室内楽の愉しみ

ピアニストで作曲・編曲家の中山育美の音楽活動&ジャンルを超えた音楽フォーラム

計画停電

2011-03-15 22:02:19 | Weblog
大地震による原発事故で電力が足りなくなる事への対策として、昨日から『計画停電』が、突然昨日から実施されている。

日曜日の夜、とっくに寝てしまった人も沢山いたでしょう10時を過ぎてからの発表で、流石に翌朝すぐには実施されなかったけれど、首都圏から少し遠い静岡、山梨、茨城、千葉の一部で夜になってから『計画停電』が初実施され、今日は朝から近郊でスタートしている。

電車会社が本数制限したり、運休したりで、大混乱。

そして、今日の夕方、ウチも含まれる第1グループの番が来た。15:20~19:00 の枠内で、16:02 にぷちっと電気が切れて、TVをはじめ、電灯、電話、パソコンの充電ランプ・・みんな消えた。電話の子機には「ガイセン、ケンガイ」の文字。


まあ、こういう時はピアノを弾くに限る・・と思って、ウォーミングアップのルーティン、バッハ、ショパン・エチュードなどをさらって、「この際、気分だけでも」と思って、メンデルスゾーンの”春の歌” を弾く。18~19℃ほどで、手もなかなか温まらないし、暗くなってきたので止める。


パソコンのメールを見よう、と思ってMacBookを開けると、電波が来ていない。モデムもルーターも電源が切れているからだ。そーか、停電だとメールも出来ないし、ネットも出来ないんだ。


出窓から外を見ていた父が「見てごらん、電気がついている所があるけど、あれは何処だろう」と言うので、私も見てみる。

        

        第1グループと違うエリアなんだな、きっと。


        

        自家発電を持っているのかな・・。


夜の帳が下りてくると、灯りはよりハッキリと見えてくる。小学校と思われる灯りも見える。

あと1時間で終わる・・と想いながら、バンドネオンの池田くんからのアルゼンチン土産のランプを点滅させてみた。


        

        私のように薄暗い外を眺めている人がいるかな・・。



あと1時間、という余裕と、家族と居る安心感があるから「これも一興」と思える。下では、キッチンでペンダントライトのランプシェードにひもで懐中電灯をぶら下げて母が夕食の用意をしている。母も「こういうのも面白いじゃない?」なんて暢気なことを言っているが、毎日これじゃ、きっとツライだろう。


そういえば、計画停電のグループ分けだけど、東京23区はやらないの?足立区、目黒区、大田区、荒川区、世田谷区はあるけど、それ以外の区はやらないの?不公平じゃない? 3時間は長いから、1時間ずつでも、みなでちょこちょこ”計画” して停電すれば公平だけど。

ゴミ当番も自分がやればキレイに捨てるようになるけど、皆が平等に停電に耐えた方が、皆で省エネやれるんじゃない?痛みを知らないと、ヒトの痛みは分からない。



昨日のイトーヨーカ堂。営業時間が限られるので、人が殺到して、レジに並ぶ長い行列ができていた。

        


        そして小品が無くなった棚。

        


        気味が悪かった。それでも、殺気立ってはいない。


「16日までに、再び巨大地震に襲われる確率は70%」とTVで言う学者がいたせいか、買いだめムードになっているのだ。

まだ、穏やかで冷静でいるけれど、懐中電灯用の単一電池が何処にも無い。ダイジョーブか、ニッポン!?








鳩の森愛の詩保育園・卒園式

2011-03-15 12:00:26 | Weblog
大震災から2日後で、心配されましたが、横浜市泉区弥生台の《鳩の森愛の詩保育園》の卒園式、日曜日に予定通りに、近くの小学校の体育館で行われました。園長の”せぬママ” は仙台ご出身。福島に祖父母がいらっしゃる園児もいたりするのですが、今年は「何とかご無事で!」の祈りを込めた卒園式となりました。


        


先ずは、元気に子供たちの荒馬おどりの披露です。一人一人の歌の歌詞にも頻繁に出てくる「ラッセー、ラッセー、ラッセーラ!」のかけ声で登場します。

   
        


足も腰も、身体が丈夫でないと踊れないステップを見事に踊る子供たち。3歳児4歳児の可愛いかけ声。みんなが健気に一生懸命で、感動して涙をこらえるのが大変です。


        


        先生たちの、迫力のある演技。

 


最後は、手綱をぐるぐる回しながら退場します。その立派な姿に感動します。


        



        次は、お父さんたちの出番です。『ロックソーラン!』


 


 

 
すでにコンサートや運動会など、ことある毎に披露しているので、流石に踊り慣れて上手になっています。


 


リーダーの、りおぴーのお父さん。歌に歌われた通り、カッコ良かったです。



        お父さんも子供たちも急いで晴れ着に着替え、そして、いよいよ卒園児の入場です。


        


        リハビリ中のミッチャンが一人一人に握手をして迎えます。



一人一人お立ち台に立つと、みんなで歌います。指揮とピアノ、前半は田辺先生父娘チーム。後半の我がチームの写真はありません。


        


        私が曲をつけたみゆきちゃん。トップバッターでした。


 

歌詞の書かれた卒園証書を受け取って、高々と見せます。そして「大きくなったら**になりたいです。なぜかと言うと・・」


 子供たちの晴れ姿を見守るお母さん、お父さん・・。

 


所々、りえちゃんのトランペット、まなちゃんのフルート(私が伴奏の時だったので写真が無くてごめんなさい)指揮者・新井さんのマンドリンも入りました。

 


功労者としてとつぜんお立ち台で花束を受けて照れる、みゆきちゃんのお兄ちゃん、たすく君。兄弟三人、お父さんお母さん一家全員で歌ってくれました。

 


OB のお父さんで毎年、合唱団にさんかして下さる原さんもお立ち台に呼ばれて、戸惑いながらも嬉しそうでした。

 


こういう方たちが、善意の輪を広げて下さるんだなあ、といつも思います。


自分の伴奏風景はいつもながら無いんですが、最後に子供たちが抱っこリレーで退場する時に、今回は新井さんにマンドリンでメロディを弾いて頂き、無事に終了。


終了後、来賓の方々と、姉妹園のあすなろ保育園に行って、軽食打ち上げ。心のこもったチマキおこわをご馳走になりました。


        




10時半の少し前ころに、弱いながらも少々長い地震が揺れて、一瞬緊張した空気になりましたが、何の問題も無く、先生たちが急いで出入り口の確保をしただけで、すぐに再開。皆さん、気持ちよく、全21人分、21曲を歌い切りました。これから困難も来るかもしれないけど、みんなで立ち向かおう、という気迫、気概に満ちた、感動的な卒園式でした。


みんな、逞しく立派な大人になって、幸せな人生を歩んでほしいなあ。