
蛍から連想できる落語・・・そうか、「乳房榎」に落合の蛍見物の場があったが・・・
まさかと思いつつ期待して会場へ。
プログラムを見ると三遊亭円朝作とある。やっぱりやるのか?
「蛍」選んで正解だったなぁと開演前からワクワク・・・
どの場面をやるかわからないが、場合によっては三三が一席やって、そのあと2席分「乳房榎」かもと思っていると、前説で飛んでもない事を言い出した。
三三に無理やり前半をやらせて、その後を継ぐという。
「すいません今日は二人会です」
こちとらにとっちゃ望むところ。願ったり敵ったり。
柳家三三 「乳房榎~おきせ口説き」
立川談春 「乳房榎~重信殺し」
中入り
立川談春 「棒鱈」
落語(怪談噺)の中でもピカレスク度の高い「乳房榎」浪江。
この噺は円生のレコードで聴いた事があるだけ。
「おきせ口説き」をやりたいために乳房榎をやっていたというだけあって円生の「おきせ口説き」の息詰まる話芸は聴き応えがあり、何度も聴いた。
円生という人は浪江のような嫌な悪党をやると実に上手い。
おきせの操と、その後浪江を憎らしからぬように思うようになる哀しさはエロティシズムさえ感じる。
それを三三。やらせる談春も「三三なら」といったところかもしれない。
円生と比べるのは酷だが、若い三三に観客は固唾を呑んで聞き入った。
談春、今年40歳になって初めて自分の夏の絶景が「蛍の乱舞」に変ったという。
小一時間、蛍をみつめながら、ずっと自分自身の来し方、行く末を考えていたそうだ。(プログラムより)
菱川重信も、また蛍を見て同様初心に帰り、龍を完成させようとするが・・・
殺されたはずの重信。そして闇に無数の蛍・・・
これから、まだまだ良くなりそうな談春の「乳房榎」また、数年後に聴きたい。
中入り後は、お馴染みのお笑いという事で「棒鱈」
以前にも書いたが、笑いの少ないジックリ聞かせる主任ネタのあとのあっさりした爆笑落語の演出はとても良い。上方には主任のあとバラシという役があるらしい。
お腹一杯のあとのデザートといったところか?
「棒鱈」はさん喬師のを良く聴くし、好き。
談春の「棒鱈」は初見。面白い!
談春は田舎物をからかい切って捨てる噺が実に小気味良いですね。
鮫島さんのお座敷に上がると芸者達はとても勉強になるらしい。
さて、乳房榎に戻りますが
このあとどうなるか。談春が言うように話が錯綜してきますが、けっこう面白い。
赤子であった真与太郎が5才で仇を討つという・・・
興味のある方はちくま文庫「怪談牡丹灯籠・怪談乳房榎/三遊亭円朝」をご一読下さい。

10月8日
池袋 芸術劇場小ホール
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談春、三三。まだまだこれから良くなっていくでしょう。
まさかと思いつつ期待して会場へ。
プログラムを見ると三遊亭円朝作とある。やっぱりやるのか?
「蛍」選んで正解だったなぁと開演前からワクワク・・・
どの場面をやるかわからないが、場合によっては三三が一席やって、そのあと2席分「乳房榎」かもと思っていると、前説で飛んでもない事を言い出した。
三三に無理やり前半をやらせて、その後を継ぐという。
「すいません今日は二人会です」
こちとらにとっちゃ望むところ。願ったり敵ったり。

柳家三三 「乳房榎~おきせ口説き」
立川談春 「乳房榎~重信殺し」
中入り
立川談春 「棒鱈」
落語(怪談噺)の中でもピカレスク度の高い「乳房榎」浪江。
この噺は円生のレコードで聴いた事があるだけ。
「おきせ口説き」をやりたいために乳房榎をやっていたというだけあって円生の「おきせ口説き」の息詰まる話芸は聴き応えがあり、何度も聴いた。
円生という人は浪江のような嫌な悪党をやると実に上手い。
おきせの操と、その後浪江を憎らしからぬように思うようになる哀しさはエロティシズムさえ感じる。
それを三三。やらせる談春も「三三なら」といったところかもしれない。
円生と比べるのは酷だが、若い三三に観客は固唾を呑んで聞き入った。
談春、今年40歳になって初めて自分の夏の絶景が「蛍の乱舞」に変ったという。
小一時間、蛍をみつめながら、ずっと自分自身の来し方、行く末を考えていたそうだ。(プログラムより)
菱川重信も、また蛍を見て同様初心に帰り、龍を完成させようとするが・・・
殺されたはずの重信。そして闇に無数の蛍・・・
これから、まだまだ良くなりそうな談春の「乳房榎」また、数年後に聴きたい。

中入り後は、お馴染みのお笑いという事で「棒鱈」
以前にも書いたが、笑いの少ないジックリ聞かせる主任ネタのあとのあっさりした爆笑落語の演出はとても良い。上方には主任のあとバラシという役があるらしい。
お腹一杯のあとのデザートといったところか?
「棒鱈」はさん喬師のを良く聴くし、好き。
談春の「棒鱈」は初見。面白い!

談春は田舎物をからかい切って捨てる噺が実に小気味良いですね。
鮫島さんのお座敷に上がると芸者達はとても勉強になるらしい。

さて、乳房榎に戻りますが
このあとどうなるか。談春が言うように話が錯綜してきますが、けっこう面白い。
赤子であった真与太郎が5才で仇を討つという・・・
興味のある方はちくま文庫「怪談牡丹灯籠・怪談乳房榎/三遊亭円朝」をご一読下さい。


10月8日
池袋 芸術劇場小ホール



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