心のハンドル操作方法 幸せに生きるための教習所

旧精神科医療は思想警察なのか?

看護師の給料は高過ぎる、介護と看護の給与体系一元化が必要な理由

2021年08月09日 | 看護師になってはいけない

「先生、私看護師向いていないですかね?」

(いや、あなたは他人と一緒に働くこと自体が向いていないよ)心の声

「先生、課題が多すぎて死にそう。

 もう、マジで辞めたい。なんでこんな学校に来たんやろう。

 退学にしてほしい」

(嫌なら辞めればいいのに。卒業して国家試験合格したら、一生この仕事、この業界でやっていかなきゃいかんし

 決断は早い方がいいと思うんだけどな)

「先生、やっぱり給料安定していて、仕事もある看護師がいいって言われたけど、看護師ってそんなに給料いいですか?

 本当はアパレル業界か、美容業界で働きたかったんだけど、親が現実見ろ、止めておけって。」

 

私は看護学校で専任教員をやっていますが、ここ最近看護学生と話していて、頻繁に感じることがあります。

それは以下の2点に集約されます。

①やりたいことがなくて手に職をつけるために、遊ぶためにお金を稼ぎたくて看護学校に来た

②やりたいことがあるけど、親や学校の進路指導の先生に反対されて、取り敢えず看護学校に来た

「あれ?看護師になりたくて、看護師に憧れて入学してきた学生は?」

と思う方がいるかもしれません。

実際、そういう純粋な動機で入学してくる学生は2割以下です。

100人のクラスなら20人いればいい。

40人クラスなら8人いればいいと思います。

それは体感でなく、学生から聞き取りした結果で分かっていますし、

各種演習の事前課題の取り組みや、授業時間の態度で判断することができます。

看護師に対する職業意識は低いが真面目な学生もその中に含まれます。

特に男子学生のほとんどが

「何も取柄がないため手に職をつけにきた」

と言います。

実際に私もそうだったので「自分もそうだったよ」と伝えます。

そして「でもね、手に職というけど、最低5年はこの業界で働かないと手に職とは言えないし

看護も幅広いから、1つの病院で勤務するだけでは手に職とは言い難いかもね」

とは伝えます。

看護師を志望する学生の特徴は

①給料の良さ

②仕事に困らない

この2点に集約されます。

「金や生活の安定のために必死に頑張るのが看護学生」となると何とも可哀そうだと感じてしまいます。

その最大の原因は、「看護師の給料の高さ」にあります。

そして、「介護士の給料の安さ」にも原因があると思います。

以下のリンク記事を読んでいただくと良いと思いますが

看護師養成コースは大学が新設ラッシュ状態です。

逆に介護福祉士養成コースは定員割れが続いており専門学校は危うい状態となっています。

大学の看護学部新設ラッシュ、看護師数がそんなに増えて大丈夫? ライフ2019.05.11 

・介護福祉士の養成校への入学者、ついに定員の4割を切る時代に 2019年09月22日

この原因は何だと思いますか?

このブログの読者の皆さんならお判りだと思いますが、ズバリ「給料基準」です。

業務内容として、看護師も介護福祉士も相違ありません。

看護師が医療寄りな内容になっているだけであって、実際は生活の介護です。

現在、介護福祉士も医療の勉強をしていますので大差ありません。

急性期病棟の看護師は看護などしておらず、安全管理と医療補助だけです。

なぜそう思うのかというと、それは実習引率しているからわかるのですが

生活の自立の補助が看護の仕事なのに、看護学生が受け持たないと

ADLが上がっていかないという現状を目の当たりにしているからです。

じゃぁ、臨床の看護師は何をしているか?というと医師の指示代行をしているだけです。

多くの病院は清拭や寝衣交換、シーツ交換は介護士が行います。

歩行訓練は理学療法士が行います。

看護師は?検体採取、検査出し、点滴や与薬指示の代行業務、バイタルサイン測定、急変時の指示受けと対応

この程度でしょう。

もう、ほとんどが安全管理しているだけ、プチドクターです。

ですから入院診療報酬をとるための配置基準として看護師を配置しているだけで

入院患者に対する実際のサービスは介護士が行っています。

だったら、看護師も介護士も同一労働、同一賃金にすべきだと思います。

役割が違うだけで、「日常生活の援助」は変わりありません。

看護師は医師の指示のもとの代行業務が加わるだけです。

もし、看護師の給料が下がり、介護士の給料が上がり、賃金体系が同一になったらどうなるでしょうか?

 

おそらく、看護師を志望する人は減ると思います。

「本当にお世話がしたい人」が集まってくる業界に変わると思います。

そして、いちいち専門職員の配置基準にこだわるシステムがなくなれば、医療費人件費削減に繋がります。

株式会社Medical AI LAB(メディカル・エーアイ・ラボ)

医療費(経費)の内訳50%以上がスタッフの人件費です。

我々の支払う医療費や社会保険料は人件費に支払われています。

年間の医療費は47兆円支出されています。

そのうち50%が人件費とすると22兆円は人件費となります。

ではそれだけお金をかけていて日本の医療は手厚いのでしょうか?

3時間待たされて3分診察で終わりではありませんか?

世界一健康なのに『自分は不健康だ』と思う日本人 ~OECDデータが示す日本の現状は 市川衛医療の「翻訳家」2020/1/19(日)

世界1の長寿国ですが、健康意識、「健康状態の自己評価」はOECD国最下位です。

それはなぜか?

生活は便利になり栄養状態や衛生状態は向上しているが、医療はちっともよくなっていないからです。

むしろ、健康不安を煽る情報が氾濫し「健康でいることだけが幸せな条件」と考えている人が多いからです。

人間はいずれ死ぬ。

死ぬときは苦痛を感じる。

その苦痛すら邪魔であり有害だと考えているため、日本人の健康状態の自己評価は低いのです。

日本人は苦痛を除去する生き方にとらわれて、喜んで生きる、精一杯生きる人生を歩んでいません。

 

日本の医療は変わりません。

むしろ悪化していくでしょう。

そんな時代に、より医療にかかわる人が充実感を持って仕事できるようにするためには

看護と介護の賃金体系を一体化すれば解決すると私は感じます。

 

急性期の看護師は処置ばっかりしていて何が楽しいのかな?

医療処置は医師の仕事だよ。

だったら医学部は言って医師になればいい。

もしくは、業務代行の専門職を新設すればいい。

コミュニケーションしたり自立に向けた援助が看護だよね?

しっかり教育しても、臨床に出ると、求められるのが処置屋(医師の業務代行)
、事務屋(ベッドコントロール、安全管理)の仕事ばかりで

看護師は便利屋で何も取柄がなくなってしまう。。。

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