どっちが勝者？皮肉な賠償金！！

京に着いた家茂ですが、その今日では尊王攘夷の嵐が
吹き荒れています
天誅の名のもとに日常的に暗殺が横行していたのです
そんな中で攘夷不可能を天皇に奏上するなど出来る筈
がありません
慶喜が言った『攘夷の約束をしたれけど果たせなかっ
た』と言うしかないのです。
時間稼ぎをする方便ですよね。
攘夷の為、人質になった家茂ですが遂に発病してしま
いましたね
持病の脚気が出たのでしょうか？？
因みに、和宮も脚気が原因で亡くなったという説もあ
るのです
夫婦揃って甘い物ばかり食べていたのでしょうか？？
同じ病気で亡くなるなんて中の良かった証拠ですね

そんな中、遂に薩英戦争が勃発しましたね
原因は勿論、生麦事件です。
一体、この戦争はどちらが勝者なのでしょうか
死傷者の数ではイギリス側63名、薩摩側8名だったと伝
えられています
人的被害だけ見ると圧倒的に薩摩の勝利ですね
イギリス艦隊の死傷者の中には旗艦の艦長・副長も入っ
ているのです
イギリス艦隊の襲撃を事前に察知していた薩摩軍は、用
意周到に準備していました
天候も薩摩に有利に働いた様ですね。
元寇の時と同じく神風が吹いたのでしょうか
尤も、最初の頃だけだった様なのですが…
薩摩軍は演習もかなりしていた為、砲弾の命中率も高かっ
た様です
薩摩の被害は家屋を含めた物的被害が多かったのです。
当時は木造建築ばかりなので延焼により、かなりの建物が
焼失したのでしょうね
イギリスの艦載砲による艦砲射撃の為でしょうか
射程距離の長さが違うのですから仕方ありませんよね。
結局、薩摩とイギリスは講和する事になるのですが、薩摩
から賠償金として25000ポンドをイギリスに支払う事で講和
が成立
と、ここまでは普通の交渉の様に思われますが…
薩摩は賠償金の25000ポンドを幕府から借用してイギリスへ
支払ったのです
が、結局薩摩は幕府にこのお金を返してはいません。
いわゆる借金の踏み倒し！！
生麦事件の賠償金として幕府は100,000ポンドをすでにイギ
リスに支払っているので、薩摩に貸した25,000ポンドと合わ
せると125,000ポンドも支払った事になるのです
争いの種を作ったのは薩摩とイギリスですが賠償金を支払っ
たのが幕府という何とも変な構図ですね
その後、薩摩とイギリスは手を結び討幕に突き進むのですか
ら何とも皮肉！！
踏んだり蹴ったりとはこう云う事を云うのでしょうね
幕府財政が逼迫している時期に125,000ポンドは大出費。
賠償金の支払いも幕府が弱体化の遠因のだったのでしょか？？
幕府側から見れば何とも腑に落ちませんよね


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