好き嫌い

2016-09-05 23:06:10 | 読書、書物

  晴れ後曇り。一時、雷が鳴っていたが、特に雨は降っていない。

 旅行疲れがどっと出て疲労感が著しい。会社の旅行だものネ。仕事の延長みたいなもんです。

 カズオ・イシグロ著「充たされざる者」を読み終えた。九百ページ超の長編であったが割とサクサク読めた。奇妙な不愉快さやモヤモヤが連続し、「この先どんな展開があるのか」と疑問に思う事もしばしば。結局、最後は夢だったのか現実だったのかははっきりとはしないが、終わり方がなんとなく爽やかに感じられた。吹っ切れた、という感覚。万人受けするような作品ではありませんが、多少の忍耐力を働かせれば読破は可能だと思います。イライラさせられたりもするので好き嫌いははっきり分かれると思う。ちなみに、私は嫌いです(笑)。得体の知れない街に潜り込んだような異様な雰囲気は好きですがね。

 長編(と、旅行)で疲れたので、次は江戸川乱歩全集を。少年探偵団シリーズが続いてぱっとしませんが、こちらも忍耐を働かせて読みましょう。発売当時は子供達がワクワクしながら読んだんでしょうね。今はこういう感覚が薄れすぎて恐ろしいですが。探偵小説にワクワクするような子供達は少ないのでは? 殺人ゲームなんてのにはワクワクしてるんでしょうが。なんだか恐ろしい世の中ですね。