今回は看護師の離職についてお話したいと思います。
「患者の命を預かる大変な仕事だから、離職者が多い」
一般的にそう思われているかもしれません。
私はそれは違うと考えています。
単純に「養成制度、教育制度の問題だ」と思っています。
同じ医療職として「医師」という職種があります。
どれくらいの離職率なのでしょうか?
女性医師の勤務環境の 現況に関する調査報告書
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000163154.pdf
「○ 男性医師は、未就学児の育児中、子育て前と同じ働き方を希望する割合が最も多く、
実際に子育て前と同じ働き方をしている割合は約8割。
○ 女性医師は、「時間短縮勤務」「勤務日数減」「業務内容軽減」を希望する割合が多い。
また、現在常勤医師の1割、非常勤医師の4分の1が「休職・離職」を経験。」
この資料から見ると、医師資格を保有している人で常勤医をしている人の働き方に男女差があります。
ちなみに看護師のバイト代は最低賃金に毛が生えた程度です。
スーパーマーケットのレジ打ちの方が、時給が良いクリニックや総合病院もあります!
看護師は夜勤してナンボの仕事です。
医師のバイト代が時給¥10,000、看護師のバイト代は時給¥1,000
そして上記調査資料から、男性医師は結婚など生活変化があっても働き方の継続は8割する。
しかし女性医師は結婚出産など生活変化があると、常勤医(正社員)が続けられないという調査結果が出ています。
男女比率をザックリとみていくと
医師の男女比率は9:1
看護師の男女比率は1:9ですから
女性が生涯正規雇用というスタイルで働き続けるのは不利な状況になっています。
ただし、時給だけでみると、医師が看護師の10倍もあるため、復職率は高くなるのは容易に想像できます。
潜在看護師は以下の通りです。
潜在看護師が増加している傾向https://t.co/LgHuveKMap
— ”ねこっち”(社会派大喜利) (@B1U3rgXOvpqqhB3) July 26, 2019
「潜在看護師数」
2002年(平成14年)度末の時点では約55万人
2010年(平成22年)度末において、潜在看護師の推計数は約71万人
(+20万人)
看護大学が増えたから、看護師資格だけ取って辞めてしまうからでは? pic.twitter.com/C7sxT30Siz
先ほど、時給の問題と言いましたが、時給を上げるだけでは復職はしません。
単純に復職支援がないことです。
その理由として挙げられるのは、看護師の世界で辞めない人は「その業種が好きな人」「技術知識が高い人」だと思います。
つまり必要とされ、病棟で発言権があれば続けるに決まっています。
逆にそうでない人は、就職してみて向いていないと気付く人、考え始める人だと思います。
それはなぜか?
「OJTや本人の努力、資質に頼る教育しかしないため、現場教育の質も低い」
=結果の平等よりも、機会の平等を重視する、職人さんの世界
「基礎教育、つまり看護学校や大学での教育が悪い」
ことに集約されるのではないでしょうか?
私は四年制大学の看護学科を卒業し臨床に出ました。
現在、3年過程の看護専門学校で専任教員をしています。
そこで思う事はたった1つ。
現場で働く看護師に必要なのは、「①看護技術」「②医療処置の介助技術」「③医学的知識」の順番であるということです。
「看護は人間を見る」というのは嘘で、臨床で必要とされるのは、①と②です。
実際の看護師養成の教育内容は「座学ばかり」です。
技術、演習の時間はどんどん削られていき、眠い瞼をこすりながら、役に立たない、理論を学ぶために座学を受けているのです。
実際、2022年から看護学校でも新カリキュラムが始まります。
そこではさらに、役に立たない座学が加算され、修得単位も、100単位越えになります。
余計に技術を学ぶ機会は減っていきます。
大学はどうでしょうか?
私が卒業した国公立大学の看護学科では技術演習は少ないし、実習でも実際の受け持ち患者へのケアは一切実施しませんでした。
ですから、現場に出てから、就職してからぶっつけ本番なのです。
心電図、エコー検査、採血、輸液、輸血管理、人工呼吸器操作、膀胱留置カテーテル、導尿、吸引、挿管補助、CV造設交換、経管栄養法、ポンプの操作、創傷処置の介助など
新人期間1年で全ての看護技術をマスターし医療処置介助も経験し覚えなければならないのです。
これは配属される科で差がでます。
看護学校の教育では処置介助、検査介助を看護技術と考えている教員も多いです。
しかし、実際の病棟での業務はそこがメインになってしまうのです。
学問の看護と実践の看護は別物です。
ちなみに、人間を理解しても現場の看護はできません。
ましてや、ダーウィンの進化論を信じている段階で、キリスト教文化の西洋人の価値観は理解できません。
人間理解についても「無宗教の日本文化だけ」と狭い範囲、中途半端ですから
結果的に、人間理解もできていない。ましてや社会のことも学んでいないのです。
「人間とは何ですか?」と質問されて答えられる現場の看護師は何人いるでしょうか?
そんなことを答えられなくても、深い思考がなくても手足が早く動けば良いのです。
ちなみに私は「人間とは神に向かって、成長発達していく存在だ」と考えています。
RAPT有料記事605(2021年11月13日)肉は神のようになれないが、霊は神のようになれる。だから霊を成長させれば、神のように苦手なものを全て克服して万能になり、この世でもあの世でも栄えることができる。
RAPT有料記事602(2021年11月1日)変化せず成長しない人は、希望のない空しい生を生きるしかない。しかし、常に変化し成長する人は、喜びと希望に満たされ、真の成功と繁栄の道を行くことができる。
RAPT有料記事519(2020年12月7日)自分の霊魂をきちんと成長させた人は、霊魂が力に満ち溢れているので、肉体まで元気になり、年を取っても疲れず、脳の回転も速くなり、人生を成功させて栄えることができる。
成長するメリット、目的がなければ、人間は辛い思いまでして努力までして成長しようとはしません。
動物の本能は怠惰。
本能のままに生きれば、「変化」を嫌い、無理してまで成長したくない、楽して生活したいと考えてしまうのです。
「本能のままに生きてはいけない、楽して生きても何も得られない」
聖書、キリスト教、RAPTブログには「人生の基本」「人間の本質」について明確に解説されているのです。
学問としての脆弱性ばかりが目立つ看護師免許。
「疾患を抱える人の日常生活の自立を目指す」のが看護ですが、業務は診療の補助、夜間急変の初期対応、事務仕事であるため
ミニドクターが生き残る世界なのかもしれません。
そうなると、少々学費が高くても高齢者相手にSTやOTやってるか、臨床工学技士で機械触ってる方が
専門学校で高い専門的教育を受けられるため身になるかもしれませんね。
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