日本一の大天狗と言われた後白河法皇ですら手を焼いたのが
御坊さん、特に僧兵による強訴には打つ手なしですね
自分達に逆らうと天罰が下るとでも言いたげな僧兵達ですが、
呪詛が信じられていた時代、王家も武士も手が出せなかったよ
うです
そう言えば批判のあった王家の呼び名が朝廷に代わっていたよ
うな…
NHKも強訴に屈したのでしょうか
今週は祇園社事件の前哨戦として描かれるとばかり思っていた
のですが、これほど色んな愛の形を見せられるとは
鳥羽院と璋子・得子、清盛と時子、義朝と由良姫、愛の形には限
りがなさそうです
「平家にあらずんば人にあらず」と言ったのが平時忠、清盛の後妻
時子の兄ですね。
世渡り上手とも言えますが、僕には究極の風見鶏にしか見えません。
その時忠、平家が壇ノ浦で滅亡したにも関わらず三種の神器の一つ
を義経に渡した功で死罪を免れ能登に流罪となります
自分の娘まで義経に差し出したのですから何とも…
義経を婿に迎え生き延びようとしたのでしょうね
時忠の家も高見王を祖としている点では清盛と同じですが、武門平氏
とは違い文官の家だったようです
清盛の権威を後ろ盾に大納言にまで出世、権力の頂点を極めましたが、
驕れる平家は久しからずの通り生きた人物だったのでしょうね
それにしても時忠の父親役・蛭子能収、台詞の棒読みは酷い。
もっとましな役者がいないものでしょうか??
ミスキャストも極まれりといった感じです
ところで
時忠の他に平家一門で寿命を全うした人物が登場しましたね
元服した忠盛の五男・頼盛。
頼盛は平家の都落ちにも同行せず京に残っていました。
何故、頼盛一族だけが平家西走に加わらずに京に残ったのでし
ょうか??
当時の平家の当主・宗盛は都落ちの際にも連絡を取らなかった
らしいのです
偶然なのか?それとも…
頼盛と頼朝がコンタクトをとっていたと言う説もあります
頼盛は賭けに出たのかも知れません??
確信の有る賭けに…
頼盛の母である池の禅尼が、頼朝の命を救ったのは有名な話で
すが、頼朝は池の禅尼を命の恩人として接し息子の頼盛にも危害
を加えないと約束したとも言われています
勿論、口約束の息を出ない話だと思いますが、頼盛にとって賭ける
価値はあります
このまま一門と西国に落ち延びても源氏の勢いには勝てないと思っ
たのでしょうか??
平家滅亡以前にも頼朝と接触していたと思われる頼盛。
その後頼朝からもかなり厚遇されているところを見ると頼盛は賭け
に勝ったようですね
池の禅尼に救われた頼朝、池の禅尼の恩に報い禅尼の息子・頼盛
を助けた頼朝。
つくづく人の運命は分からないものです。
間接的ですが貴族社会から武家社会への道筋をつけたのは池の禅
尼だったのかも知れません
その禅尼が藤原一族の娘だったのも脾肉ですね。
頼盛と頼朝、一字違いだったのにも因縁を感じます
『そちとは名前を見ると兄弟のようじゃ』と頼朝に言われたかも知れま
せんね