「火曜の夜は新東宝」
「汚れた肉体聖女」1958年 新東宝 監督:土居通芳
平恵利は、兄の友人に暴力で犯されて不幸にも妊娠してしまい、中絶手術後、全寮制の修道女学校に入校した。数年が経ち、恵利は新入生・神山アンナと寮で同室となり、アンナの無邪気な言動を恵利が嗜めるという日々が流れていく。そして学園祭の夜、恵利とアンナは禁断の関係に堕ちていく。そんな二人を、アンナに好意を寄せる柏木ワカが見つめていた…。
時代柄露出度こそ少ないが修道女を扱ったどエロ百合映画で、優等生が新入りの悪女に翻弄されるうち同性愛の関係になってしまう。小悪魔神山アンナの大空真弓を巡って女の恋情が絡み合ってドロドロ。露出度少なくとも女優陣のクオリティが高く楽しめる。
いかにも当時な水着姿で夜のプールサイドに横たわる大空真弓と高倉みゆき。
若き悪魔の大空真弓が自然の中で歌う聖歌も素晴らしいが、学園女子たちの憧れの優等生平恵利の高倉みゆきと同じく優等生で対抗する柏木ワカ・魚住純子の美貌も捨てがたく、地味目でははるが片想いの子分キャラ曽根の城実穂も味わい深い。
女の園に後半登場する冷徹男、江見俊太郎の表情が不気味すぎて、ここからカーアクション含むサスペンス展開になったり、階段落ちはあるは、果ては底なし沼まで登場して新東宝ならではの楽しみがある。
そうそう、本作、出演者に原知佐子の名を見つけて断然鑑賞に至ったわけだが、原は脇役ながら黒縁眼鏡の修道女で萌える。
池袋 新文芸坐
2023年7月
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