「新卒で精神科に勤務することはお勧めしない」
看護学校で教員と学生とのやりとりでよくみられる場面です。
その理由はというと「看護技術が覚えられないから」だそうです。
「看護技術って?」
というと、医療処置のことです。
ACLS、人工呼吸器、バルーンの管理や、カテーテルの廃液管理、吸引、CVポート作成の介助、輸液ルート管理が少ないからだそうです。
「指示のもと、医療行為することが看護だ」と教わっている世代なんだなと思います。
「医療行為がしたいなら医者になればいいのに」
と思うのですが、そこまで努力したがらない人たちばかりです。
精神科看護で難しいポイントは
「社会から排除されてしまい、あとは何十年という長い期間、死を待つだけという精神病患者に対し
生きる気力を持ってもらう働きかけ」をするからだと思います。
簡単に言ってしまえば、「あたまおかしい」と言われた人に、
「あたまおかしいと言われたけど、障害者ってことにすれば、若くても年金もらえるよ」
「精神病患者は、病院が倒産するまでは、死ぬまで仕事せず、3食昼寝付きで生活できるよ」
という現実を受け入れさせることなのです。
働く側の看護師にとっても、夢も希望もないのです。
「精神科医療は牧畜業」
「精神病院経営は牧畜業」ならぬ発言を、元日本医師会会長の武見太郎がうっかり発言していますが
どんな人間でも、精神病院に入院させておけば、資産となります。
あとは、薬漬けにして本当に脳機能を破壊すればいい。
働かなくても、1日寝てても文句が言われない生活に慣れさせ、「勤勉さ」を奪ってしまえばいい。
そうすれば、従順な羊が作られるのです。
医療処置もなく、「夢や希望もない人たち」の世話をして食べさせてもらう職場。
ただ、生活のために、お金のために、精神科病院で働く看護師たち。
患者を見下し、職員の悪口ばかり言う一般科出身の看護師たち。
どちらが正常なのでしょうか?
「私は精神科で働きたい」
ではなく
「私は精神科でしか働けなくなった」
看護師は、入院中の精神障害者と同じだと思います。
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