函館 Glass Life

函館市田家町で眼鏡店「サポートGlass」を営む店主の趣味と感じたことの
日記です。

風林火山と足軽の陣笠!!

2007-07-23 | 歴史
初めての負け戦に呆然と立ち竦む晴信
負けを認めたくない晴信は陣を中々引き払おうとしない。
板垣・甘利を失ったショックが尾を引いているのだ。
しかし、失ったものは多かったが、ようやく敗北の原因が
己の心そのものにあった事に気付いた晴信
勘助が『敵はお館様の心にある』と言った言葉を思い出します。
武田は小笠原軍に勝ち、見事に上田原の敗戦から立ち直りましたね
「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり」
晴信が戦死した板垣にそう呼びかけていたのが印象的でした。
それにしても、このドラマで信濃守護の小笠原長時がうだつの上が
らない武将として描かれていますが、僕としては納得できないのです!!
今回の「塩尻峠の戦い」の後「野々宮の戦い」と言って、10倍もの
武田軍と激戦を演じているのです。
この時、長時は死を決していたので、家来に「自分より前に出るな」
と言い先頭を切って武田軍に突入していったといいます。
中々の猛将ですよね
この時、長時が一撃で敵の兜を真っ二つに割ったといいます。
後に小笠原家では、この刀を「兜割かぶとわり」と言って家宝に
したのです。
結局、多勢に無勢小笠原軍は中塔城に立て篭もるのですが、武田から
の投降の誘いも、小笠原より家格が下の武田には従えないと断り、
関東管領上杉謙信を頼って落ち延びて行くのです
小笠原長時、中々気骨の有る武将だと思いませんか
ドラマで、軟弱な信濃守護として描かれているのが、とても
気になる僕なのです

ところで
戦も2,3日で済めば良いのですが、1,2ヶ月はざらで
下手をすると半年以上もかかるのです。
勿論、槍や刀は必需品ですが、一番大事なのが食料です
今の様に、カップ麺やインスタント製品があればよいのですが
時は戦国、干し餅や干し柿は有ったでしょうが、炭水化物は
米オンリーなのです。米は生では食べられません。
もし食べたところでお腹をこわすだけですよね
米や味噌を料理するのには鍋や釜がどうしても必要になります。
こういう、煮炊きの道具まで個人で準備しなければならなかったのです。
勿論、裕福な武士は専用の運搬係を雇えますが、一般の武士はそうは
いきません。
戦場での炊事で一番大変なのが米を炊くことなりですが、鍋や釜を
なくしたりしても米を炊く道具があったのです。
何だと思いますか??
答えは、足軽がかぶっている陣笠なのです
円錐形の陣笠をひっくり返して木に吊るし米を炊いたそうです。
鍋の代わりに汁物も作ったでしょうね。
言い換えれば、鍋をかぶって戦争をしていたわけです
ここで戦場での正しい米の炊き方講座
戦場では水を多めにしてかなり柔らかく炊くのです。
お粥に近かったかも知れません。
何故かと言うと、生炊きの米だとお腹を壊しかねないからです。
もし、戦場で体調を崩しても、ゆっくり養生する訳にはいきませんよね
下手をすると殺されかねません
もしかして、お腹を壊したふりをして、戦線離脱した足軽が
いたかも知れませんよね
勿論、同じ手は二度は使えないでしょうが…






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4 コメント

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なるほど~~ (むぎこ)
2007-07-23 13:29:37
小笠原さんて猛将だったんですね
知りませんでした
そうなると、いきなりあの細面のしたに「脱いだらすごい」マッチョだとおもしろいなあ・・・なんて思いました
ドラマはドラマ・・・板垣さんも実情は違うという話しもありますから・・でも小笠原の血縁の人おこるよねという意見もちらほらありましたから
その時歴史は動いたあたりで彼の名誉回復してくれるといいですねNHK

さてちなみに米・・って玄米ですよね
返信する
TBありがとうございます。 (はたぴょん)
2007-07-24 00:13:03
確かに小笠原にしろ、高遠にしろ
滑稽で間抜けな感じに描かれていて
長野県人としては複雑ですが
真田幸隆と村上良清の引き立て役として
使われているように思います。
返信する
Unknown (ニトイッチ)
2007-07-24 01:43:54
むぎこさん、こんばんは。
あくまでもドラマなので、対比する人物が必要なのでしょう。
今回の大河ドラマでは、高遠と長時が割りを食っている
のだと思います。
NHKで小笠原長時の特集をやって欲しいものです。
勿論、司会は松平さんですよね!!
因みに、米は玄米だと思いますよ。
返信する
Unknown (iseッチ)
2007-07-24 01:50:14
はたぴょんさん、こんばんは。
仰る通り引き立て役だと思います。
群雄割拠の戦国で、仮にも信濃守護として
家を守ってきたのは並大抵の事ではないと
思います。
全くの凡人なら、あっという間に滅亡する筈
ですよね。
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