看護学校で1年生の4割が退学…教員によるパワハラ指摘に「事実はない」と説明 2022/03/05
千葉県木更津市の専門学校「木更津看護学院」で、2021年度に入学した1年生38人のうち15人が2月末までに自主退学していたことがわかった。千葉県には昨秋から「暴言を吐かれた」など、教員によるパワハラを訴える電話が複数あり、同校は有識者による第三者委員会を設置して事実関係を調べるとしている。
千葉県庁
県によると、同校の生徒を名乗る匿名の電話が昨年10~12月に複数回あり、「先生に強く怒られた」などと訴えた。県は学校に対し、状況の報告と適正な運営をするよう指導した。学校側は「パワハラの事実はない」と説明したという。
同校は取材に対し、「なるべく早く第三者委を設置するため、有識者への依頼を進めている」とした。同校は1940年に創立された准看護師の養成専門学校。
看護学校ではパワハラが後を絶たないです。
ヤフコメなどを読んでいると「教員免許も持っていない看護師が教えているからだ」などとコメントがありますが、看護学校では各自治体の開催する教員研修に1年通って修了証がないと指導できません。
そのせいもあって、看護学校では専任教員が少なく、なりてがいないのが問題になっているくらいです。
それは病院実習の、実習指導者研修も受けさせないといけない状況に似ています。
働きながら研修を受けに行くことが難しいため、看護教員研修を修了していない教員は3年で辞めるか教員研修を受けるか迫られます。
教務主任も研修がありますが、ほとんどの学校の教務主任は研修を修了せずに働かなくてはならない状況です。
教員のタイプが専門学校と看護大学では違います。
看護学校で教員をする人は、もともと専門学校卒業した看護師ばかり。
逆に大学で助手や講師などする人は短大や4大を卒業している看護師ばかり。
専門学校では「あなた看護師向いていないから違う道考えたら?」
という指導はしょっちゅうあります。
厚労省としては「教育的配慮が必要な学生に対して、適正がないという指導はいけない。
資格取得して、学生個々人に適した進路がある、可能性を示しなさい」と通達があったりします。
言われればその通りだなと思いますが、「人間は自分が受けた指導しか、相手に指導できない」という特徴があります。
またよく面談で言われるのが
「看護師になりたいの?と聞くとなりたいと答えるけど、
誰もが野球の打順で4番を打ちたいと思うからといって、
チームとして勝つために、やりたいからという理由だけで打率が引く人を4番にはできない、
努力してもできないことと、できることはある。
あなたの学力、技術では、3年間で卒業は無理かもしれない。
あなたが他の人の2倍努力しないと厳しいよ。
課題もろくにやらず、遊んでばかり、授業中は寝る、バイトばかりしていて、他の学生同様の結果は得られない。
本気になってくれないと、こちらも応援できないよ」
と保護者をよんで、面談したりします。
看護大学では看護学を教えるだけで良いのですが、看護専門学校では社会常識を教えることが多い。
それはそうやって教員自身が教育されてきたからです。
①嘘をつかない、②休まない、遅刻しない、③「だって」と口答えしない ④授業中寝ない
大学では①~④があっても卒業できます。
同じ国家資格です。
こういったダブルスタンダード、止めないといけませんよね?
何事もそうですが、資格をとったら安泰ではありません。
手に職とは資格をとって10年務めてみてやっと「専門家とは何か?」が見えてきます。
ですから、社会人から看護師を目指す人は、まずは焦らず業界を知る事、体験するところから始めてください
「奨学金施設から学費を借りる」なんてのはもってのほかです
いきなり看護師を目指すのではなく、介護、看護助手、准看護師から始めること
をオススメします。
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