新!編集人の独り言

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プロレス会場でナンパするバカ後輩(後編)

2006-12-03 14:50:33 | Weblog
さて、休憩時間の真っ最中。
席で友人と話している後輩の後ろにコソッとまわり、パンフを丸めて頭をポカッ!
「んぁあ?」
『なんだこの野郎、やるんか!』というようなゴンタ顔してこっちを向く後輩。
ほう、こいつ、普段はこんな奴なんかぁ。

「よぉ」
満面の笑み(でも目は笑っていない)を浮かべてご挨拶。
すると、あーら不思議。喧嘩上等と言う顔からいつもの優柔不断顔に変化していく。
『うわー、大魔神ってこんな感じで変わるんだろうなぁ』

「な、何で編集人さんがここにいるんですかぁ」
「別に不思議じゃないだろ、ここプロレスの会場だし」
「あ、あ、そうっすね。そうっすよねぇ」
なんか、俺に言っているというより自分に言い聞かせてないか?こやつ。
「お前こそ、何やってんだよ」
「いや、友達がプロレス行こうっていうもんだから、一緒に・・・」
「いいところで見てるなぁ」
「あ、はい、すんません」
「いや、迫力あるだろ。最前列は」
「あ、そうっすね。編集人さんはどこでみてんすか」
「俺はバルコニーだよ。あそこで見るのが好きなんだ」
「あ、そうなんすか。今度よければ、友達に頼んで、安く手配しましょうか」
「いいよ、いいよ、俺『バルコニーで見るの好き』なんだよ」
「あ、そうなんすか、バルコニーって見やすいんすか。俺後楽園初めてなんすよ」

来た!

「うん、見やすいんだよ。リングが真下にあるみたいで、リングの攻防とかわかるんだよ」
「あ、そうなんすか。いいっすね」
「後な、あそこだとリングサイドとかの攻防とかあるだろ。死角がないからすっげー見やすいんだよ。だからな、例えばリングサイドの客が何やってるかわかるんだよな」
「!!」
あ、ちょっと顔色が変化した(笑)
「しかし、何だよな。お客にも色々あるけどさ、やっぱ選手が一生懸命試合してんのに、そっちのけでおしゃべりとかするのはマナー違反だよな。そう思わない?」
「は、はい。そうですよね」
「ましてや、ナンパまがいのような行為をしちゃあいかんよな」

「!!!!!!!!!」
動揺しとるなぁ(笑)

「いや、違うンすよ。違うんす」
「何動揺してんだよ。何?お前そんな事してたの。」
「いや、違うンすよ。ただ、女性が初めてのプロレス観戦なんで教えてたんすよ」
「お前、後楽園初めてじゃないのか?」
「え?」
「初めてなのにプロレス観戦教えるほど詳しいのか?」
「あ、いや」
語るに落ちたな、このバカタレ(笑)
「まあ、ナンパもいいけどよ、試合はちゃんと見ろよ。やっぱ選手は一生懸命やってんだからさ」
「いや、違うんす。ナンパじゃないんすよ~」
「わかつた、わかった、隠さんでいいって。健全なことよ。でも俺のテリトリーでナンパはやめてほしかったなぁ」
「ちょっ、ちょっと待ってくださいよ」
「プロレス好きな俺にとって、この神聖なる後楽園ホールが、お前にとってはただのナンパ場所でしか見ていなかったというのは・・・悲しかったなぁ」
「違うんす。、いや、勘弁してください。」
「悲しいなぁ、うん悲しい」
「いや、いや、いや、すんません。すんません」
「ナンパしたんだろ?」
「あ、いや」
「してたんでしょ?」
「・・・・あ、はい、すんません」
「プロレスをおちょくってるなぁ(笑)」
「あ、いや違うんです。いや、あ、すんません」
パニックに陥ってるわ。
「すんません、すんません、このことは会社で言わないでください」
「何で」
「みんなから総ツッコミ食らうじゃないですか。お願いします。僕の人生終わっちゃいますよ~」
「そんな大げさな」
「お願いします。本当にお願いします」
「でもなぁ、最初俺に睨み利かしたしなぁ」
「あ、すんません。すんません」

もう、顔色わるいからなぁ。『今日はこのくらいにしといたる』かぁ(笑)」
「わかった、わかった、お前の気持ちはよっく分かったよ」
「ありがとうございます」
「人生終わっちゃうっていうのは大げさだろ」
「いや、A達さんの突っ込みがキツイんですよ」
「ああ、ヤッちゃんかぁ(笑)」
「A達さん、こういうネタ大好きじゃないですか」
「好きだよなぁ」
「人生終わっちゃいます」
「お前の気持ちはよっくわかったよ」
「ありがとうございます」
「まぁ、『今日は』プロレス楽しめよ」
「ありがとうございます」


翌日・・・
こいつのところに満面の笑みを浮かべたA達さんがやってきた。
「何、お前昨日後楽園にプロレス見に行ったって?」

自分はこいつを後楽園で見たくらいは言ったんですけど、肝心なナンパの部分は言わなかったんですよ。でもこやつ、パニクって自らカミングアウトしちゃったので、その後、総ツッコミをくらってました。

人は自分の事を『悪魔』という(笑)


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プロレス会場でナンパするバカ後輩(前編)

2006-12-03 06:38:40 | Weblog
今日はうちのバカ後輩の話。

こいつは、体はすっごくデカイ。もともとラグビーをやっていた為、パワーもある。
ただし、よくいえば優しい心の持ち主、悪く言えば優柔不断な奴なんですよ。
だから、結構会社ではいじられてました。

「ちょっと待ってくださいよぉ、勘弁してくださいよぉ」

これがこやつの代名詞(笑)

さて・・・
ある日、自分がプロレスを見に後楽園ホールへ行ったときの事。
この日は女子プロレス。ここの団体は比較的かわいい女子選手が多く、男性ファンも多かったりする訳で、会場内は男女半々ってところか?
自分はといえば、立ち見券を買い、バルコニーで見るのがいつものパターン。
いや、全体が見渡せるし、リングから近いので、本当にオススメなんですよ、後楽園ホールのバルコニーは。

さて、いつも通り東バルコニーに場所をとり、一緒にいる仲間とバカ話とかウラ話とかして時間を潰しながら会場を見渡すと・・・・ん??
「あれ・・・・今田じゃねえか?」
そう、前述の後輩がいたんです。しかも特別リングサイド、さらには最前列。
「あれ、編集人さんの知り合いですか」
「そう、あんにゃろー、最前列だぁ?10年早いぜ。よし、明日はこれで奴を攻撃する」
・・・半分ジェラシーだったりするんですけどね。

そうこうしているうちに試合開始。
選手達が白熱した攻防を展開しているのを観戦しているうちに後輩の事が頭から吹っ飛びかけたその時・・・
「編集人さん、編集人さん、後輩がおかしいですよ」
「えっ、えっ?何だって?」
後輩のほうに席をやると・・・あっ!

女性二人組に声かけてやがる。ナンパかよっ、しかも試合中に、その上女子の。
「ナンパ・・・ですよねぇ」
「ナンパ・・・だよなぁ」
「試合中に、最前列でナンパはまずいですよねぇ」
「試合中に、最前列でナンパはまずいよなぁ」

そのあとも後輩とその連れが女の子に積極的に声をかけている。
女の子二人は笑いながらも、それ以上の会話に進展してはいない。
様子からみると、それほど親しくない様子。
「うーん、必死ですねぇ」
「明日、ツッコミいれよっと、いや・・・待てよ。あいつ俺がここで見ているの知らないから、この後の休憩時間で後ろから襲撃しよっと」

自分の中の邪悪な部分がむくむくと全身を包み込み始めました。

そして・・・・
休憩時間がやってきました。
悪魔のような笑みを浮かべながら、自分はリングサイド最前列に足を進めるのでした。

後編に続く(笑)

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