何故、改易されなかったのでしょうか？？

今度は『生き残る事が義だ』と話す兼続
義ってとても便利な言葉の様です
あまりにも義の意味が分からなくなったので少し調
べてみました
「物事の真のありよう」
「人間に平等に備わっていて、不滅のもの」
などなど色んな解釈がある様です
どうやら愛と同じく形の無いものの様ですね

家康との謁見を兼続任せにして伏見の菊姫に会いに
ゆく景勝
家康が怒るのも無理はありません
当時としては全く有り得ない話ですよね。
かと思えば、秀頼への年賀の挨拶の席で嗚咽して話
せなくなり兼続に代わってもらったりと現代ドラマで
もあまりお目に掛れないシーンの連続でしたね

戦国のホームドラマを描きたかった様ですが、あま
りにも滑稽です
菊姫が結婚指輪をしてても何ら不思議の無い様な気
すらして来ます

それはそうと、一人で家康に謁見した兼続に伊達正宗
が助け舟を出した形になりましたよね
家康から正宗が兼続を気に入っている様にとられてま
でも…
今回のドラマで唯一のシリアスなシーンでした

僕は反徳川であったにも関わらず上杉家が改易になら
なかった理由が伊達正宗にあった様な気がしています。
西軍の中でも改易されなかった大名も確かにいます。
大きいところでは島津と毛利ですね
しかし、この両家には改易されなかった理由がありま
す。
上杉とは根本的に違うのです
上杉は戦の元を作り最初から反徳川で貫いたにも関わ
らず減封とはかなり甘い処分と言えますね

家康から100万石のお墨付きを貰っていたと言われてい
る正宗ですが、関ヶ原の論功行賞では微増に留まった
伊達家
ある意味約束を反故にされた訳ですから正宗にしてみ
れば面白い筈がありません

一方の上杉家も改易ともなれば流石の景勝も座して死
を待つ様な決断はしない筈です
上杉と伊達の利害が一致し徳川と一戦交えるとなれば
一大事
それどころか、天下に野心の無い景勝の事、正宗を総
大将にして家康に挑む可能性もあった筈です
そう云う意味では正宗の存在が脅威となるのです
関東以北の上杉＋伊達＋佐竹＋α
南では福島＋加藤＋毛利＋黒田などが結果的に反徳川
で纏まれば一大事。
それほどこの時期はまだ政情不安定な時だったと僕は
思っています

名目上とはいえ征夷大将軍より上の官位の豊臣秀頼が
いるのです
大義名分もたちます

他の大名が反徳川で旗揚げしても大した事にはならな
いと思いますが、上杉と伊達が連合すれば話は別
仕方なく徳川に従っていた大名が一斉に寝返る可能性
だってあるのです
あくまでも個人的なシュミレーションの域を出ませんが…

来週は兼続の弟・大国実頼追放の話みたいですね
本来、とっくに出奔している筈の実頼。
来週のドラマではどの様にして兼続兄弟を描くのでし
ょうかね～



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