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旧精神科医療は思想警察なのか?

2022年度コロナ禍で変わった病棟での新卒教育、すぐ辞める新人

2022年02月26日 | 社会人から看護師を目指す人たちへ

社会人から看護師を目指す多くの人は

「①職が安定しているから」

「②給料が高いから」

「③社会に貢献できるから」

「④学び続けることができるから」

おおよそ、これら4つのことを志望理由として持ってきています。

しかし、多くの人はが欠けている所があります。

それは何でしょうか?

「病気で苦しむ人たちを元気にしたい」「希望を持って社会復帰、退院してもらいたい」

という視点です。

社会人受験生に比べると高校生などの志望動機の多くが、

「祖父がガンで入院したときの担当看護師が病気や体の痛みだけでなく

私たち家族の心のケアをしてくれた。とても感謝している。

だから私は、その看護師さんのように、体だけでなく、患者さんそのご家族の心にも寄り添える看護師になりたいと思った」

と10人中7人くらいは面接で志望理由を語ります。

それを聴くたびに「ガンの急性期で心のケアなんてしてくれる病院なんてあるのかな?

面接マニュアルでこういう志望動機があるんだろうな」と思いながら、それ以上、専門的な内容は突っ込まないようにしています。

また「ホスピス専門でやってない限り、ターミナル病棟の看護師も、処置やケア以外では、そうそうベッドサイドに来ることはなく、

ステーションから出てこないからそこまで親身になる人はいないけど」と現状を知っているため

それ以上突っ込むとプライバシー保護の配慮がされていない、圧迫面接にあたるからです。

ですから、面接官としては「あー、ありきたりだな」と右から左に受け流しています。

何度も言いますが、心のケアなんてしている急性期病棟で働く看護師がいないからです。

せいぜい、親身になって話を聞いてくれた程度で、本当の心のケアの仕方なんてトレーニングを受けていないし知らない、分かっていない。

実際の急性期病棟では、処置や検査、入退院の対応、記録に追われ、多忙すぎて、個別に寄り添う看護なんてする時間もありません。

 

その理由として、このコロナ禍で前残業1時間当たり前、通常残業2時間当たり前になっているからです。

原因は業務が増えた、スタッフが更に足りなくなった、収益が落ちて賞与カットされているからです。

看護師400人超が退職希望 東京女子医大病院

 

感染対策として「新規入院患者は無症状感染者かもしれない」という前提で、結核やMRSAとして扱います。

ですから、入院後の対応はPPE(個人防護用具)着用しての対応となるし、熱発などすれば「コロナかも」という考えを常に抱き続け

患者個人の移動範囲、部屋を個室に移すなど余分な対応が増えます。

さらに、感染拡大している時期では、家族に陽性者が出た場合、スタッフも濃厚接触者となると10日間出勤停止となります。

再開するためにPCR検査を受けて陽性になったら、そこからさらに14日間の自宅待機となるため、慢性的に人出不足となってしまいます。

ですから日勤業務が定時で終わる事はなく、毎日毎日夜中の21時頃まで残業している病棟もあると聞きます。

そこに、新卒の新人NSが来たら?

一番の問題は、仕事をさせてあげられい、業務を教える人出不足、時間不足という問題解決がされていません。

だから、新人は助手さんと一緒に片付けなどしていていいよとなってしまいます。

ネグレクト、放置プレイです。(職場におけるモラルハラスメント 無視と放置)

助手と同じ仕事をしていても、1年は1年。

「楽な仕事してて、給料貰えるからラッキー」という人なら良いのですが

「どうしよう?何も分からずに2年目になってしまった」

そう、気が付くと2年目の看護師になってしまいます。

その後、また新人が来ます。

2019年からこの繰り返しだと卒業生が話してくれます。

なので、奨学金を返し終えたら、すぐに評判の良い働きやすい職場に転職するそうです。

「コロナ禍で残っていても良いことがない」のが本音だそうです。

「医療系以外の仕事に進むこと」もあるそうで、何とも勿体ないような気もします。

医療がコロナパンデミックに従っているため、この地獄は永遠に続くでしょう。

公立系の急性期病棟でもこのありさまです。

民間のまったりとした療養病棟ですら、2022年になってから、職員は3日に1回PCR検査マイナスを確認しなくては出勤できません。

当然、職員のプライベートも監視の目が強くなり、人目を避けて友人と会う、恋人と会うなどしないと、「職員として適切な感染対策ができていない」として内部告発されて処分を受けるからです。

ですから、こんな奴隷のような仕事は嫌だ、就職しても満足に教育(仕事、業務を教えてもらえない)が受けられない状態で

新卒のメンタルが持つわけがありません。

さらに、日勤はベテランと新人で業務を回し、夜勤に中堅社員が回されます。

ですから夜勤続きで身も心も、家族関係もボロボロになってしまうのです。

コロナ前はどうだったか?と言えば、もう少しはマシだったようですが、慢性的に人出不足は続いています。

「それでも患者さんのために働きたい」

という気持ちがない限り、看護師の仕事は「給料が良い」「職が安定している」わけではなさそうです。

春から、看護学校で学びたいと考えている人に、現実を少しだけお伝えしました

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