心のハンドル操作方法 幸せに生きるための教習所

旧精神科医療は思想警察なのか?

双極性障害もうつ病も変わりなく、生理学的な変化が無いため、「感情障害」と問題をすり替えしただけです。

2018年05月15日 | 精神科看護

「今日は会社(学校)にいきたくない」

ここから病気、脳の機能不全がスタートします。

精神科や心療内科に行っても、何も解決しません。

こんな本も出ていますね!

会社行きたくないひとも同じです。

飲み会行きたくないひとも同じです。

今回は、ここ最近流行している、「双極性障害」=うつ病について、精神医療と絡めての記事を書きます。

「精神病になると、どんな治療がされるのか?」

と一般の人は知りませんが、通常の治療は3療法と言われます。

①薬物療法

②心理療法(集団療法含む)

③通電療法(ECT)

ではないでしょうか?

入院による、環境療法(安静治療)もありますが、これは①薬物療法のカテゴリーだと考えます。

「どれが有効なのですか?」

と聞かれますが、結論からいいますと、

精神病理を臨床から見ていると

ルート①「急性精神反応(陽性型:躁型)」⇒「亜混迷」⇒「分裂病」

ルート②「急性精神反応(陰性型:抑うつ型)」⇒「希死念慮」⇒「躁鬱」

という分岐で進んでいきます。

治療経過を見てみると、「急性精神反応」の段階で適切な治療、セデーションと休息をしていれば

躁鬱や分裂病にはなりません。

しかし、急性精神反応を起こす患者は、「躁状態が続いて、脳が処理できなくなっている状態:夏場の車がオーバーヒートを起こしている状態」に近いため、早急なクーリング(休息)をしないと、車のパーツが壊れていってしまいます。

通常セデーションでは

「生理食塩水で割ったロヒプノールを静脈注射する」

という古典的な睡眠療法が取られます。

その後、モニターをつけて、個室管理します。

上手く行けば、1週間で元に戻ります。

状況説明や疎通ができるようになるには、2,3日かかります。        

「熱でオーバーヒートした車のラジエーターを冷やすとエンジンが冷えるため、車の寿命が延びる」

という修理過程が、急性期の精神科領域の特徴的な介入です。

しかしながら、ここで介入せず、家で放置しておくと、「エンジン=脳」が壊れてしまいます。

そうすると、人間の脳は交換できませんから、修理不可となるわけです。

アクセルワイヤーとブレーキワイヤーが壊れてしまうので、「薬でアクセルとブレーキの役割を補う」しかなくなるのです。

ある意味、現代人は「ほぼ毎日炎天下の元でフルスロットルで走らされている車」のような状態だと言えます。

火傷しそうなくらい熱くなったエンジンや車体を、酒や煙草、ギャンブル、風俗、旅行、グルメなどの贅沢をして休息冷却しているだけなのです。

問題は、「なぜ、毎日フルスロットルで走らされているのか?」という原因に気付くことで、それが自身に問題があり、それを治していくことで解決するのです。

「精神薬はお酒と一緒」「お酒は麻薬と一緒」

これは正しいです。

残念ながら、壊れたエンジンは通常のアクセルとブレーキは機能しなくなり、「覚醒剤というアクセルペダル」と「麻薬というブレーキペダル」がないと正しく動かなくなってしまっている状態なのです。

つまりこれが精神病の本質だといえます。

マライアキャリーが双極性障害とカミングアウトしていますが、芸能人なんて皆、似たようなものです。

一般的な双極性障害の記事を見ていきましょう。

・・・・・・・・・・(マライア・キャリーの精神障害)

<若き日のマライア Mariah Carey - I Still Believe (Official Video)>

 

マライア・キャリーが、「双極性障害(バイポーラー)」であることを、セレブのゴシップ誌『ピープル』の4月23日号で告白した。

全米No.1シングルを18曲、シングル・アルバムで2億枚以上を売り上げた歌姫マライアは、2001年から双極性障害で心理療法と薬物治療を受けていたという。

インタビューによれば、マライアはずっと不眠症だったが、たんに眠れなくて寝床で悶々と過ごすわけではなく、寝ずに仕事をし続けていたという。周囲の期待に応えようとイライラしていたらしい。

そして壁にぶつかるとエネルギー切れで悲しく孤独な気分になって、自分のこれまでのキャリアに見合わないパフォーマンスしかできていないと思ったという。

寝ずに仕事をしているのが気分のアップになった躁状態、やる気がなくなった状態が気分のダウンしたうつ状態で、その交互の繰り返しだとして「双極性障害」という診断になったようだ。


皆さんは感情のアップダウンする病気として「躁うつ病」という名前を聞いたことがあるかもしれない。

ある程度以上の世代なら、作家の「どくとるマンボウ」こと北杜夫さんが自分の躁うつ病をエッセーにしていたのを記憶されているかと思う。

躁うつ病と双極性障害は、名前は異なるがほぼ同じ病状を指している。だが、ちょっとした名前の違いは実は大きな違いにつながっている。

1990年代に起きた躁うつ病から双極性障害への名前の変化をたどると、いまの精神医学の少し歪んだあり方が見えてくる。

感情のアップとダウン、どこから病気か


感情がダウンしたうつ状態については、はっきりした不幸な出来事もないのに本人が気分の落ち込みに苦しみ、会社や学校を休んでいるときに、それを「病気」と見なすことには、そう不思議はないだろう。

これに対して、躁状態とは本人にとってみれば気分がアップして高揚した状態だ。何でもできると考えて、いろんなことに手を出し、多くの場合は失敗する。金銭上のトラブルで家族や周囲が迷惑を被ることも多い。

そのため、社会生活という点では躁のほうがより問題になりやすい。もともとの「躁病」はかなり重症の状態を指していて、誰が見ても「これはおかしい」と感じる。古代のギリシャ・ローマ時代の記録を現代の精神科医が見ても「躁病(マニー)」ははっきり分かるとも言われるほどだ。

たとえば、先に紹介した北杜夫氏であれば、躁状態のときに急に映画を作りたいと思いついて投機に手を出し、1億円以上の借金を抱えたことがあるという。

それに比べて、マライアの場合だと、自分のキャリアに見合った仕事をしようとイライラしながら不眠不休で仕事を続けるのが「躁状態」の症状と診断されている。

私はあれっ?と思ったのだが、ここに違和感をもつ人は多いのではないか。

華やかなトップアーティストなのだから、仕事に熱中して徹夜し、一般人よりも多少ハイにはしゃぐぐらいがハリウッド流の「普通」に思えるからだ。


躁状態の診断基準
現代の精神医学マニュアル(DSM-5)では、躁状態(躁病・軽躁病エピソード)はこう定義されている。

1. 自尊心の肥大や誇大
2. 睡眠しなくても大丈夫という感じ
3. しゃべり続けて止まらない
4. 次から次へいろんな考えがわいて出てくる
5. 注意散漫ですぐに気がそれる
6. 社会的活動、仕事、学業、セックスに過剰に熱中したり、焦燥感を感じたりする
7. トラブルになりやすい買い漁り、投資、セックスなどに後先考えずに熱中する

以上の症状の3つないし4つ以上が、いつもの行動とは違う程度で、少なくともほぼ4日間毎日続いたなら「軽躁状態」で、1週間以上続いてしかも妄想があったり入院が必要になったりするほど重ければ「躁状態」だという。

うつ状態に加えて、こうした躁状態があれば「双極性障害」と診断されるわけだ。

要するに入院するのが1型、通院で十分なのが2型ということなので、あまり科学的には思えない安易な分類の気もする。

それはさておき、実際には、マライアは、インタビューを見ると、うつ状態に加えて「軽躁状態」のある「双極性障害2型」と診断されているらしい。

一言でまとめれば、やる気が無くて落ち込んだうつ状態が続いたかと思うと、ちょっと元気になると自分の好きなことや趣味にだけ熱中する(軽躁状態)、その繰り返しである。

ここで、ははんと思う読者もいるかもしれない。

これはまさに、いわゆる「新型うつ病」として職場のメンタルヘルスで問題になっている症状だ。

実際のところ、双極性障害2型は「新型うつ病」のかなりの部分を占めていると思われている。ただ、この点は話せば長くなるので、ここでは突っ込まない。うつ病と双極性障害2型
うつ病でのうつ状態にも、多くの場合はアップダウンがあって、年がら年中ずっと気分が落ち込み続けるわけではなく、気分が良く普通に過ごせる日とそうでない日があることは知られている。

問題は、この「うつヌケ」がその人の健康な普通の状態に回復した姿なのか、普通よりも過剰にアップした軽躁状態なのかというところにある。

精神科の専門家であっても、前者のうつ病と、後者の双極性障害をしっかりと区別することは難しいといわれている。

普通に考えても区別は難しそうなところを、なぜわざわざ分類する必要があるのか。
精神医学での一般的な既成の説明としては、病気の違いによって治療が異なるからだ、となっている。それは次のような論理だ。

うつ病には抗うつ剤を治療に用いる。

双極性障害のうつ状態に抗うつ剤を使うと、うつから急に逆転して躁状態になってしまい社会的トラブルを引き起こすリスクがある。

昔から躁うつ病の患者さんが抗うつ剤を服用していると急に逆転した躁状態になって大騒ぎになることはよく知られていた。

だから、双極性障害を正確に診断して、抗うつ剤ではなく躁病に効果のある薬剤(気分安定剤:ムードスタビライザー)で治療して、感情が過剰にアップダウンすることを防ぐ必要がある。

そして、双極性障害に使われる気分安定剤は、抗うつ剤とは異なる抗精神病薬や抗てんかん薬なのである。

だが、このストーリーは果たして本当だろうか。

ブランドとしての双極性障害
精神疾患治療薬の専門家で歴史家でもあるデヴィッド・ヒーリー博士によれば、そこには薬の売り込みという利害関係がからんでいる可能性があるという(『双極性障害の時代 マニーからバイポーラーへ』)。

つまり、症状が比較的に軽くてアップダウンのあるうつ病の患者さん(いわゆる「新型うつ病」など)が、双極性障害であると診断され直せば、抗精神病薬や抗てんかん薬の売れ行きが上がるということだ。

そうでなくてもうつ病か双極性障害か判断がつかない場合には、躁病になってしまうリスクがあるなら、抗精神病薬や抗てんかん薬のほうが好ましいということになる。

これは、抗精神病薬や抗てんかん薬を販売している製薬企業にとっては魅力的な話だ。

ヒーリー博士は、感情のアップダウンに対して特異的に有効な治療薬が存在するという科学的根拠はかなり希薄で、感情のアップダウンを強調する双極性障害という診断名の流行が1990年代以降に起きた理由は、うつ病=抗うつ剤というイメージに対抗するための製薬企業のブランド戦略だったのではないかとの見立てを出している。

さらに言えば、躁病に対する治療薬であれば、要するに感情がアップになりすぎて興奮しているので、鎮静作用のある薬剤はなんでも多少は効果があるのではないかとも、指摘している。

また、最近の研究では、抗うつ剤によってうつ状態から躁状態にスイッチするリスクが高まるというのは、精神科医たちの都市伝説で、科学的根拠はないことが判明している。子どもの双極性障害
さて、こうした考え方が深読み過ぎる陰謀論に過ぎないならそれで良いのだが、そうとも思えない事情がある。

米国発で子どもの「双極性障害」が流行病のように増加しつつあるという話があるからだ。

とくに10歳以下での双極性障害が急増して、1990年代から2000年代までに未成年の患者数が40倍になったという。

しかも、その躁状態の症状はといえば、ティーンの子どもの情緒不安定やかんしゃくのことなのである。

かんしゃくを起こす子どもが発育期間ずっと、脳に作用する強力な抗精神病薬を飲み続けるというのは、ちょっと考え物ではないか。


かつて精神科診断マニュアルを作成する責任者でもあった精神医学の重鎮アレン・フランセス博士でさえも、現在の診断基準を公然と批判して「製薬企業の誇大宣伝に洗脳された医師や親や教師に対する啓発キャンペーン」によって「小児双極性障害に敢然と立ち向かう方が賢明だった」とまで主張している(『<正常>を救え 精神医学を混乱させる DSM-5への警告』)。

病気を使った薬のマーケティング(「病気の売り込み(疾患喧伝)」と社会学では呼ばれる)を見抜く情報リテラシーが求められている。

(ただし、ここでの主張は「双極性障害の治療はすべて間違っている」という趣旨ではないので、現在その診断で治療を受けている人は疑問があれば、まず主治医に相談してみてもらいたい)

・・・・・・・・(転載ここまで)

ちなみに、精神科、心療内科のクリニックに行くと何が行われるか?

「無理しないで、薬飲んでくださいね」

で終わりです。

「カウンセリングは臨床心理士が行うので健康保険外ですから、また相談してくださいね」

というオプションがあります。

無料でカウンセリングするのは「精神保健福祉士」というソーシャルワーカー、つまり事務員が行います。

そして、精神保健福祉士と心理士、看護師の配置のある「デイケア」に通所して、

「集団心理療法」を受けます。

これが、クリニックの現状ですね。

メリットは、医師の診断書を書いてもらい、「傷害手当て」が受給できることでしょう。

デメリットは、、、(ご想像にお任せします)

 

ちなみに「バイポーラー」の前は「マニー・ディプレッション・イルネス(MDI)」でした。

ちなみにマニーとは「maniacマニアック」で熱狂的という意味です。

ここでいう、「感情傷害」は「気分傷害」とも言われ、一体何なのか?と問われると原因が定かではありません。

モノアミン仮説も、あくまで仮説ですし、ストレス脆弱性説も否定されています。

実は、現代医療では「脳」のことはほとんど解明されていないのです。

しかし、身体症状(不眠による高血圧、食思不信、過敏性腸炎、アトピー性皮膚炎、メニエール)が端緒となり、

その原因が「精神的=脳」からきていることはわかっているのですが、「どうしたら脳を正常化できるか?」までは不明なのです。

こういった症状、病気を人為的に作るのが、「アルコールやギャンブル、麻薬や覚醒剤を使った依存症」です。

ですから、薬物を使って、アクセルとブレーキをかけて、日常生活できるレベルを維持させるのが治療となってしまっているのが現状なのです。

しかし、薬物は当然肝臓にダメージを与え続けるため、「薬剤性の急性肝炎」で死亡したりする人もいますから、実は医療分野では、「癌治療」と同じくらい、何もわかっていない領域なのです。

「原因が特定されていない分野の問題」をどうやって解決していくか?

科学が進歩しても、実は人間の脳については何も解っていないということが、「感情傷害」を通して理解できるのです。

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