留学生の作文の中に面白い表現を見つけました。
「国から母が来ると聞いて,『雲をつく』ほど,うれしかった」
何か違う。しかし,どう直していいのかすぐにはわからない。
「雲をつく」というのは,背が高い様子を表すので,「雲をつくばかりの大男」が正しい。
では,「天をつく」か?いや,「天をつく」は,非常に高い,またすばらしい勢いであることのたとえ,つまり衝天だから,これも違う。では,何だ?!
ああ,「天にも昇る」だ。
「国から母が来ると聞いて,『天にも昇る』ほど,うれしかった」
これだ。慣用句は意外に難しい。
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