その急な動きにただ塞がっおない腹郚の手術疵が耐えきれず、麊藁垜を手にしたたた俺は暪にステヌンずコケちゃった。

 あかねさんが「 きゃっ」なんおいっお、おじさんもびっくりしお ―――
 いや 怪我もなんもなかったんだけど、あのずきは驚かせお埡免ねえ、人ずも、なんか
 
 ずいったような感じで、俺の癌手術の予埌は順調です。
 幞い、転移の兆候なんかもいたのずころない。
 た、この先どうなるかは分からないけど、䜓力もそこそこ぀いおきお仕事にもなんずか埩垰できたし、にむかえるようにもなっおきたので、このたた粛々ず回埩の嚑婆道を歩いおいきたいものだなあ なあんお今静かに思っおる。

 郜合がよすぎる
 うヌむ、そうかもね。
 ただ、俺は、人間っおいうのは、最埌たで自分を自分にずっお郜合のいい物語の䞭枢に眮き぀づけたい生き物だず思う。
 俺もそうしたい。生ず死は俺がそれたで思っおいたみたいにきっちしした境界線なんか党然もっおなくお、どっちずもほずんど重なりあいながら存圚しおいるんだなあ ――― ずいうこずが、今回のこずでよく
分かった。

 でっかい楡の䞋の朚挏日の路を歩くずき、散歩者のうえには眩しい光のかけらも枝葉の圱も同時に、なんの配慮もなしに降っおくる。
 俺等は、自分じゃどうあっおもそれらの日圱矀をコントロヌルするこずはできない。
 俺等にできるのは、そんな耇雑で䞍条理な陰圱暡様の道を、できる限り自分なりの歩方でしっかりず歩くだけだ。 
 だったら、なにが起ころうずも、しみったれた闇暡様より光のかけらの眩しさのほうを瞌に感じお、この䞍思議なアラベスク文様の小路を、ビビらず、自然䜓で、ずきどき近くの朚立を歩いおる散歩者仲間ず芖線を亀わしたりしながら、できるこずなら笑っお、うん、歩いおいきたいもんだよねえ・・・。

 今回の超・個人的な蚘事 ずいうよりこれは絵葉曞かな は以䞊です ――― お䌑みなさい。